2009年 01月 22日

なんてことない日々之雑記vol.168

道玄斎です、こんばんは。
今日は小雨が降っていて、あまり良い天気ではありませんでしたね。
こんな日は、何となく物憂げになってしまうので、私も今日はダラダラと。



■メイド天国の乱

小見出しに特に意味はないのですが、今、何故か再び私の中でメイドブームが来ています。
けれども、中々資料が集まらなくってねぇ。

試しにアマゾンで「メイド」とか「メード」とか「メヰド」とか、それっぽい単語を入れてみて下さい。
吃驚するくらい、「普通の書籍」としての「メイド」が少ない事に気がつくハズです。フランス書院の美少女文庫だったり、ちょっぴりアレな萌えブームに便乗するような本ばかりで、「ヴィクトリア朝の本当のメイド」をしる為の資料に関する情報は圧倒的に不足しているとしか思えない。

実際、私もつらつらつらつら、アマゾンで検索を掛けていたのですが、メイドさんの衣装とかがあって(フレンチスタイルの、ですけれども)、「をっ、なかなか可愛いじゃん!」と思って、よくよく目をこらしてみると「メンズ」と書いてありました。男物かよ、っていうか女装かよw

ともあれ、「メイド」で検索していても、あまり実りが無かったので、手法を変えて「女中」と打ち込む事にしました。されど、今度も芳しくない結果に。唯一の収穫は先日お話した『イギリスのある女中の生涯』という、実際にメイドさんをやっていた人の回想録的な書物のみ。
この本は、読みやすいですし、描写というか叙述がリアルで、イギリスの田舎の方ではありますが、当時のメイドや、屋敷にお勤めする使用人の実態なんかが良く分かる良書だと思います。

困った私は、「もう、洋書でもいいか」と思い、検索を切り替えて洋書で「maid」と打つ事に。
だけれども、やっぱりちょっとエッチ系の本ばかり出てきてしまいますねぇw 検索に検索を重ねて「これは意外といけるかな?」と感じたのは、『A Little Maid of Old Philadelphia』なる本。日本のアマゾンでは、作品の概要が分からなかったので、アメリカの検索エンジンから書名で検索を掛けると色々出てきます。

んー、ちょっと違うんだよねぇ。
先ず、フィラデルフィアってアメリカです。私が欲しいのは、メイド全般の知識なんですけれども、どちらかというとやっぱりイギリス寄りなわけで。
それにイントロを見てみると、「メイドさん」の「メイド」とここで言う所の「maid」は微妙に意味が違うようです。恐らく、maid≒girlくらいのニュアンス。

というのも、そもそもmaidという単語は、「女の子」とか「乙女」とかそういう意味があるからなんですね。そうね、拷問器具でも某バンドでも何でもいいんだけれども、アイアンメイデンってあるじゃない? あのmaidenって単語も中に「maid」が入っていますよね? で、アイアンメイデンは「鉄の処女」と訳します。

だから、読み物としては『A Little Maid of Old Philadelphia』な中々興味深いのですけれども、メイドさんの知識を充足させる為のものとはちょいと違うのかな、と。それに多分、子供向け(女の子向け)の本ですしね。


そんなこんなで、あれこれあれこれ、理想のメイド関係の書物(しかも真面目なモノ)を探していたら見つけましたよ? 凄いのを……。

英国メイドの世界』なる同人誌です。
同人誌と侮るべからず。本の厚さだけでコミケのカタログよりも分厚いのですから。更にメイドに関する資料が実は少ない中で、膨大な資料を参考に作られているらしいのです。
いや、これは大したもんだなぁ。だけれども、手に入れるたつきがないなぁ。
機会を見つけてイベントに行くなり、通販が再開されたら真っ先に注文するなりして入手したい本ナンバーワンです。これだけ厚いと相当楽しめますし、床に就く時が楽しみになります(というのは、大抵そういう本は寝しなに読むからです)。

メイドっていうのは、所謂ブーム(局所的かもしれないけれども……)の一つだったものです。今ではメイド喫茶なるものも、登場当時ほどのインパクトは持っていませんし、メイドを主題にした創作物(特に商業モノ)の勢いも一段落したな、という印象があります。
だけれども、他国の文化に目を向けるきっかけとしての意義は大きかったのではないかと。

以上、何故か第二次メイドブームが来ている私のどうでもいいお話でした。
で、何か「この本いいよ?」とかお詳しい方がいらしたら、是非ご教授下さいませ。



■そのメイドの本の後ろにて……。

先に『イギリスのある女中の生涯』のお話を致しましたが、その本の後ろにですな、同じ出版社の似たようなジャンルの本の紹介ページが付いています。良くありますよね。所謂「既刊案内」です。
そこに、何となくいけ好かないタイトルの本が二冊ほど載ってました。要するに「イギリスは最高の国、日本は最低」というw わたしゃイギリスがかなり好きな方なんですが、こういう書き方をされると何となく腹が立ちますねぇ。著者の方は日本人だったのだけども、英国の男爵(代々統治していた男爵ではなくて、デパート創業の功績によって授与されたものらしい。一代貴族かしら?)に嫁いで、英国籍を取得したお人。

で、その本の紹介を眺めつつ、イライラしていたら、以前人に頼んでイギリス関係の本を目に付く限り集めてもらった中に、その著者の本があったような気がしたのです。
あれこれ書庫を漁ってみたら、案の定ありました。表紙を見て「あっ、この本か……」と。
今の今まで忘れていたのですが、確かに読んだ記憶があったのです。「とんでもない駄本だな」と思ってそのままにしていたわけですな。

まぁ、この人、何冊も同じような本を出しているわけですが、みんな紋切り型で「イギリスは最高、日本は最低」というそれを延々と繰り返すだけ。
んで、まぁ、「貴族に嫁いで、自分も貴族です」的に貴族をやたら強調します。
そして「豊かなイギリス、貧しい日本」みたいな話を延々と。勿論精神的な意味で、ね。
そりゃぁね、一代貴族であっても仮にも貴族だったら、豊かな生活してますよw イギリスなんて、本当に一握りの貴族が国の富を独占しているわけですから。

とはいえ、あたしゃ、イギリスに住んだ事も実は行ったこともないので、実情は良く分かりません。ただ、一つ感じた事は、この著者は日本というものに対しての知識が非常に薄いんだろうな、と。「古き良き日本の美質は失われり」みたいな事を書いているけれども、そんなに日本は変わっていませんし、そんなにすぐに変わってしまうのならば、それは美質ではなくて、ただの一過性のブームみたいなもんです。

イギリスに何十年も在住している経験から「日英の比較文化論」をしていく、みたいな感じではあるのですが、イギリスの現状やその生活についてはさておき(私、イギリスに住んでるわけじゃないですから正直、分からないのですよ)、私にとっての問題は生まれてこの方、殆どずぅっと住んでいる日本の方です。
その本の著者はイギリスに長年在住しているわけで、実は日本とは全く無縁の生活を送っているんですわ。で、何というか半ばテレビや雑誌などの中でもとりわけ低俗なメディアの喧伝している「悪い日本」(というか、悪い若者?)みたいなものを鵜呑みにしている気配があります。
自分で、実際に日本に住んでいてその変化を感じ取っている、というのではないのですね。確かに部分部分で見れば、昔と比べて変わった部分も多いですけれども、私としては繰り返しになりますが、日本って多分、そんなに変わってない気がします。

まぁ、書きたい事は一杯あるのですけれども、あんまり熱くなりすぎてもアレなんで、この辺でやめておきますけれども、イギリスイギリス言うのはいいんだが、自国の事を知らなさすぎるのではないのか、と。
私の知り合いでも昔いました。やたらとアメリカが好きで(十代後半から二十代前半の女の子に多い)、実際に留学(別に向こうの学校行って遊んできただけ)とかしちゃったりしてるけれども、「鎌倉時代と室町時代がどっちが先でどっちが後か」分からなかったりするというw
いや、中にはね、勿論「語学力を付けたい」とか、向こうでないと学べない事があるとか、本当に尊敬すべき理由で一生懸命、異国の地で頑張る人もいるわけです。

別にこんな事みんな言ってるけれども、全うな相互理解は、先ずは自分の足下を固める、という所にあるように思えますよ? ヘタすると外国人の方が日本の事に詳しい、なんて事もあるわけで、日本人としては、外国人の発する日本に関する質問くらい(高度で専門的なものでない限りは……)はちゃっちゃと答えたい所。

私としても恥ずかしながら、まだまだ全然自国の事に関して無知だったりするので、恥ずかしい限りですが、取り敢えずは、自国の文化とイギリス(特にメイド関係w)を軸に当分は活動をしていこうかな、とw


というわけで、今日はこのへんで。
それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-01-22 20:42 | 日々之雑記


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