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2009年 06月 09日

フリーサウンドノベルレビュー 『委員長はつんでれら』

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今日の副題 「私も結構好き……です……」

ジャンル:ツンデレ恋愛アドベンチャー
プレイ時間:1時間くらい。
その他:選択肢なし、一本道。
システム:吉里吉里/KAG

制作年:2009/5/12
容量(圧縮時):18.4MB



道玄斎です、こんばんは。
忙しいとはいえ、潤いがないと生きていけないのも亦人の性。
短めな気配がヒシヒシとしていた作品を見つけたので、プレイしてみました。オーソドックスな恋愛モノなんですが、「そういう属性」が好きな人は楽しめる作品になっていたと思います。
というわけで、今回は「Lens*Type」さんの『委員長はつんでれら』です。
良かった点

・後半の委員長がちょっといい感じ……。


気になった点

・ラスト部分がやや投げやり。

ストーリーは、サイトの方から引用しておきましょう。
うちのクラスには人一倍うるさい委員長がいる。
誰に対してもつんな態度で、人を寄せ付けることがない。

「どうしていつも怒ってるんだろうか」

ツンデレ委員長と、不真面目な俺。
接点などあるはずもなかったのに――それは死活問題だった。

「だったら、変えてやるしかないだろ」

という感じのストーリーになります。

いやぁ、私も結構好きなんですよね、つんでれ。別に「ツンデレ」でもいいんですが。
ツンデレのツンとはつまり、お汁粉の中に入れたひとつまみの塩のようなものでして、甘さを引き立てる役割があるのですw

この作者様の作品のご紹介は二回目(一回目はこちら)になりますね。
作品のテイスト、つまり作風なんかは前作通りのものです。それもそのハズ、本作の舞台と前作の舞台はリンクしていました。
前作のヒロインが、脇役として、ですけれども、それなりに物語に介入してきます。勿論、本作は単独で遊んでも全然問題はありません。

最初の30分くらいでしょうか? プレイしていたら、「これはツンデレじゃないんじゃ……?」とw
というのは、委員長はツンデレという枠に収まらないようなタイプで、具体的に云えば全然「デレ」の部分というか、可愛げのある所、が前半では見えなかったんですよね。ビジュアル面の可愛さに救われているような印象もあったりして。

ストーリーとしては、本当にオーソドックスな恋愛もので、「ツンデレ委員長と仲良くなる為の日々を送るが、どうやら委員長には秘密があるようで……」みたいな。
後半、ちゃんと、委員長に可愛げが出てきて、「をを、やっぱりツンデレだった」と一安心(?)するんですけれども、個人的にはもうちょい、前半部にも「本当は良い子なんだよ」というような、さりげない描写(=デレ成分)を見せても良かったんじゃないかな? と感じました。
ただ、後半は主人公の行動力とかね、そういう面での勢いも出てくるので、「本領発揮」という感じなんですが……w


気になった点は、結構あるんですけれども、的を絞って語ろうと思います。

何と言っても、「ラストが投げやり気味」だった、という点が最大の気になった点でしょう。
委員長は実際に問題を抱えており、それが「今の委員長」を作る要因となっていると思しいわけです。
こういう恋愛モノのオーソドックスな流れってのは、大凡、

・気になる女の子発見
   ↓
・少しづつ仲良くなっていく。
   ↓
・だけれども、その娘には抱え込んでいる問題が……。
   ↓
・主人公が力になり、その問題を共に解決。
   ↓
・恋愛も成就し、ハッピーエンド。

と、あまりに図式的なんですけれども、こんな感じの場合が多いわけです。
勿論、こうしたオーソドックスなものを綺麗に纏めるのは、実は結構難しくて、描き方によって、「シンプルだけどもとっても良いストーリー」になったり、「どこかで見たことのあるような……」となったりするんですよね。

いづれにせよ、こうした恋愛モノの定番の流れに於いて、敢えて一番重要な箇所を挙げるとすれば、「ヒロインの抱えている問題を、共に解決する」というパートだと、私は個人的に思います。その「問題」の設定次第でも、かなりストーリーに変化が付けられますしね。
勿論、そこに行くまでの布石や、さりげない描写の冴え、魅力的な脇役……などの様々な要素があるんですけれども、話を単純化しましょう。

で、本作もそういうストーリーの盛り上がり的な、場面はあるのですが、主人公、或いはヒロインがその「問題」に立ち向かって解決している、という感じではないんですよ。
主人公は主人公らしい「熱さ」で行動する、そこは全然OKなんです。だけれども、所謂「解決パート」に筆が割かれていない為、何となく尻すぼみになってしまい、且つ主人公とヒロインの恋愛的な「最後の一押し」に説得力が欠けてしまっていました。そういう意味で、ラストが投げやりな感じになっていたように思えます。


又、タイトルと内容のリンクがもうちょっとあっても良かったかな? と。
つまり「つんでれら」なる「つんでれ」と「シンデレラ」を足していると思しい言葉なわけで、そこには「つんでれ」の要素と「シンデレラ」的な要素の二つを期待させているものの、実際にフィーチャーされるのは前者の方で、「シンデレラ」的な部分は、あまり見えてこないような……。

私なら……ですけれども、もうちょっと委員長の行動に意味ありげな描写をしたりして、「ある時間にはどこへとなく居なくなってしまう」的な、そういう場面を作ると思います。
そういう装置としてうってつけの「公園」という、良い舞台も作中に用意されていたので、タイトルとの繋がりをもうちょい強化しても良かったかな、と。


ここらで、脱線入れておきましょうか?
本作の委員長はツンデレです。所謂「お堅い委員長」を地でいくようなタイプなんですが、冒頭でも述べた通り、私はこの手のタイプが結構好きw
「こんなヤツいねぇよ?」とか思うでしょ? けれども、実際に極々稀にだけれども居るから困るんだ……w
私の知っているツンデレ委員長タイプの人なんて、25歳くらいになるまでカラオケとか行ったこと無いって云ってましたし、流石に暴力こそ振るいませんでしたが、本作の委員長を超える「委員長属性」というか「ツンデレ属性」を持っていました。しかも適度に「期待通りのデレ」を出してくれたわけで……。


っと、話を元に戻しましょう。
ちょっと、今回は辛口ですが、基本はオーソドックスな恋愛モノで、俗っぽい云い方でアレですけれども、本作の最大のウリは、そこに「ツンデレ」要素を入れている、という事になるのかと。

後半の委員長は中々可愛いですし、例のエッチ系の犯罪も出てきたりして、意外と安心感を持ってプレイ出来た印象がw ツンデレとか、そういう女性がお好きな方はきっと楽しめるのではないかと思います。
まぁ、尺も短いですし、気軽にプレイしてみて下さい。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-06-09 20:10 | サウンドノベル | Comments(0)


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