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2009年 03月 02日

フリーサウンドノベルレビュー 『戦えメイドさん』

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今日の副題 「NScripterで本格RPG!」

※大吟醸
ジャンル:RPG(微ノベルゲーム的要素アリ)
プレイ時間:数時間~∞
その他:所謂RPGタイプのゲーム。エンドは、大きく分けて三種類(後述)。
システム:NScripter

制作年:2008/4/25
容量(圧縮時):35.9MB




道玄斎です、こんばんは。
実は、昨日今日と、このゲームに掛かりっきりでした。ただ、純粋なノベルゲーム/サウンドノベルというのとは違うので、ご紹介しようかどうしようか、相当迷ったのですが、何よりNScripterで作られており、しかも低容量なのに比して、遊びやすさやボリュームも満点。そしてメイド要素もあるわけでして、折角なのでご紹介しようかな、と。とか云いつつ、ちゃっかり大吟醸を付けてしまっていますがw
というわけで、今回は「幻想遊技2」さんの『戦えメイドさん』です。
良かった点

・NScripterでも、納得の行くRPG作品に仕上がっている。

・可愛らしいイラストと、大満足のボリューム。

・やり込み的な要素もばっちり。


気になった点

・後半からセーブポイントに関して不満が……。

ストーリーは、サイトの方から引用しておきましょう。
借金を返すためにカネモッチーの家で働くことになったアルル(名前変更可能)
手強い家族達相手に果たして無事に借金を返すことが出来るのか!?それとも・・・

と、こんな感じのシンプルな説明になっています。オープニングムービーがYoutubeで見られるので、それも併せて紹介しておきましょう。こちらからどうぞ。


さて、とっても面白くて、ついつい二日間付きっきりでプレイしてしまいました。
普段と違うタイプの作品で、滅茶苦茶ハマりました。最初はなんてことない、「メイド」に惹かれてのプレイだったのですが、途中から『ドラクエⅠ』をリアルでプレイしている世代の血が騒いで、メイドそっちのけで作品にのめり込んでしまったという。イメージとしては、例の『シルフェイド見聞録』に少し近いかもしれません。向こうはRPGツクールですし、ギャグ多め(というかギャグ主体?)だったりと差異はあるわけですが。

先ずは、簡単にゲームそれ自体の解説から。
ストーリーにもありますが、カネモッチーさん家で借金を返済すべく働く事になったアルル。
そのアルルをプレイヤーは操って、メイドとして、カネモッチー家の住人が出してくるミッションをクリアしながら、借金の返済をしていく事になります。
借金の額は3000G。数々のミッションをこなすとお給賃が貰えて、借金の総額が減っていく仕組み。勿論、ミッションの中でモンスターなどを倒してゲットしたGを使って、借金を返済していく事も可能です。
そうやってミッションを解決しながら、ミッションを持ちかけてくるカネモッチー家の住人と心の距離も縮まっていき、結構ニヤニヤな展開も。

ここで、重要なエンドの種類についても述べておきましょう。
実は、借金返済だけを目的とするならば、数時間で何とかなると思います。ミッションをこなしつつ、戦闘で得たGを返済につぎ込んで行けば、割と簡単に借金自体は返済が可能(アノ人の出すミッションを黙々とこなしていれば特に……)。
しかし、単純に借金を返済する事で到達出来るエンドは、「借金返済エンド」と云うべきエンドでして、あんまりストーリー性がありません。

しかし、各キャラのエピソードを最後まで見た上で、借金を返済すれば、キャラ別のエンド、つまり「キャラ別エンド」にたどり着く事が出来ます。これはちょっとほのぼのしていたり、恋愛要素アリアリのエンドになります。次に述べる「ストーリーエンド」を見る前に、このキャラ別エンドも全て見ておくのがお勧め。
ただ、各キャラのエンドを見る為には、他のキャラのミッションを或る程度進めておく、等の条件もある為、この時点で結構な長時間プレイになるハズ。
このキャラ別エンドに到達する頃には、アルルや他のキャラの性格についても色々描写されているので、感情移入度も高くなります。

このアルルって娘も不思議な娘で、恋愛とかには全く疎い、天然系のお嬢さんなんですが、戦闘とかモンスターが出たとかなると、一気に黒くなって一人称が「俺」に変わりますw その辺の事情はストーリーエンドで明らかになるのですが……。

んで、最後にご紹介するのが「ストーリーエンド」。
きっと、キャラ別のミッションをこなしていくと、色々と伏線が出てくると思います。それを回収して、本作の言わば「世界観」的なストーリーを補完するエンドという事になりますかね。


大体ゲームの世界、そのものに関する説明はこんな所でしょうか。
そうそう、各ミッションは殆どが一般的なRPGを踏襲しています。スクリーンショットは、最初の最初の部分ですが、マップ上を動き回って、ボスを倒すなり、目的を果たすなり色々やっていく事に。
戦闘シーンはFF型って云って分かるかしら? あのタイプ。但し、FF6までのw 余談ですが、私はFFだったらセリスが一番好きかも……。あっ、けど4の双子の女の子も好きだし、クルルも中々いいですねぇ……。

ともあれ、クリッカブルマップにて世界がドンドン広がっていきますし、街などに行けるようになったら、武器・防具を充実させる事も可能です。ちなみに、本作、割と慢性的な金銭不足になりがちですw
何しろ、後半まで敵を倒しても、経験値、そしてGの獲得数値は、殆ど一桁に留まっているからで、高級な武器や防具を買うのが難しく、又、買ってしまったら中々お金が貯まらないw
今回、私がプレイした限りでは、黒の洞窟だっけかな? 割と初期のミッションがあるのですが、そこまでは初期装備で問題ありませんでした。
あっ、大事な事がありました。それは「アルルのじいさんのHPをゼロにしない」という事。
ミッションをこなしたり、時間が経つと、じいさんのHPが少しづつ減少していきます。ですので、定期的にじいさんの所に立ち寄って、ご飯を作ってやりHPを回復させないといけません。そういう意味で、普通のRPGよりも縛りはあるかもしれませんね。

所謂戦闘パートに関しても、かなり色々な要素が入っていて楽しいですよ。
武器のタイプが「素手」とか「剣」、「弓」、「銃」などと別れていて、使っていく内に習熟度が上がっていきます。習熟度は乃ち攻撃力に直にプラスされるので、重要な部分。正直な所、武器のパラメータが低くても習熟度が高ければ、十分カバー出来たりします。
オールマイティに武器を習熟させていくか、「これ!」と決めた武器に特化させて育てていくか、色々育て方も工夫してみると面白いですよ。
勿論、魔法だって習熟度があります。これは回復系/攻撃系の二種類の習熟度がある模様。
実は、その他にも習熟度が加算されるものもあるので、色々やって試してみて下さい。


今回、私は、二回目のミッションで実は、レベルを荒稼ぎしてしまったのですが、本作を攻略する為の一つのポイントは「セーブポイントを上手に使う」という点に尽きるかと。
セーブが出来る場所は、「おやしき」の中にあるアルルの屋根裏部屋か、ダンジョンなどに設置されている「セーブポイント」の二種類になります。
で、ダンジョンのセーブポイントは(ラストダンジョンまでは)、HP、MPの回復までしてくれる至れり尽くせりの施設。そこをベースキャンプにして、敵を倒し、レベルや習熟度を上げていくと、かなり楽に進めるのではないかと。特に前半では、このテクニックでお金を稼いだりすると良いかもしれません。その際、あるアイテムを装備していると……。


何か、今日はゲーム自体の説明が多めですが、作品のタイプがタイプなのでw
そういえば、先ほど『シルフェイド見聞録』に似てると書きましたが、『ばとね!!』の方が近いかも。そう、私もノベルゲームだけじゃなくて、昔は色々手を出していたのよw

そろそろいつもの感じに戻していきましょう。

便宜上、キャラ別エンドを見ることが出来る状態までを、前半。そして、ストーリーエンド終了までを後半としましょうか。
で、前半部は、ほのぼのとしてRPGはRPGなのですが、軽妙でちょっとコミカルなそういうイメージ。
女たらしの放蕩息子の出すミッションなんて、愛憎劇というか、ヤンデレ風味まで入って、かなり面白いですよw

後半に入ると、所謂私達がイメージする一般的なRPG色が強くなります。
明確な目標があって(前半部も、借金返済という目標があるのですが)、それに向かって情報を収集し、ダンジョンを攻略していく、というタイプ。やはり、キャラ別エンドと、ストーリーエンド、どちらも見て欲しいですねぇ。
所で、前半部はいつでもアルルに与えられたメイド部屋にて、セーブが可能になるのですが、後半になると「いつでも行けるセーブ場所」がなくなります。ダンジョンの奥地に設置されているセーブポイントがそれに変わるわけです。こまめにセーブしたい時なんかは、ちょっと困ってしまいます。
多分、初期の初期、長くないダンジョンの奥にあるセーブポイントなんかを工夫して使うと良いのかもしれませんが、これがフリー版の欠点ですかね。
そう、本作はフリーで遊べますが、カンパによる特典があるようです。「どこでもセーブ」が可能になるとか、追加ダンジョンが遊べるとか。プレイしてみて気に入ったなら、是非カンパしましょうw 正直、私自身も滅茶苦茶楽しんだので、カンパしようかと思っているくらいでw

大体、色々説明したのですが、やり込みの要素も本作はバッチリ保持しています。
例えば、「合成」とか、或いは「カジノ」とかね。

合成は、アイテムとアイテムを組み合わせて新しいアイテムを作るわけです。合成によってしか入手出来ないアイテムもありますし、合成をしていかないと後半やラストダンジョンがキツいかもしれません。んでもって、合成には「レシピ」がありまして、何と何を合成すれば、何が出来るのか、が書いてある本です。
これはダンジョンなどでアイテムとして入手可能。ただ、完全に合成方法が分かるものもあれば、「?」で何を追加したらいいか分からない事も屡々。だからこそ、手軽にいつでも利用出来るセーブポイントがあれば、良かったのですが。

ただ、合成は、或る程度「アイテム名」で推測出来たりもします。
レシピに書いてある「?」をアイテム名で推測する事が可能。そうやって、私は真っ先に「セーラー服」を合成して作りましたけれどもw ただねぇ、セーラー服以外にもブレザーってのがあってねぇ、どっちにするか悩ましいよねぇw
ブレザーだと、ハイソックスは合うけれども、三つ折り靴下だと、ちょいと垢抜けない。セーラー服ならハイソックスでも三つ折り靴下でも抜群の相性。というわけで、私はセーラー服をかなり長い間着用していましたw って私の怪しげな性癖が出てきていますな。勿論、ハイソックス/三つ折り靴下なんてアイテムは本作には出てきませんよ?w
その他にも「十二単」なんかも、推測しやすいアイテムでしょうね。
こうした、やり込み的な要素も、本作のオイシイ所。気に入った方はとことん、突き詰めて遊んでみても。


大体、こんな所かな?
今日は説明が長くなったので、文章自体も長目。

前半の雰囲気と後半の雰囲気はちょっと違うので、ちょっと戸惑う所もあるかと思いますが、全体的に大満足の作品でした。純粋なサウンドノベル/ノベルゲームとは違うけれども、お勧めです。
こういうRPG的な処理って、吉里吉里/KAGの方が得意だと思っていたのですが、NScripterでも出来るんですねぇ……。ちなみに設定もかなり細かく出来て、「バトルボイス」のON/OFFも。私はONを推奨しておきます。どのボイスもレベル高いですし、殆どのキャラ(雑魚敵含む)に声が当たっていたり、かなり丁寧に作られた作品だと思います。

ノベルゲームが好き、だけれどもRPGも好きって方は迷わずダウンロードを。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-03-02 02:46 | サウンドノベル | Comments(6)
Commented by いか  at 2010-03-07 05:09 x
私も後半セーブできなくて困ったなあ、と思いマップ画面をよく見てみると、そこでセーブができるようになっていたんです……
もうストーリーエンドも観終わっていたので、いまさら気づいても……って感じだったんですけどね。
Commented by s-kuzumi at 2010-03-07 21:19
>>いかさん

こんばんは、はじめまして。
あれ? セーブ出来たんでしたっけ……? 全然気がつきませんでした……。

まぁ、逆に或る程度制限のある中でプレイする、っていうのも新鮮でいいのかもしれませんw

ゲーム自体は遊び応えがあるというか、本当に一日中プレイしてしまったくらいで、とっても良かったですよね。

また、どうぞお気軽に書き込み等なさって下されば嬉しく思います。
それでは、失礼致します。
Commented by Low at 2013-11-25 13:01 x
昨日 ようやく終わりました。

1週間?10日?2週間?

どーすれば 2日でできるの!!

・・・はっ! 「ついつい二日間付きっきりで」 は は 廃人プレイか!!   いやいや 単に私のほうがトロイだけでしょうね。

ああ ようやく別のことができる 読書とか UOとか ノベルゲームが^^(もちろん御仕事以外の時間で)

ここ十日間くらい とても楽しかったです。懐かしい感じだったし^^
Commented by s-kuzumi at 2013-11-26 20:24
>>Lowさん

こんばんは。

はい、廃人プレイしてましたw
確か、土日で、ずぅっっと掛かりっきりでプレイしてましたねー。

ちょこちょこ楽しんでいく、っていうのも、一つの楽しみ方なんですけど、一気に勢いに任せてプレイしちゃう、っていうのも、たまには良いものです。

それにしても、NScripterでこんなゲームが作れるんだなぁ、って、凄いびっくりましたねw
Commented by Low at 2013-11-26 23:58 x
こんばんは~ くずみさん

やはり! そうでしたか!

あたしは もう 廃人プレイできる体力は ありません^^;

夜更かしして いつも 昼は眠たいけど・・・・・ (無呼吸症候群・・・・でなければいいけど・・・・)



また くずみさんのれびゅーから 芋づるで フリーノベル漁ってみます。道標ありがとうございます。 そーいえば なぎささんのも溜まってきたようなので一気にたどってみようかなあ。
Commented by s-kuzumi at 2013-11-27 20:57
>>Lowさん

いやー、夜更かししてれば、眠いの当たり前ですよw
無呼吸症候群は、寝てるのに、眠い、ですからw

最近、レビューのペースが凄い落ちてますけど、また徐々に、再開していこうかと思ってます。

道しるべになっているか、分かりませんが、そういうお言葉だけを報酬に頑張りますw


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