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2009年 05月 26日

フリーサウンドノベルレビュー 『記憶の水源』

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今日の副題 「伝説テイストのちょっともの悲しい物語」

ジャンル:ちょっぴりもの悲しいノベルゲーム(?)
プレイ時間:30分程度
その他:選択肢なし、一本道。※パッチを当てて最新版にしておく事。
システム:NScripter

制作年:2009/5/20
容量(圧縮時):11.5MB



道玄斎です、こんばんは。
もうすぐ、滅茶苦茶忙しい時期に突入してしまうので、今のうちに遊び貯めをしておきますw
今回は、小説の方が先行発表されて、それをノベルゲーム化した、というタイプの作品のご紹介。
というわけで、今回は「空と雪」さんの『記憶の水源』です。
良かった点

・幻想的な世界を設定や、画像、音楽で綺麗に演出している。

・テーマというか、物語の核となる部分がとっても私好み。


気になった点

・少し誤字などが。。

ストーリーは、サイトの方から引用しておきましょう。
遠い昔。ある小国では満月の夜に生贄のものが選ばれ…
森の奥深くにある泉に沈められると言う習わしがありました。
主人公(テスカ)の幼馴染(チャル)が次にそうなるのですが――

こんなストーリーになっています。


実は、先行されて発表された小説の方を私は読んでいます。
本作では、それに更に加筆修正を加えたものだと思しいのですが、プレイなさった方は分かると思いますが、とっても私好みの設定です。
何を隠そう、例の『夏みかん(仮)』にかなり感触が近かったりして、かなりドッキリしましたから。

さて、『空と雪』さんの作品を取り上げさせて頂くのも、もう、四回目か五回目くらいでしょうか? でも、やっぱり私はこの雰囲気、好きですねぇ……。確かに部分部分を取り出してみると、少し拙い部分があったりするのですが、独自の雰囲気というか、オリジナリティみたいなものは毎回バッチリ確保されていて、その「雰囲気」が堪らなく好きなんです。
現代物は、まだ一作しかプレイしていないのですが(もう一作、現代物ありますよね?)、現代物でない作品も含めて、どこか懐かしさや、微かな寂しさを感じさせるわけで、そうした意味に於いて、一連のリリースには繋がりがあるような気がしています。


今回の舞台は、どこぞと知れぬ「とある国」。
そして、その国で旧くから行われてきた、生け贄(というか人柱的なものに近いのかも)の儀式。
一組の男女。

こうして三つの要素を取り出してみただけでも、ストーリーの輪郭は見えてきてしまうのですが、そこが明らかになっても、作品の良さは損なわれません。
というか、普通に私が好きそうなタイプ……でしょ?w

今回は、イラストは少なめ。
イラストに関しては賛否両論ありそうですが、味があって私は結構好きなんですよね……。
その代わり、とても美しい背景画像(写真?)が多く使われており、作品の幻想的な雰囲気を後押ししてくれます。「これ、いいなぁ」と思わずつぶやいてしまうような画像が何枚かありました。
音楽も、とても「らしい」音が鳴っていて、作品にとけ込んでいたと思います。

割と、凝った文体ではあるのですが、今回は短編でありつつ、且つ割と細かく章を区切っていた為、すんなりと読了出来ました。
とはいへ、気になった点は実は文章にあったりします。最初の数ページ目で「そして、この泉を聖なるものとして」というような文章が出てくるのですが、一文の中で実は主語が変わってしまっていました。
というのは、「この泉を聖なるものとして」あがめていたのは、「とある民族」ですから、当然主語は「とある民族」です。ですが、この文章の後半では、「その泉」が主語になっていました。「生命線と成り得る」のは「その泉」だと思うので。。
その辺りで、主部と述部が少しごっちゃになっていたかな、と。

その他には、誤字の問題ですね。「強きもの」とあるべき所が「強気もの」、「共に帰ろう」が「供に帰ろう」になっていたり。
この辺りを直すと、全体も締まって見えるように思えますが如何でしょうか?


んで、話を戻すと、ラストが中々良かったです。
ただ単に、二人とも死亡っていうんじゃなくて、どこか、まだその後があるような、そういうエンドで印象的でした。そういえばプレイ後に見ることが出来る「断章」とも繋がっているような……。

起承転結がはっきりとしている、とか、強烈な盛り上がりがある、とかそういうタイプではないのですが、夜、床について、目を閉じた時、思わず反復してしまうような、そういう良さがあるように感じました。あまり……一般受けはしないかもしれませんが、私はこういう作品好きですね。
短い作品ですから、是非プレイしてみて下さい。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-05-26 00:35 | サウンドノベル


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