「ほっ」と。キャンペーン
2009年 02月 28日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『テーブルの上には。』

b0110969_14321456.jpg

道玄斎です、こんにちは。
今日は休日なので、気になっていたゲームをプレイしたり、ちょっと面白そうなゲームを探したりしています。
その中で、ちょっとさっくりとプレイ出来そうで、且つ面白そうな作品を見つけたので早速ご紹介。
というわけで、今回は「mio」さん(でいいのかな?)の『テーブルの上には。』です。ベクターのリンクを張っておきます。
そうそう、20~30分くらいと書いてあったのですが、私がプレイしてみると10分くらいで終わってしまったので番外編でお送り致します。


久々のミステリーですね。
ホラー風味のミステリーというか。ちょっと独特な雰囲気を持っている作品でした。

何の前置きも無く、主人公達の目の前のテーブルに死体が置かれている、という状況から本作はスタートします。
そして、ストーリーが進むにつれ、主人公達は全く見ず知らずの男女5人(+死体)である事、自分たちの居る部屋が密室であり、外に出ることが出来ない事といった状況が明らかに。

面白いのは、この密室に集められた人たちは、ある共通項がある、という事。
それは、監察医であったり、葬儀屋さんであったり、或いはネクロフィリアの人、怪しげな宗教(死体崇拝をしているっぽい……)に入信している人など、「死体を見ても驚かない人」で、且つ「世の中に無気力になっている人」が集められているのでした。

ネクロフィリアなんて言葉が出てきますが、これは「死体愛好」の事ですね。
一見、奇抜で馴染みのない感じがしますが、実はノーベル文学賞を受賞している川端康成なんかも、このネクロフィリアを題材とした『眠れる美女』という作品を書いていますし、古くは『源氏物語』にも、それっぽい描写が出てきている事、先学が指摘しております。
具体的に云うと、『源氏』の後半で、宇治の大君というキャラが死亡するわけですが、その死体をじっと見つめる薫がネクロフィリア的だ、と云われているわけですね。薫は表向き光源氏の息子という事になっていますが、ご存じの通り、柏木と女三宮(光源氏の後妻だ)の密通によって生まれた子です。念のため。

と、また脱線でしたね……。
ともあれ、こうした「死体を見ても驚かない」とか「世の中に無気力になっている」といった特徴が、この密室に閉じこめられた人たちの共通項、なのですが、そうした共通項をラストで捉え直す、というのが本作のオイシイ所。ただ、ラストまで見てもスッキリするかどうかは……ちょっとねw

或る意味で、結構救いようがなくて、本当に密室みたいな息苦しさを感じる作品でした。
BGMも、メロディアスなものではなく、寧ろ暗くて、ちょっと隠微な雰囲気を出すリズム主体の音楽といった感じ。

ラストで少し分かりにくさがあるような気がするのですが、短いながらも、緊張感のある作品に仕上がっていて、久々に面白かったです。幽霊とかじゃないホラーが好きな人、或いはミステリーが好きな人はどうぞ、プレイしてみて下さい。


それでは、また。
[PR]

by s-kuzumi | 2009-02-28 14:32 | サウンドノベル | Comments(2)
Commented by ぼんくら at 2009-03-01 11:53 x
ストーリーを見る限り、ホラー映画(?)の「ソウ」とそっくりなんだけど、どうなんでしょうか。むかしあった「エネミーゼロ」というゲームが映画「エイリアン」とまったく同じストーリーだったのを思い出しましたよ。
Commented by s-kuzumi at 2009-03-02 02:56
>>ぼんくらさん

というか、普通に書き込んでるねw
「ソウ」ね、かなり面白いって聞くんだけれども、実は見たことないのよ。

『エイリアン』は昔見たけれども「エイリアン退治をする」というくらいしか覚えていないという……w


<< フリーサウンドノベルレビュー ...      フリーサウンドノベルレビュー ... >>