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久住女中本舗

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2009年 08月 08日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『小旅行』

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道玄斎です、こんばんは。
夏も盛りに近づいてきましたが、私はまだまだ忙しい日々が続いております。
ただ、もうお盆なので、少しのんびり出来そうな予感があったりなかったり。今年の夏は特にどこかに行く、という事はないので、今回の作品で、ちょっとした旅行気分を味わう事が出来ました。
というわけで、今回は「逢坂瀬菜」さんの『小旅行』です。作者様のHPがなさそうなので、ベクターのリンクを張っておきます。


ちょっと珍しい「風景を観賞する」ノベルゲーム作品でした。
一応、ストーリーは付いており、箱入り娘みたいな主人公が、大学で出来た友達の田舎に二泊三日で遊びに行く、というものになっています。
後書きを読むと、長野や山梨とかその辺りをイメージしているそうな。ただ、私の知っている長野よりも、雰囲気が良いですねぇw 私の知っているソレは、「ザ・山」みたいな、そんな感じですしw そういえば、長野に墓参り行かないとマズイかなぁ……、なんて思いました。
一応、「道玄斎家の墓」みたいなものがありまして、やっぱり山の中にあるわけですが、兎に角そのお墓、全部が全部、私の関係者のお墓です。つまり、自分の祖父さんの祖父さんの祖父さんとか、どこまでさかのぼれるのか分からないけれども、かなり広い土地にビッシリ先祖代々の骨が埋まっているという。
所謂鬼太郎のエンディングに出てくるような、一般にイメージされている「お墓」だけでなく、もう、ただの大きな石を置いて墓石代わりにしているようなものも随分あります。

私の祖父さんが明治生まれですから、その祖父さんだと完全に江戸時代の人間ですねぇ……。
自分が死んで、誰か死後の面倒を見てくれる人がいるのならば、私もその墓にきっと入るんでしょう。

っと、脱線しまくりですね。
兎も角、風景写真から発想して作られた作品、という事みたい。
田舎らしい風景だったり、都会ではちょっと珍しい雰囲気の写真だったり、割と背景素材は多め。立ち絵も付いているっちゃ付いているんですが、影絵の素材を使用していました。
都会育ちの主人公の目から見た、田舎だったりを描きつつ、小旅行の気分が味わえる作品です。

山だ川だ花だってのは、中々東京ではお目にかかれない部分もありますよね。
けど、意外や意外、東京のど真ん中にも、結構「旧き良き日本」的な風景ってあるもんなんですよね。個人的にそういう風景を残してくれると、やっぱりちょっと嬉しいんですけれども。

そう言えば、作中で田舎の青年が「東京の地下鉄がニガテ」ってな発言をしていましたが、この手の言葉を聞くと、「そんなに複雑かなぁ?」と良く思います。
東京と倫敦の地下鉄、どっちが複雑なのかな? 兎も角、幼い時から東京に住んでいると、別段、地下鉄で迷う事ってないんですよね。必ずキーステーション(霞ヶ関とか)があって、そこに出れば、何とでもなるってな所がありまして、その手の発言を聞くと、「いやいや、全然難しくないYO!」って云いたくなってしまうw

多分、東京の地下鉄がややこしい、という発言は、地下での乗り換えで「結構歩く」からなんじゃないかな、と。ある線からある線へと乗り換えようとするとき、結構地下の構内を歩く事がありまして、そこらへんが複雑に見える所なのかもしれません。

脱線成分多めですが、又しても話を戻しましょう。
こういう、背景を見せる事が目的の作品、非常に珍しいですし、そういう癒しみたいな作品があってもいいですよねぇ。
ただ、ちょっと背景の解像度がもうちっと高かったりすれば、より楽しめたんじゃないかなぁ? と愚案する次第。やっぱり、目的が「背景鑑賞」にあるわけですから、そこにオリジナル素材を使うなり、解像度の高い画像を使うなり、しても良かったような気はします。

大体、10分もあれば読了可能です。
「今年の夏はどこにも行かない」なんて方がいらしたら、ちょっと田舎の空気感、味わってみても良いと思いますよ? 
そうそう、東京に遊びに来るなんて方がいたら、案内役くらいは買って出ますw

それでは、また。

by s-kuzumi | 2009-08-08 17:51 | サウンドノベル | Comments(2)
Commented by NaGISA at 2009-08-08 23:15 x
東京は臨床実習で2ヶ月住みましたが、地下鉄に限らず
東京の公共交通はやっぱり苦手ですね。複雑すぎて死にそうに
なります。田舎の交通機関は、車が基本ですし。だいたい私は、
東京駅の山手線のホームで「すみません、池袋ってところに
行きたいんですけど、上りと下り、どっちに乗ればいいんですか」と
きいた奴ですから(笑)。

下関に住んでたら、電車は山陽本線か山陰本線かのどっちか
しかない訳ですし。

ちなみに、キリスト教徒にとっては、お盆は単なる「8月の
連休」です。父方とは血が繋がってないので、墓には入れて
もらえません。

あと、東京で過ごした経験からですが、生粋の江戸っ子は、
決して田舎者を馬鹿にしませんね。むしろ、「東京には
ない、田舎の良さを分かってくれる」人が多いです。なので、
生粋の江戸っ子には大変良い印象を持ってますね。

むしろ、田舎を馬鹿にするのは「ついこないだまで田舎者だった
おのぼりさん」が多かった感じがします(笑)。
Commented by s-kuzumi at 2009-08-10 02:16
>>NaGISAさん

こんばんは。
東京の交通機関は、キーステーションを押さえる事と、乗り換えの際に、少し歩くことを想定していると、大分楽になりますよ。
○○(例えば、新宿)に居れば、どこにでも行ける、みたいな所がありますから、単純化して捉えるとかなりスッキリと。

私自身、生粋の江戸っ子ではないんですけれども、江戸っ子は基本的に気持ちの良い奴らが多い気がします。江戸は昔から、「他の地方の人がやってくる」土地だったりした訳で、そういう地元に無いモノや、それを運んできてくれる人に、普通に興味関心があるんじゃないかな、と思っています。

おのぼりさんが、田舎をバカにする、というのは納得です。何だか分からないけれども、東京至上主義みたいな奴らも居て、よくよく話しを聞いてみたら、そいつも実は田舎出身だった、なんてのは、良くありますw
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