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2009年 11月 07日

フリーサウンドノベルレビュー 『四ッ夜怪談』

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今日の副題 「四谷怪談じゃないけれども、かなり怖いです」

ジャンル:ホラーアドベンチャー
プレイ時間:1時間程度
その他:選択肢アリ。バッドエンド、グッドエンド、トゥルーエンドに分岐。
システム:Macromedia Flash Player 8

制作年:2009/10/31
容量(圧縮時):13.5MB



道玄斎です、こんばんは。
夏真っ盛りな季節はホラーを多くプレイしていましたが、ここ最近ご無沙汰していたので、面白そうなホラー作品を探してみました。図らずも昨日ご紹介した作者がお作りになられたものだったわけで、作品を連続してご紹介する、という形に。
というわけで、今回は「下僕天国」さんの『四ッ夜怪談』です。
良かった点

・全体の構造が巧みで、途中に出てくる怪談も独立しつつも、ちゃんとラストに繋がっている。

・普通に結構怖いw


気になった点

・文章がブロック単位で一気に表示されてしまうので、クリック待ちをもう少し増やした方が。

ストーリーはサイトの方から引用しておきましょう。
グロ表現なしで怖さを表現してみよう、をスローガンに作成したノベルゲームタイプのホラーゲームです。

ある日ふと目にしたバナー広告。
何気なくマウスを上に移動させてみたら……。

ホラーなので、不条理オチ、悲劇オチ満載です。
GoodENDはありますがHappyENDはありません。

こんな感じになっています。
最初に言っておくと、不条理なオチとかは無かったかな? という気はします。悲劇も、まぁジャンルがホラーですから、或る意味で当然というか。
グロさ無しで怖さを表現しよう、という目論みもちゃんと達成されていたと思いますし、中々しっかりとした作りのホラー作品だったんじゃないでしょうか? ちょっぴり『赤い部屋』に似ている部分もありますね。
Flashを利用していますが、ブラウザ上で遊ぶものではなくて、ダウンロードしてスタンドアローンで遊べるタイプの作品です(ブラウザ上で遊べるものもアリ。お好みにあわせてどうぞ)。

物語は、ネットにまつわる都市伝説から始まります。
ある日、ヘンテコなバナー広告が出て、そこにカーソルを合わせてみたら、呪いの言葉が出てきて……みたいな、そういうお話。

でも、実はそれは飽くまで作中に於いても「都市伝説」という扱いです。
本当のストーリーは、「その話」を聞いた大学生の司の身に、それとそっくりな現象が起きてしまって、という事になります。
どういう文言が出てくるのか? というと、先ず「とおるちゃん」と名乗る(?)人物から「ルール」が提示されます。それは「一日一回送られてくるメールを読まなければ死ぬ」とか、「そのメールにて投げかけられる質問に答えなければ死ぬ」とか「メールに添付される怪談を読まなければ死ぬ」と云うもの。

タイトルとの絡みでリミットが「四日間」だという事が分かるので、プレイしやすいかもしれません。
何て云うか、ラストの到達点が見えていると、結構安心してプレイ出来る事ってありません? 割とホラー作品では、「○○日までに○○しなければ死ぬ」みたいな、終端が示されている事があって、終わりが見えている安心感みたいなものを時として感じたりします。

で、予告通り、一日一回、逃れようのないメールが主人公の元に送られてくるわけですが、そこに添付されている怪談が怖いんだわ。
先にも挙げたように、グロいというよりは、本当の直球ホラーという感じで独立して楽しめちゃうくらいのものになっています。
エンドの分岐は、送られてきたメールを読んだ時に「はい」か「いいえ」で答えるものですが、どれを選んでも取り敢えず最後まで進むことが出来ますし、選択によって語られる怪談の内容が変化する、という事も実はありません。選択肢が活きてくるのは、最後の四日目。それまでの選択肢によって三種類のエンドに分岐します。

最初にプレイした時には、問題なくGood Endに到達しました。
で、ちょこちょこっと選択肢を変えてみたりするとTrue Endへ。不条理って事はないけれども、ちょっぴり意外な真相というか、寧ろバッドエンドでは? と云いたくなるような感じでしたねw 
一般的なそれだったら、本作のGood EndがTrue Endって感じかしら。とはいへ、中々ブラックな感じがグロもののホラーとは一線を画していて、やっぱり良くできたホラー作品だと思いますよ。

良かった点、で挙げたのですが、毎日送られてくる怪談、これを利用した仕掛けが物凄く良かったですね。
独立したホラー作品になっていますし、そうした「作中内作品」がちゃんとラストの四日目の仕掛けに活きています。こうした仕掛けは見事の一言。


気になった点は、文字表示の点で一言。
ツール自体はFlashですけれども、セーブ/ロードも可能ですから、そこまで不便ではありません。選択肢でちゃんとセーブしておけば、全てのエンドの回収も楽ですし。
問題は、テキストが「かなり大きなブロック単位」で表示されるようで、こちらの読むスピードを超えて文字が表示され、且つ改ページまで行われてしまうので、そうした点で少しプレイのしにくさはありました。バックログも一応使えるんですけれどもね。

出来たら、もう少し小さい単位で、クリック待ちがあったり、或いは数行ごとにとか、そのくらいの頻度でのクリック待ちの方がプレイのし易さはあるかな? と。ページをまたいで自動で文章がざらっと送られてしまうと、流石に少し戸惑ってしまいますので。


大凡こんな所でしょうか?
文字表示の面などでプレイのしにくさはありますが、ホラーの作品として良くできた作品だったと思います。全体を纏める仕掛けが巧みで、ホラー好きでなくても楽しめると思いますので、是非プレイしてみて下さい。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-11-07 20:42 | サウンドノベル | Comments(0)


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