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2010年 01月 06日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『拝啓…』

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道玄斎です、こんばんは。
今日はちょっとグロテスクで、ちょっと気味の悪い感じのホラー作品のご紹介。この手のホラー、好きな方は多いと思うので、ピンと来るものがあったら是非プレイしてみて下さい。
というわけで、今回は「荒唐ムケイ」さんの『拝啓…』です。
大体、全部読み終えて20分欠けるくらいでしたので、今回は番外編にて。

概要を説明すると、ある村から送られてくる手紙を読んでいく、みたいな。
って、それじゃ全然怖くもなんともないわけですが、「ハイケイ、□□サマ」と書かれた手紙が送られてきて、且つ手紙の本体というか、本文は平仮名片仮名漢字が奇妙に入り交じった、ちょっと狂気に近いようなものを感じさせるものに。

一話一話(一通一通?)、送られてくる手紙を読み進めていくわけですが、送り主の住んでいる村、相当ヤバい村ですw 世間と隔絶されて、独自の風習というか因習を持った村のようで、罰則として普通に「殺す」という事が行われていたりしますから。一種の治外法権地みたいな感じでしょうか?

そういえば、本作と似た雰囲気を持った作品に『カイダン、実は。』というものがあります。
プレイし終わって、改めて考えてみると、結構似てる部分があるかな? 『カイダン、実は。』が楽しめた人は、きっと本作も楽しめると思います。

先にも書きましたが、一通一通の手紙が「一つのお話」になっていて、そこで語られる村の風俗、それが妖怪だなんだとは一味違う恐さを出している部分。
お話自体も実は割と凝っていて、一話一話にタイトルが付いているのですが、またそのタイトルが絶妙なんですよね。「カゴメ」とか「カンナヅキ」とか何となく和風ホラーの持つ、薄気味の悪さを感じる事が出来ますよね?

で、ちゃんと各話にオチみたいな部分が付いていて、ちと強引な気もしないでもないけれども、言葉遊び的な部分があって、意外と面白いんですよね。

ストーリーそれ自体は、私達が普段使っているレベルの漢字平仮名交じりの文章なんですが(冒頭部は、変な所にカタカナを使った文章)、やっぱり助詞が抜けていたりして、奇妙な感じ、いびつな感じが良く出ています。
ただ、拙い文章ではあるのですが、そこに妙に難しい言葉が使われていたりします。例えば「生殺与奪」とかね。各話、ではなくて全体につくオチの部分とも関連しそうなんですが……。
手紙で以て語られるストーリーを包み込む設定というか、オチがあって、そこは明示されずに、プレイヤーに「考えさせる」ような、そういうタイプでした。実は、その手のタイプ、私は少し苦手なんですが、分からない所は分からないままでいいか……と最近は気楽に考えてプレイするようにしていますw

気になった点というか注意点としては、一度ゲームを終了し、再起動させると、また一話から順繰りに読んでいかなければいけません。これは演出……なんでしょうか? 個人的には、再起動後でも好きなチャプターから読めるようになっていたらいいなぁ、と思うのですが……。ちなみに、「手紙選択」の画面でのみセーブが可能になるみたい。チャプター単位で読んでいくって感じかしら。


大凡、こんな所ですかね。
本作、どうやら習作としてお作りになられたようで、所謂処女作となります。
文章だったり、一話一話を纏める力なんかはあると思うので、第二弾も期待しています。この作者様のホラーとは違う作品も読んでみたいですね。

それでは、また。
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by s-kuzumi | 2010-01-06 18:31 | サウンドノベル | Comments(0)


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