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久住女中本舗

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2009年 01月 15日

フリーサウンドノベルレビュー 『高校生は日々進化する~日常を謳歌せよ~』

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今日の副題 「無印をやった人向け短編集」

ジャンル:学園青春アドベンチャー(?)
プレイ時間:30分から1時間くらい。
その他:選択肢アリ。バッドエンドも。
システム:Live Maker

制作年:2008/12/2
容量(圧縮時):5.51MB



道玄斎です、こんばんは。
今日は前回、久々の大吟醸を出した『高校生は日々進化する』の第二弾というか、短編集のご紹介。というわけで「永遠の文芸部」さんの『高校生は日々進化する~日常を謳歌せよ~』です。

さて、今回はちょっと変則的な形を取ろうかな、と。
というのは、第一弾(=無印)と気になった点なんかはかなり共通していますし、一本のまとまりのある作品というよりは、ファンディスクとか、そういう手触りがあるからです。
ですので、番外編よろしく良かった点、気になった点は挙げない事にしました。無印の方のレビューを見て参考にして下されば幸いです。


というわけで、さっくり遊べそうだったので、プレイしてみました。
今回は、一本の纏まったお話、というよりは、高校生のなんてこと無い日常の一コマを切り取った短編集です。ですので、あんまりドラマティックな展開があるとか、感動した、とかそういう作品とはちょっと違っています。

やっぱり、そういう作品ですから無印(『高校生は日々進化する』)のプレイが前提になると思います。個人的には、好きだった野々宮さんが多く出てきてくれて嬉しいんですけれどもw

前作である所の無印との共通点は「ミステリー」なフレーバーが漂っている事でしょうか?
今回、「購買ダッシュ」「「愚者は笑った」「謎がやって来た」という三本立てですが、どれもミステリー風味。かといって、人死にが出たり、とか物騒な事は勿論ありません。
高校生の日常に起こる、ちょっとした不思議(しかも、解決すると拍子抜けしてしまうような、そういうレベルの謎)を、見ていく、という感じです。

先にも言いましたが、本作単独で遊ぶのは、ちょっと無理があります。
無印版をプレイして、登場人物のバックグラウンドというか、キャラ同士の関係を掴んでおかないとあまり楽しくありませんw
けれども、前作をプレイした方は、キャラ同士の特に何も起こらないけれども平凡な日常を楽しむ事が出来るのではないかと。

高校生とか、或いは中学生くらいの時って(いや、大学生もか)、本当に箸が転んでもおかしい年頃ってなわけで、ちょっとした事でも事件に仕立てて遊んだりします。
特にキャラクターとの年齢的な意味での親和性は「購買ダッシュ」でしょう。
これは、高校生学園恋愛モノの作品ではお馴染みの、「購買のパン」をゲットする、という例のパターンw だけれども、奇抜なパンは出てきませんし、「何故、メロンパンがいつも売り切れなだ?」というちょっと着眼点が面白い作品。

高校生の時、購買に向けてダッシュ、私はやりませんでしたが、やっている人は多かったですw
確か、近所のパン屋さんと提携していて、購買(という程立派なものではないけれど)で、パンや簡単なお総菜を売ってました。
で、案の定人気のメニューがあったんですねぇ。私の記憶が確かなら、普通の食パン半斤くらいに切れ込みだかを入れてバターをたっぷり載っけて溶かして、それにメープルシロップ(?)だかを掛け回したパンが人気でした。お総菜では、唐揚げだったかなぁ? そういう揚げ物系が人気でしたね。

で、いまだに高校生のにやっておけば良かった、と思うのは「購買でパンを買う」という行為です。ほんっとに狭いスペースでパンを売ってたもんですから、凄いごった返していて、「こんな人波にもまれるくらいならパンなんていらん」と、購買を利用した事ってないんですわ。
その代わり、購買の横についているユニマットの自販機でいっつもブラック珈琲を買って、それが私の高校生の時のお昼ご飯だったという。つまり、高校三年間の間で昼食を摂った事って、恐らく数回しか無かったわけですなw 不健康でした。

また派手に脱線してしまいましたが、第二話の「愚者は笑った」に関しては少し言いたい事が。というのは、選択肢が一個、開始直後にあるわけですが、片方を選択するとグッドエンド、もう片方はバッドエンドで、それは問題御座いません。
だけれども、バッドエンドの方の選択肢を選ぶと、その後、数クリックするだけで終了してしまうというw それだったら、わざわざ選択肢を選ばせなくても良いんじゃないかなぁ、なんて思いましたが如何でしょうか?
内容に関しては、「2、3分の短時間の間で無くなってしまった野々宮さんの小銭入れ」を探し出す、というもの。ちょっとトリックの部分に関して「それはないんじゃないかなぁ??」と思ったりするわけですけれども、野々宮さんが可愛いので良しとしておきましょうw

第三話目は、部室に、ある日突然、熊のぬいぐるみがぽつんと置かれていて、「こいつは何だ?」という。ネットを駆使したりして、正体を探っていくわけですが、本作は舞台が北海道だったのでした。その辺りがヒントになっていて、読み物として面白いかもしれませんね。
ただ、普通、「企業情報」とかそういう所を真っ先に見ればいいのでは? と思ったり思わなかったり。そういう所を見れば、会社所在地、設立年月日、社長の名前、従業員数、資本金とか一渡りのデータは入手出来るハズです。
とはいえ、この辺りが高校生らしい部分なのかもしれません。このシリーズの良さは、何しろ「等身大の高校生」を活き活きと描く、という所にあるわけですから。


まぁ、ちょっぴり変則的でしたが、軽く纏めてみました。
単独でプレイするのではなくて、無印を合わせてお楽しみ下さいませ。


それでは、また。

by s-kuzumi | 2009-01-15 21:07 | サウンドノベル | Comments(0)
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