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2009年 11月 06日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『てのひら』

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道玄斎です、こんばんは。
先ほど、愛用しているウイルス対策ソフト、AVG(何とフリー版がある!)の新しいヴァージョンをダウンロードしている最中に、いつもの「ノベルゲーム定期巡回」をしていたら、ちょっと引っかかる作品を見つけました。
作品自体は、数分で読了可能な物凄く短いものですが、何となくいいなぁ、と思い、取り上げてみる事に。
というわけで、今回は「下僕天国」さんの『てのひら』です。

番外編では、かなり短めな作品を取り上げる為、ストーリーの概略、或いは良かった点、気になった点を項目立てて書くことは致しません。

さてさて、短いけれども、何となくほんわかと出来るような、そんな感触の作品でした。
登場人物は二人、主人公の女の子と、リョータ。
一応、女の子視点で進む、恋愛未満ストーリーみたいな感じですが、主人公とリョータはイトコ同士でお隣さん。勿論、幼なじみでもあるわけです。

こういう設定はちょっと面白いですよね。
イトコ同士の恋愛とかそういうテーマが出てくると、私はいつも『源氏物語』の夕霧と雲居雁の関係を挙げるんですが、今回は谷川史子の『くじら日和』を挙げておく事にします。興味があればこちらも是非。

いや、中々イトコ同士で恋愛感情を持てるのか? ってのは難しい問題です。
義理であっても兄妹同士の恋愛より危うくはないものの、やっぱり血として凄く近いものがあるわけで、私としてはちょっとそういう感情は持てそうにありませんw
ただ、ノベルゲームに於いて、イトコ同士っていうのは、割と恋愛関係になる事があるようです。ちょっと名前が出てこないけれども、何本かそうした作品をプレイした記憶があります。

本作では、恋愛関係、まで踏み込まないけれども、その始発点というかそこに到達するまでの、ちょっとした一幕を描くっていう感じでしょうか? 
イトコと一緒にホラーDVDを見ていて、怖いシーンがあって思わず手を握ってしまって、ふと相手を意識してしまう。だけれども、それが恋愛的な感情の一端である、という事を少なくとも主人公は認識していないんですよね。「なんかモヤモヤする……」的な、そういう認識です。一方でリョータの方はどうも、主人公の事を恋愛対象として意識しているような部分があって、その微妙な空気感がいいですねぇ。

恋愛、というよりも、まさに恋愛未満という雰囲気ですが、その淡くほんわかとした空気感が本作のキモ。絵柄も凄く良く合っていて、ちょっとこそばゆい感じが良く出ていました。

適度にクリック待ちがあった方が良いとか、ラストでタイトルに戻るくらいの配慮はあってもいいかな? という気はしますが、凄く短い作品ですから。


ストーリーがバシッと存在している、とか何か結論が出てくる、とかそういうタイプではないのですが、中々楽しめる作品なんじゃないでしょうか?
プレイ時間は本当に5分くらい。一応最後で選択肢にて分岐があるのだけれども、大幅に内容が変わる事はありません。
時には恋愛モノじゃない、恋愛未満の空気感、味わってみては如何でしょうか?


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-11-06 17:28 | サウンドノベル | Comments(0)


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