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2009年 04月 30日

フリーサウンドノベルレビュー 『ふかこい』

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今日の副題 「隠れヲタならぬ、隠れファンシー趣味(?)」

ジャンル:バレンタインを駆け抜ける青春ADV(readme.txtより)
プレイ時間:1ルート40分くらい。バッドエンドを含め全部で3ルート?
その他:選択肢アリ。ただし数は少ない。
システム:吉里吉里/KAG

制作年:2009/2/22
容量(圧縮時):46.7MB




道玄斎です、こんばんは。
ちょっと風邪を引いてしまったようです。別に熱が出たり、という事はないのですが、鼻水が出てティッシュを物凄い勢いで消費しています。明日はちょっと養生しようと思うので、今日の内にゲームをプレイ(って今日も早く寝るのがベストなんだろうけど)。
というわけで、今回は「ふかこい製作委員会」さんの『ふかこい』です。
良かった点

・驚きの制作期間。にも関わらず、かなりしっかりとしたものになっている。

・発言する人物によってメッセージの色を変えていたり、プレイのし易さや、デザイン周りに工夫が。


気になった点

・実質、ヒロインが一人。“彼女”にもうちょっと光を……

ストーリーはサイトの方から引用しておきましょう。
「今日は殿様の日だな」

今、携帯のストラップを付け替えている僕は高校に通うごく一般的な男の子
強いて違うところをあげるとすれば可愛いものが大好きってとこかナー
名前は岩井一樹(いわい かずき)

「かァーーずきぃーー!?」

ウホッ!いい姉さん……

って、ちょっとわけが分からない感じがしますので、若干フォローを入れておきましょう。
主人公は、男のクセに可愛いものが大好きの高校生。可愛い「ポケロ」なるマスコットを収集している。でもその秘密を知るものは、姉貴と後輩の留美のみ、という状況。
そんなある日、ひょんな事から、ポケロのチョコレートのレシピが載った本を見つけてしまい……。

と、こんな感じのストーリーになってます。
本作で、驚いたのはその制作期間です。大凡10日くらいでしょうか? サイトの方に書いてあるのですが、そこまで短い期間に良くもまぁ、ここまで作れたな、というのが正直な感想。
普通に制作しているゲームと、遜色ないくらいの出来じゃないでしょうか? イラストだって気合い入ってますし、起動画面の女の子3人組なんてかなり可愛いですよ。
「VIPでゲーム製作練習スレ」発祥、という事ですから、一種の習作的な位置づけ、でいいのかな? けれども、かなりしっかりとした出来上がりになっていたんじゃないかな、と。

実質10日くらいの制作期間ですから、強烈に凝ったもの、ではないのですが、オリジナリティみたいなものもちゃんと見せてくれて、前半部はかなり好感触でした。
主人公は、まぁ、例によって微妙に優柔不断で、男っぽい姉貴に頭が上がらなくて、そいでもって、女心に非常に鈍感、と或る意味、ステレオタイプな設定。
ですが、そこに「可愛いもの好き」である事を隠している、というシナリオの上でも重要な設定が加わり、一味違う感じになっていました。

けれども、可愛いモノ好きってそんなに隠すべき事なのかなぁ?
や、私もね、意外とそういうの、好きだったりするんですよ……。結構ハマっていたのが「リラックマ」。あと「フモフモさん」。かなりレアな「初代ものが入るフモフモさん」まで所持していますからw
私の知り合いの男でも、「その手」のファンシーなグッズが好きな人もいますし、もしかしたら、カミングアウトする人数が少ないだけで、実は意外と、こういうの好きな男の人、多いんじゃないでしょうか??

っと、脱線してしまいましたね。
で、鈍感な主人公は、クラスメイトの神津さん、そして可愛いもの好きの同士の留美、そして姉貴の友達の二石さんに「チョコ作ってくれよ」と発言をしてしまう。
最初は照れる女の子達だったけれども、別に「バレンタイン」を意識しての発言じゃなくて、ただ単に「可愛いチョコが欲しいだけ」だった、という事で、「女心を分かってない!」と切り捨てます。まぁ、当然だわな。
でも、「条件を三つ満たしたら作ってあげてもいいよ?」的な事を云ってくれたのが、クラスメイトの神津さんで……。

ですので、本作のヒロインは、この神津さんなんですよね。
だけれども、後輩の留美は主人公の事を窃かに想っていて、修羅場まで発生してしまいます。
留美も結構頑張ってアプローチしているんだけれども、主人公が例によって鈍いから……。

ルート自体は、全部で3つかな? あるんですけれども、バッドエンド一つと、神津さんのルートが二つという布陣だと思しい。神津さんのルートは二つあれど、そこに明確な差異があるかってーと、そうでもなくて、何だか似たような感じのエンドでした。制作期間の問題で、だと思うのですが、一つ神津さんのエンドを削って、留美のルートを作って欲しかったです。

というのは、留美、ちょっと可哀想なんですよね……。
「おまえのお陰で、自分の気持ちに気付けたんだ」なんてセリフで振られてしまうんですが、これって云われた方、かなりショックじゃない……? 「あたしって何……?」ってなっちゃいますよ……。
正直、留美は厭味がなくて、ストレートに気持ちの良いキャラだったわけで、彼女のルートがあっても良かったかな、というのが最大の気になった点です。というか、そうでないと留美が浮かばれないw

また、これも制作期間の絡みだと思うのですが、タイトル画面にも描かれている黒髪ストレートの美人系の二石さん。彼女のルートもあるのかと思いきや、ありませんでした。年上のしっとり落ち着いた女性、という中々美味しいキャラだったわけで、彼女のルートも見てみたいですね。

気になった点は大体、こんな感じですね。
やはり制作期間の短さに起因するものが殆どだと思います。

そういえば、最初の方に「可愛いと美しいに大きな溝がある」という主人公のセリフが出てくるんですが、これは良く分かりますね。単純に女性を見た場合とかでも「可愛い」と「綺麗」の二つに大きく分けて考えてしまうような……。私は、そうねぇ……理想を言えば「可愛い」と「綺麗」が丁度良い塩梅に混ざっているタイプが一番好きなんですが、どちらかと云えば「綺麗」寄りかもしれません。一重まぶたのクールな女の子とか好きですし……。



大体、こんな所でしょうか。
神津さんのルートもちゃんと盛り上がりもあったりするので、10日で制作したとは思えないハズです。
もうちょっと時間を掛ければ、密度を上げたり、ルートを増やしたりと色々な事が出来るかもしれませんね。とはいえ、これは練習用のゲーム、という位置づけのようなので、あまりあれこれ云うのは野暮というものでしょう。

大体1ルート40分。さっくり遊べます。
王道っちゃ王道だけれども、良くできた作品だと思いますよ。興味を持たれたら是非プレイしてみて下さい。そういや、タイトルってどういう意味なんだろう……?w

それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-04-30 01:32 | サウンドノベル | Comments(2)
Commented by at 2009-10-05 23:17 x
HPが落ちて、下記の場所に移転しているようです。

ttp://notitle-story.sakura.ne.jp/fukakoi/
Commented by s-kuzumi at 2009-10-06 00:00
>>佐さん

こんばんは。
ご報告有り難う御座います。
早速、URLの方、張り直しておきました。

結構、URLとか変わっているサイトがあるので、今度チェックしないと駄目ですねぇ……。


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