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2009年 12月 30日

フリーサウンドノベルレビュー 『想色』

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今日の副題 「空気感が魅力の一作」

ジャンル:ファンタジック恋愛モノ(?)
プレイ時間:ストレートにトゥルーエンドまで行って小一時間くらい。コンプリートまで2時間くらい。
その他:選択肢あり、バッドエンドも何種類か。
システム:SDL

制作年:2004/8/21
容量(圧縮時):4.41MB



道玄斎です、こんにちは。
昨晩からちらほらプレイしていた作品を恐らくコンプリートしたので早速ご紹介。例のNovelers' cafeの方にて「埋もれた作品」スレッドというものがありまして、そこで紹介されていたものです。中々、自力で作品を探すというのは大変で、こういうスレッドを見てみると、未知の作品が多くて驚かされます。
というわけで、今回は「クイーンオセロット」さんの『想色』です。「おもいろ」と読むようですよ。
良かった点

・少し淡い感じのファンタジックストーリー。イラストの雰囲気も作品に良く合っていた。

・主人公の友人たる二太がいい味出してますw


気になった点

・システム面で難が……。

ストーリーはサイトの方から引用しておきましょう。
とある小学校に通う、画家を目指す6年生の篤は
中学進学を控えて、このまま画家を目指していいか
迷っていた。

ある日、体育で怪我をして保健室に行くと
顔に大きな傷を持った少女に出会う。
すぐに仲良くなった篤は、あっという間に
少女に恋心を持つ事になるが、校内でその少女を
探そうとしても見つけ出す事が出来ない。

篤は僅かな記憶から、少女をモチーフにして
絵を描く事になった。

そう、何と小学生が主人公です。
ただ、主人公は割と内省的というか、超文系というかそういうタイプなので「これ、小学生の発言じゃないだろ……」みたいな部分はあるんですよねw マセている、とも又違う老成している感みたいな。
主人公と、その友人の一人である二太が、結構そういうタイプ。二太の場合は、かなり脇役キャラ、としてオイシイんですよね。少し冗長になりがちなシーンでは思わず吹き出してしまうようなギャグを発してきて、アクセントを付けたり、かと思えばシリアスなシーンもこなせる、というマルチプレイヤー。

立ち絵や一枚絵があるのですが、アニメ塗りとは一味違う色の塗り方だったり、人物の線だったりが、絶妙に淡い感じで作品に良く馴染んでいたんじゃないかな、と思います。
また、芸も細かくて、良くみているとまばたきをしたり、デブキャラの二太なんて一定時間ごとに汗がドバッと体から出ているのを確認出来ますw

基本、一本道、という感じでいいのかな?
選択肢は結構な数があるのですが、選択肢によって複雑にストーリーが分岐していくタイプ、ではなく、それまでの選択肢でラストに変化が付く、という感じ。
顔に大きな傷を持った謎の少女氷香のルートがメインで、トゥルーエンドとバッドエンドがあり、選択肢如何によってはラストで今川さんのエンドも二種類かな? 見られるのですが、こっちは「ルート」というかバッドエンドの亜種みたいな感じでしょうかね。

ですから、多分、合計で四つのエンドかな。
氷香のトゥルー、バッド、そして今川さんのトゥルー、バッドの計四種類。
ヒロインが四人とかになっちゃうと、それだけで物凄くコンプリートまで労力が要るわけですけれど、二人で且つトゥルーとバッドの二つづづですから、本来ならさっくりどちらも見られるハズですよね。が、選択肢がかなり多い事、システム的な問題で既読スキップが無い事、セーブスロットの数が少なめな事、により結構困難な作業になりますw

一つ、救いがあるとすれば、作者様のサイトに(更新自体はもうなさっていないようです)攻略が載っている、ということでしょうか。これを見ながらやれば何とかなります、が、一点注意を。
というのは、攻略の手引きを見ながらプレイしていても意図したエンドが見られない、という事が屡々あったりします。それは攻略に誤りがある、とかではなくて多分、システムの関係だと思います。フラグがリセットされない、みたいな。
何しろ既読スキップがないわけですから、また最初っから「エンター押し下げっぱなし」で読んでいくのもちょっと怠い。多分……ですけれども、氷香なら氷香のトゥルーとバッドエンドを見たら、一度ソフトを再起動して改めて今川さんのエンドを見る、方がいいかもしれません。

いや、こういう事、私凄く多くて。
「攻略の手順通りにやっても、意図したエンドが見られない」なんて事があったら、一度ソフトを再起動すると上手くいくと思います。そういうケースに遭遇した際はお試しあれ。


ちょっぴりファンタジックで、どこか引き込まれるそういう作品でした。
やっぱり、空気感……みたいな部分なのかな。ノベルゲーム/サウンドノベルってシナリオやストーリーが滅茶苦茶重大な要素なんですが、それを支える作品の空気感、雰囲気……そういう部分も実は大事なんですよね。
ちょっぴり淡い、どこか切ない雰囲気があって実はそこにこそ、本作の魅力があるのではないかと。
ストーリー的にも、一番最初から示される画家志望の主人公の属性が、作品の盛り上がりにもちゃんと活かされていて、手堅く作られています。

システム的な部分以外で、気になった点としては、氷香トゥルーエンド、そのラストの展開でしょうか。や、気になったというのとは又違うな……。「それ、アリ!?」みたいなw 気になったというより吃驚したというかw けれども、やっぱりあそこは少し浮いていたんじゃないかなと。。

でも、実はそんな部分は瑣末な点でございまして、一番個人的に気になったのは(あまりにも個人的過ぎるので、上の「気になった点」には挙げませんでした)、氷香トゥルールートまでいった時のヤツの手のひらの返し方ですw 女はおっかねぇ、女は油断ならねぇ……w
以前も書きましたが、恋愛を主とするゲームで、主人公から「袖にされた」女の子がさっさと別の男を見つける、というのは見ていて何か辛いんですよw 「俺のこと好きなんじゃなかったのかよ!」と振っておきながら思ってしまうわけで……w


大体、こんな所かな?
少しシステム的に使いにくさはありますが、中々良い雰囲気の作品だと思います。
紅茶とお菓子を用意して、のんびりと淡い空気感を楽しむといいかも。
ちなみにコンプリートすると出現するっぽい「クソゲーモード」は爆笑必死のギャグになってます。結構あのセンス好きです……w 本編のイメージはぶっ壊れちゃうんだけどもw


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2009-12-30 11:15 | サウンドノベル


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