久住女中本舗

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2009年 10月 13日

なんてことない日々之雑記vol.239

道玄斎です、こんばんは。
最近、金木犀が満開になって、外に出るととても良い香りがします。毎年書いている気がしますが、私は金木犀が大好き。あのどこか懐かしげな香りは物凄く癒されますね。



■鯖の味噌煮

金木犀は、白ワインに漬けると桂花陳酒という中国酒になるわけですけれども、そんな感じで、今日はいつもと趣向を変えてちょっと食べ物寄りのお話を。

私も歳を取ったせいか、肉類よりも魚類の方が体に合ってきました。
いや、元々和食の方が好きなんですけれども、若い頃は結構お肉も食べたりしたもんです。だけれども、最近肉を食べるとちょっと胸焼けとかがね……。

そんなわけで、秋刀魚とかお魚の美味しい季節なんですが、私の隠れた好物に「鯖の味噌煮」があります。
新鮮な鯖を使う事が大事なのですが、鯖の最高級ブランドたる関鯖なんて使ったら、流石に贅沢のしすぎでしょうか……? ただ、噂によれば、関からちょっと位置的に離れた所で獲れる鯖は、もう「関鯖」ではなくて「はな鯖」とか名前が変わるみたい。味的にはどのくらい違うのか分かりませんが、お値段は大分低くなるそうな。

それは兎も角、鯖の味噌煮を作る時、鯖の臭みを消す為に色々と処理をしますよね。
一旦塩を振るとか、熱湯を掛けて霜降りにしておくとか、煮込む時に生姜を入れるとか。勿論、霜降りくらいはやっておいて、それにプラスしてアンズジャムを1匙入れる、なんて方法もあるようです。

アンズジャムって云えば、長野の特産品です。
長野のアンズの歴史を繙くと、私の血縁者が出てくるくらい、私にとっても馴染みが深いものなんですけれども、実を云えばアンズジャムよりも「梅干し」を一緒に煮込む方が私は好み。

梅干しって云っても、酸っぱくない甘い梅干しじゃ駄目ですよ。
塩分多めで昔ながらの製法で作った、所謂「おばあちゃんの梅干し」的なものが好ましい。こいつを何個か入れて一緒に鯖を煮込んでやると非常に美味。鯖の味噌煮そのものが旨くなる、というのもあるのですが、その味の染みこんだ梅干しも又旨いのです。味噌煮の優しい甘さと、梅干しの酸っぱさが絶妙なハーモニーを……。

まぁ、食い物なんて個人の趣味が最も強く出る部分ですから、興味のある人は試してみて下さい。
多分……結構イケるハズ。。



■イナゴ食べます?

食べ物と長野の話が出たので、長野のゲテモノ料理(?)のご紹介。
そう、イナゴです。

実は、近所の田んぼ(ほら、山里に住んでるから、近所が田んぼだったり畑だったりするんだわ)で、米の収穫が終わって、刈り取った苗から、往生際悪く緑が芽吹いたりしているんですけれども、夜、田んぼ付近を通ると、「イナゴの匂いだ……」と、反射的に思い浮かべてしまうような、そういう一種独特の青臭さがします。

イナゴって云っても分からない人がいるかもしれません。
まぁ、バッタに似た、稲とかを食べちゃう害虫です。こいつもゲテモノと断じてしまうと可哀想で、聖書なんかを見ても、喰っている事が分かる由緒正しい昆虫なのです。

まぁ、ね、千曲川だとか、そういう川の河川敷ってのかね、そういう所にこいつはうようよいたりして(別に自前の田んぼでもいいんだけどさ)、そいつを捕まえてくるんです。虫網振り回すだけで大量に捕獲可能。
で、虫かごの中に入れて丸々一日くらい放置。フンを抜いて調理スタート。

基本的にお醤油とお砂糖で甘辛く煮付けます。
まぁ……積極的に喰いたい味、じゃないんですが、これもクセになるみたいですよ? 私はもう食べたくありません……。あのジャリジャリっとした触感に耐えられるかどうかが分かれ道。

イナゴくらいで驚くと、「蜂の子」なんかは見る事も出来ないかもしれませんねぇ……。
読んで字の如し、蜂の幼虫を油とかで炒めて食うんです。これも又オツな味らしいのだけれども……炊き込みご飯にしたものは「絶対に」食べたくありません……。向こうのお年寄りなんか、普通に喰ったりしてますし、缶詰とかあるんですよねえ……。

私は雅やかさの全然無い、荒戎で御座いますし、イナゴ喰い、蜂の子喰いの地方と縁とゆかりもあるわけですけれども、やっぱりニガテ、ですね。あんまり食べ物の旨い/マズイを論ずるのは良くないと知りつつも……。
せいぜい無塩の平茸でお茶漬けを食べるくらいが精一杯で御座います。



■そしてアンズに戻る

最後は、全うな(?)食べ物アンズについて。
鯖の味噌煮の時に、アンズジャムの話をしましたけれども、スーパーとかで「崎陽軒のシュウマイ弁当」って売ってるじゃない? あれに干し杏が入っていますよね。

ああいう杏って、長野のおばちゃん、おばあちゃんが丹誠込めて作っていたりします。
山の方にいくと、大抵庭とか、自前の農園(?)にアンズの木が植わっていてですね、収穫するんだわ。で、ザルに載っけて干すんだけれども、雨に当たると駄目になっちゃうから、天候に気をつけてちょっとでも雨が降りそうだと、急いで帰宅したりと云った涙ぐましい努力の結晶なのですよ。

で、干したアンズを業者に引き取って貰うんだけれども、すっげぇ量なのに、全部で5000円とか、ちょっと苦労に見合わない値段になったりします。
だから、シュウマイ弁当を食べて、あのアンズを最後に口にする時、私はどうしても物凄い切なさと、郷愁の念に駆られてしまいます。



ともあれ、なんか、こういう超ローカルな食べ物をつらつら書いているだけで、それが好きかどうかは兎も角、「日本に生まれて良かった」なんて私なんかは思ってしまいますね。それは懐かしさというかDNAの一部に刷り込まれた記憶というか。

皆様にとっての「こんなもの喰うんだぜ?」ってのがあれば、是非教えて下さいませ。


それでは、また、
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by s-kuzumi | 2009-10-13 00:09 | 日々之雑記 | Comments(2)
Commented by TAKER at 2009-10-13 23:17 x
どうもご無沙汰しております。
ローカルな話題に、つい飛びついてしまいました。

イナゴの佃煮は、今でこそ作らなくなりましたが、以前は私の家でも、私がつかまえてきたイナゴを祖母が佃煮にしたりしていましたね。
今でも偶に、どこかから貰ってきたものが食卓に上ることもありますが。
あの独特の食感はどことなく甲殻類を彷彿とさせますね。

あと、干しアンズと聞いて思い浮かべるのは、やはり長野県民だからか、おぎのやの峠の釜飯ですね。
むしろ干しアンズと聞いてこれしか思い浮かばなかった…。
そういえば、最近は毎日上田から長野市まで通っているんですが、本当に千曲の辺りはアンズが多いですよねぇ。
花の時期には毎朝楽しませて貰いました。
Commented by s-kuzumi at 2009-10-14 01:43
>>TAKERさん

こんばんは。
こちらこそご無沙汰しております。

ああ、やっぱり今でもイナゴ、食べますか……w
「食べろ」って云われたら食べますけれども、私はあまり積極的に食べたくはないですねぇ。 やっぱり触感が、どうしてもニガテ。

峠の釜飯とは懐かしい!
あれは、電車が発車するときにお辞儀してくれるんですよね。最近食べてないので、無性に食べたくなってしまいました
他県の人は、干しアンズ自体を知らない人もいるようで、実はそれに吃驚したりする今日この頃です。


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