久住女中本舗

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2009年 07月 25日

フリーサウンドノベルレビュー 『難波青春横町』

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今日の副題 「ちょっとキッチュな空気感」

ジャンル:自堕落大学生の或る一日(?)
プレイ時間:30分程度。
その他:選択肢なし、一本道。18禁? 
システム:?

制作年:2008/2/8
容量(圧縮時):15.7MB



道玄斎です、こんばんは。
今日は以前、と云っても結構前にご紹介して頂いた作品をプレイしました。
所謂定番のNScripterでも吉里吉里/KAGでもなく、ちょっと独特なシステム(自作、かなぁ?)を採用している作品でした。インターフェイスとか結構ポップでお洒落な感じが出ていて、最初は少し戸惑うけれども、これはこれで中々。
というわけで、今回は「頽廃」さんの『難波青春横町』です。
良かった点

・見せ方がちょっと新しくて、お洒落な印象。


気になった点

・ストーリー的に、展開がある、という感じでもないかも。

三十分もあれば、読了可能で、且つ一般的なノベルゲームのそれと違って、起承転結的なストーリーラインがあるわけではないので、良かった点、気になった点はこんな所でしょうか。
ストーリーは、今回は私が軽く纏めてみましょう。
自堕落大学生の僕は、今日も今日とて講義をさぼり、ダラダラした生活を送る。
だが、今日は出会い系で知り合った女子中学生と会う約束をしていて……。

と、大体こんな感じ。

スクリーンショットを見て頂ければ分かると思うのですが、結構特殊な画面になっています。
最初は多少戸惑う部分、あるわけですけれども、別にややこしい事もなく、すんなり利用出来るのは好印象。配色とか、各種メニューなんか結構お洒落で、ポップな感じです。
サイズ自体も変則的なので、スクリーンショットもいつもより大きめになっています。

そんな訳ですから、作品自体もちょいとキッチュな雰囲気を持っています。
そもそもタイトルに「難波」とあるわけでして、良い意味で猥雑な感じで、そういう雰囲気が面白いですねぇ。
これが、青山通りとかになっちゃうと、作品としての旨味が無くなっちゃうわけで。

ストーリー自体は、先にも述べましたように、自堕落大学生が出会い系で知り合った中学生の女の子と会って、ラブホテルに行くというもの。それをきっかけにしてその女の子とどうこうってのはないわけで、そんなちょっと頽廃的な大学生の一日を描いた作品。

元々が無料の写真素材を扱っている作者様らしく、画面の写真はクリックする度、と云っても良い程コロコロ変化していきます。雰囲気のある素材が大量に使われており、そういう部分で満足感は大きいかもしれません。
気怠い大学生の一日みたいな描写は、非常に良く出来ており、薄汚いサークル棟とかの写真素材もバッチリ合っていました。

ちなみに文章は縦書き。んでもって「注解」の所から、本文中に出てくる用語の解説も見れる(しかも、結構解説も面白い)親切設計。そういえば、このレビューは「サウンドノベル/ノベルゲーム」を扱う訳ですけれども、本作は「サウンドレスノベル」というか、所謂BGMが付いていません。メニューにカーソルを合わせた時に効果音とかは鳴るんですけれども。
ですので、お好みのBGMを再生しながらプレイすると良いと思います。私はMassive Attackのベスト盤を流しましたが、ちょっと合わなかったかもしれませんねぇ……。ちょっと哀愁漂うような和製ロックなんか良いような気はしています。

ここ最近、出会い系サイト絡みの事件がテレビや新聞で報じられているわけですけれども、本作の主人公も又、出会い系サイトで中学生の女の子と知り合って、ラブホテルに行ってしまうという……。
かなり生々しく、そういう描写があるので、多分18禁かなぁ? 

うんと話を端折って説明すれば、中学生の女の子とラブホテルで会って、お茶を飲んで別れる、そんな淡々としてお話だったりします。そこには恋愛的な描写もありませんし、ストーリー的な展開も殆どありません。
ただ、そこにあるのは、自堕落な大学生の気怠い日常だったり、難波のちょっと猥雑な雰囲気、自堕落だけれども実はちょっとセンシティブな僕の心中描写だったりするわけです。

勿論、それが悪いという事は無くて、システム面も含めて、何だか妙に一個の作品として纏まっているような印象があるのも確か。ちょっとした描写がしっかりと為されている為、物足りなさみたいなものは意外な程感じませんでした。
まぁ、個人的には、もうちょっとストーリー性みたいなものが見えていたら良かったな、と思わないでもないのですが……。


大体、こんな所かな?
新感覚のノベルゲームです。こういう雰囲気、好きな人結構多いんじゃないでしょうか?
美少女恋愛作品にある種の飽和を感じている人は、是非プレイしてみて下さい。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-07-25 17:56 | サウンドノベル


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