2010年 02月 24日

フリーサウンドノベルレビュー 『赤い部屋』

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今日の副題 「女の復讐、脱出モノ」

ジャンル:サイコホラー(脱出系)
プレイ時間:一ルート30分程度。
その他:選択肢有り。バッドエンドなど多数。
システム:コミックメーカー

制作年:2002/6/6
容量(圧縮時):1.01MB



道玄斎です、こんばんは。
今日は(正確には昨晩から、ですね)、何だか無性に懐かしい作品をプレイしたくなって、あれこれ探してきました。この作品、折りに触れ合計で3回くらいは既にプレイしている気がします。
というわけで、今回は「出窓のすなばこ」さんの『赤い部屋』です。
良かった点

・些か昔の作品だが、面白さや恐さは損なわれていない。

・脱出モノとしては結構珍しいパターンかも?


気になった点

・若干、操作性が悪い所が。

ストーリーは今回は、私が軽く纏めておきましょう。
雪乃の親友芳美は、実は極めつけの悪女だった。
雪乃の恋人を奪い、あまつさへ彼を死に追いやり、雪乃を脅迫し続ける。そんな芳美に対して雪乃は復讐の計画を立てるのだが……。

という感じ。

ドロドロっとした女同士の復讐劇です。
もう、随分前の作品ですね。ちなみにFLASHでプレイする「赤い部屋」とは無関係です。あっちも怖いけれども、こっちも中々怖いです。

一応、脱出モノホラーという事になるかと思うのですが、一口に脱出モノと云っても二つのタイプに大別出来るのではないかと思います。
一つは、「1999型」とでも名付けましょうかw 例の恋人とか友達とかと半分遭難しかけて、怪しげな館に入り込んでしまい、そこから脱出する、というタイプ。
そしてもう一つは、「誰かが作ったホラーハウスに閉じこめられる型」。本作のパターンです。

前者は、割と悪霊とか因習とかそういう物が関わってくるのに対し、後者はそれが「人為的」なものであるが故に、一種独特の恐さを感じるものとなっています。

今二つに分けた、脱出モノのパターン、どちらもきっと「アレがそうかな?」とか思い当たる作品があるのではないでしょうか? 私の場合パッと思いつくものだと前者は『Bisque Doll』(『柵の淵』はそれっぽいけど、ちょっと違うかな? 脱出がメインという訳でもないし)、後者は割と最近プレイした『3ROOMS』とかね。
いつもの脱線に入りますけれども、何故か脱出モノ、というと私はいつも『Bisque Doll』を挙げている気がしますねぇ……。いや、単純に気に入っている作品だから、なんですけれども。
何故か『Bisque Dol』好きなんですよねぇ……。メイドさんが出てくるから、なのか、あの作品の持つ雰囲気が好きなのか……。
そういえば、『Bisque Doll』を取り上げている方が意外に少ないと感じるのは気のせいでしょうか? 結構あれは面白い作品なんだけどもなぁ……。

話を元に戻しましょう。
ともあれ、本作は「誰かが作ったホラーハウスに閉じこめられる型」なんですが、ちょっぴり変則的です。
というのは、多くの場合、「全うな人間」がちょっとアレな人間に閉じこめられて……というケースであるのに対し、本作はちょっとアレな人が閉じこめられ、視点人物となりながらストーリーが紡がれていくからです。

単純な善悪っていうのは、中々付けられないものですけれども、多くの場合、こうした仕掛け満載の部屋なり施設なりに閉じこめられるのは、割と基本的に善良な人である事が多い気がします。
ですが、本作では、雪乃を裏切り彼女の恋人を奪い、更には彼を自殺にまで追いやって、且つ雪乃を手下の男に襲わせて脅迫までしている、という筋金入りの悪人、芳美が雪乃の作った「赤い部屋」からどうやって脱出するのか、を描いた作品なのです。

視点、という事で云えば、序章が雪乃視点でストーリーが語られ、次に実際に閉じこめられた芳美視点でストーリーを追っていく、という感じですね。
読んでいて胸くそ悪くなるような極悪人の芳美、その芳美を操作して「脱出させ」「生か」さなければいけない、という矛盾感。そこに本作のキモの一つがあるんじゃないかと私は思っているのですが……。

既に何度かプレイしていた為か、割とすんなり脱出完了しちゃいました。
大体、1つのエンドを見るのに30分って所でしょう。ちなみに、脱出した後でもいくつか選択肢が出てきてエンドが3つくらいに分かれます。
デッドエンドみたいのもありますし、合計で13個のエンドがあるみたいですから結構な種類ですよね。
少し昔の作品なので、ツール云々は野暮な発言ですけれども、エンドリストが付いているとか、もうちっとプレイのし易さがあっても良かったかな? なんて思います。
コミックメーカー製とはいえ、ちゃんとセーブ/ロードは出来ますし、尺も長くないですから、そこまで気にならないかも、ですが。

最重要かもしれないポイントは、「結局どれもバッドエンド風味」だという事w
通常、脱出が成功してハッピーエンドという流れが、この手のゲームの主流ですが、そもそも女の復讐劇を描く作品ですから、ハッピーエンドなんてどこにもないんですw
ちょっと気分がダウンしている時とかにプレイすると、ズシッと沈み込んでしまうかもしれません。楽しくホラー/サイコホラーをプレイ出来るような、そういう心の余裕がある方で、まだプレイした事の無い方は是非どうぞ。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2010-02-24 19:55 | サウンドノベル | Comments(2)
Commented by 君島三夜 at 2010-02-25 17:58 x
リンク貼らせていただきました^^
宜しくお願いします~。
Commented by s-kuzumi at 2010-02-26 21:36
>>君島三夜さん

こんばんは。
あっ、いや、何かご面倒をお掛けしてスミマセン……。
んもう、本当に張るも剥がすもご自由にどうぞ!


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