2009年 08月 19日

ノベルゲーム愛好家のDTM勉強会 第十三回

道玄斎です、こんばんは。
ここ数日、あれこれ打ち込んでいたのですが、何だか煮詰まってしまって。
んで、息抜き用の打ち込みをやったら、一発ブツが出来たので、例によってお披露目してみようという。そういえば、昨日だったかな? 仮タイトルが「下総中山・落花生」だと書いたアレです。



■これも定番……だよね……?

何だか割と効果音制作に傾きがちですけれども、たまにゃぁ、曲っぽい何かも作ります。使っている人が限りなく少ないFL STUDIOでw

そうだ、脱線するんだけれども、サーバーに.mp3でファイルをアップするといつの間にか削除されているという……。一昔前、違法mp3の類が問題になった事もありましたから、そういう流れで.mp3は問答無用で削除しているのでしょうか……? .oggにしてもいいんだけれども、デフォルトで再生出来るプレイヤーって意外と少ないんじゃないかしら? ともあれ.wavだけは残っていて.mp3は消されてしまうという状況です。
流石に困ったので、「mp3を消さないでくれYO!」ってな問い合わせメールは送っておいたのですが、どうなることやら。



さてさて、話を戻しましょうか。
確か、前回はピアノ曲にチャレンジしてみたわけでした。ピアノ曲ってのは、その時の記事にも書きましたが、ノベルゲームの超定番として不動の地位を保っています。や、別にゲーム音楽でなくても、音楽の中で或る意味で中心的な楽器だと思います。

で、話はノベルゲームに焦点化させていきますけれども、ピアノ曲以外で、ノベルゲームの定番曲って何がありますかね? そう、割と軽快なテンポで進む「日常曲」(複数種類あったりする)なんかはすぐに出てきますよね。あとはヒロインごとの「テーマ曲」とか。
この「テーマ曲」もヒロインが出てきたらその曲が掛かるって訳で、「日常曲」として機能したりしてもいるので、その辺の区分けは難しいかもしれません。

それは兎も角、ノベルゲームの隠れた定番曲に「オルゴール曲」なるものがあります。
良くあるパターンだと、作品全体のテーマ曲の「オルゴールアレンジ」なんて形で、「泣き」のシーンに使われたりするわけです。
或いは……


主人公「……どうして俺は今まで忘れていたんだ……?」

/* なんて、独白があって、“忘れていた”過去である所の、ヒロインと実は幼い時に出会っていた記憶を怒濤の如く思い出すわけですw 画面切り替わって、セピア色の一枚絵とかが出てきて、幼い頃の主人公とヒロインの会話シーンが流れていきます。 */


主人公「泣くなよ」

ヒロイン「えぐっ、えぐっ……」

主人公「女は強くなきゃいけないんだぞ」

ヒロイン「えぐっ……それは男の子のほうだよぉ……えぐっ……」


/* こんな微妙なギャグのような一幕を挟んで、主人公はヒロインを「お嫁さんにしてやるよ」なんて、発言をしてしまうわけですよ。んで、ヒロインは律儀にその約束をずっと覚えているわけですが、途中で引っ越しか何かしてしまった主人公はそんな事すっかり忘れてしまいます。
月日が流れ、主人公はヒロインのいる街に戻ってくるのですけれども、肝心の約束は忘れたまま。落ち着いて考えると、結構非道ですよねぇ…… */


と、まぁ、そんな幼い日の二人の約束、みたいなものを演出する際にオルゴール曲は定番になっています。
というか、逆に使われすぎて、そういうシーンでオルゴール曲が流れると「またかよ……」的な、飽和感すらあるわけで……。

そんなわけで、ここらで出来たブツを晒してみましょう。
こちらからどうぞ。例によって、アドレス欄に直接コピーして聞いてみて下さいな。ある日突然聞けなくなったら、サーバ側が勝手に削除した疑いがw

なんか、適当にキーボードにオルゴールの音色をセットして、あまり考えずに適当に弾いて、それを記録しただけです。こっそりsus4なんてコードも使ってますけれども、基本的に「いつもの曲」です。
で、やっぱりいつものように未完成ちっく。1:03くらいから書き直したい気がヒシヒシしていますし、もうちっと手の入れられる余地がありそうです。キーを上げ下げしたりとかも試してみたいですねぇ。

DAWとかに元から付いているシンセって、意外な事に、「ノベルゲームの定番の音」が無かったりするんですよね。ですので、今回もvstiを使って音色を持ってきています。と、云っても高級な音源とかは所持していない為、やっぱりフリーの音源を使用。
今回使ったのは、Lazy Snakeというシンセ。そもそもエレピ音源らしいんですけれども、プリセットに「Music Box」と書いてあったので、素直にそれを選びます。いや、こういう素直な音が出る「Music Box」って意外と少ないんじゃないでしょうかね……。何か、割とクセのある音が多くて、シンプルに使えるものは少ないような……。けど、Lazy Snake……使えるでしょ?

で、ちょろっとパラメータを弄って、音をイメージに近づけていきます。
あんまり音色作りに血道を上げてもしょうがないので、適度な所でやめにして、ざらりと鍵盤を叩いてそれを記録して、細部を直して、とやっていきます。打ち込みつつ、テンポを下げてなんて事も。これは…72くらいだったと思います。

多分……オルゴールのものって(テーマ曲のオルゴールアレンジとかは除く)、普通の曲と違ってはっきりとした「盛り上がり」や「盛下がり」を付けちゃうと、却ってしっくりこなくなってしまう気がするので、割と平坦なフレーズのループで作っていく事に。
細かいこたぁ、あまり気にせず適当にフレーズを打ち込んで、気が済むまで微妙に変化を付けつつループさせます。飽きたら別のフレーズに移ればOK(なのか……?)。

んで、最低限の体裁を整えて一旦完成。
で、元々鍵盤を弾くのが得意ではない私ですから、作業をいくつかに分けてます。

1、フレーズを弾いて記録

2、コードを付ける

3、アルペジオとか、装飾部分を付ける

と、大体三つですね。
1と2は最近、ほんのちょっぴり平行して出来るようになってきましたが(つまり、微妙に両手で弾けるようになりつつある!)、3は、1と2を取り敢えず作って、そいつを聞きながら重ねるように弾いて音を確かめ、打ち込みをしていきます。ちなみに、オルゴールって楽器の構造を考えると、ベロシティは一定なハズですから、そういう意味で打ち込みは楽かも。

やっぱり、オルゴールの場合、コードとメロディだけだと寂しいんですよね。
適度のポロポロ音が鳴っていないと、「ノベルゲームのオルゴールらしさ」が出ません。
ただ、これも難しい所で、あんまりポロポロポロポロ鳴っていても、うざったくなっちゃいますし、オルゴールの持つある種の素朴な音の姿が消えてしまうような部分があるので、実際、聞いてみた感じで、余計なポロポロの数を検討してみて下さい。

かなり適当に作った(けど、楽しかった……)ので、何かヘンテコな感じはしますよねぇ。
4小節―4小節みたいな纏まりで進んでいるわけじゃないし。ま、楽しさが何よりも優先、って事で取り敢えずはいいでせう。

最後の最後に、ヘタクソなミキシングを施します。
コードの音量を微妙に下げたり、EQを掛けてみたり、こっそりディレイとかも。
リバーブはかけ過ぎると宜しくないので、本当にうすぅぅーくしか掛けてません。

んで、コンプで潰して、ゲインを稼いでお終い。
あんまり音圧に拘りすぎてコンプを掛け過ぎると、オルゴールの音だと「不自然さ」や「おかしさ」が最大限に目立つので、適度な所を見つつ調整していきます。デフォルトでリミッターが挟まっているのに随分助けられました。今回は、音源であるLazy Snake以外は全部FL付属のものでやってます。
正直な所を云うと、あれこれ試すのがめんどくさかったりして……w

タイトル……仮のままだと「下総中山・落花生」なんですよねぇ……。
気が向いたら、もちっとまともなタイトルを付けてやる事に致しませう。



■出来はともかく

最初に述べましたように、ド定番のオルゴール曲でした。
私の作ったブツの出来はともかくとして、こういうオルゴールの曲って物凄い「和風」な気がしませんか? 音の並びとか、そういう事じゃなくて、ね。

日本の、ノベルゲームというある種閉じた世界で成熟されてきたというか。けれども、ちょっと考えてみれば分かるように、伝統だとかってのは、いつも様式化されてしまうものでありまして……。

ノベルゲームの定番曲、ってのを考えると物凄くそこに「日本的」な何かを感じてしまいますねぇ……。
いつも云ってるように、マンガやアニメやラノベ、勿論ノベルゲームも、根底で実は、日本の文化とか伝統とか、そういう所にかなりダイレクトに繋がっているような。



大体、こんな所でしょうか? ちょっと長くなってしまいましたね。
それでは、今日はこのへんで。
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by s-kuzumi | 2009-08-19 21:21 | サウンドノベル | Comments(0)


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