2010年 04月 10日

フリーサウンドノベルレビュー 『パンプキンタウン』

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今日の副題 「可愛い絵柄と鬱な結末」

ジャンル:「ハロウィン」をモチーフにした童話ADV
プレイ時間:トータルで30分くらい。
その他:選択肢アリ、四つエンドがある。
システム:吉里吉里/KAG

制作年:2010/3/31
容量(圧縮時):60.4MB



道玄斎です、こんばんは。
今日は久々に通常レビュー。番外編にするかどうか、ちょっと微妙な尺だったのですが、凄く可愛らしい絵柄と結構好みのエンドだったので、通常版でお届け致します。
というわけで、今回は「◆◆◆冠◆◆◆」さん(でいいのかな?)の『パンプキンタウン』です。

ちなみに、NaGISA netの NaGISAさんをゲストにお招きしたオフ会を5/29(土)に予定しています。
ノベルゲーム愛好家、レビュワー、制作者色んな方に来て頂いて、楽しくお話出来ればいいな、と思っております。詳細はこちらから
開催の日が近づきましたら、又改めて告知を致します。どうぞ宜しくお願い致します。
良かった点

・味わい深い可愛らしい絵柄。思わずプレイしてみたくなる。

・私好みのダークでシリアスなエンディングw


気になった点

・選択肢の意味があまり無かったような……。

ストーリーは、サイトの方から引用しておきましょう。
屋敷の地下にある部屋。
その部屋にある鏡は異世界へと繋がっていた。

『君は王女様だよ』


謎の声に導かれ、鏡を抜けて、たどり着いたその先は。
―――――――『パンプキンタウン』

パンプキンタウンで出会ったオバケたち。
彼らとの出会いが私を変えた。

こんな感じのストーリーになっています。

久々に可愛らしい絵柄でノックダウンさせられましたw
私はこういう絵柄が結構好きで、ちらっと絵をみて「これはプレイしなくちゃ!」と思い早速ダウンロードしてプレイを……。
凄く可愛らしくて、作品世界(ハロウィン的なイメージ?)と合っていたんじゃないかな? と思いますよ。読了後「おまけ」から見る事の出来る、デフォルメっぽい絵柄も可愛いです。。

立ち絵や、一枚絵が無くても名作は存在しますし、そうした中に私が好きな作品も一杯あります。
何十、何百とこうしたフリーで楽しめるノベルゲーム/サウンドノベルの類をプレイしていると、段々、絵とか気にならなくなってくるんですよw
絵はちょっと……だけれども、その「あんまり上手くない感じ」がバシッと作品にハマリ込む事も屡々。一方で絵は美麗だけれども、あまり印象に残らない作品もあったり。
そういうノベルゲームとイラストにまつわる体験をしていくと、「絵」そのものに惑わされにくくなる……と云いたい所ですが、やっぱり好みのイラストが付いていると、ついプレイしてしまいますね……。

何て云うか、「雰囲気のあるイラスト」ですよね。ほっぺた柔らかそうとか、そういうのを妄想しちゃう、というかw
作品の空気感とか、世界観的なものにフィットしている感触。
何と云ってもヒロイン、アーニャが可愛いですねぇ……。ほっぺたがもちもちしてそうだ……w その他意外と好きなのは、パンプキングこと、パンプキンタウンの王様。所謂「ジャック・オー・ランタン」なんですが、怪しげな口調と怪しげな面が良くあってましたw


基本は、普通に読み進め所々の選択肢を選んでいけば、問題なくコンプリート出来ると思います。
気になった点として、挙げたのですが、決定的にストーリーが分岐する選択肢は、一箇所しかないような……。
意外と選択肢の数は多いのですが、選択肢一個の違いで、中々トゥルーエンドに到達出来ない、とかそういう仕組みではなさそうです。初回プレイ時は、自分の感覚で選択肢を選んでみたのですが、特に問題はありませんでした。
二回目、初回とは真逆の選択肢を選んでみても、ちゃんと最後まで見れちゃったので、プレイヤーにしてみると「有り難い」とか「優しい」設計になっていると思います。けれども、それだったら最初から選択肢無しでも良かったんじゃないかな? と若干思わなくもない、という事で気になった点として上げておきます。
いや、ちゃんとコンプリートはしやすいハズですから、気になった、という程ではないんですけれど。


さてさて、ファンタジックで童話的な、そういう世界かと思いきや、意外な程ダークなエンディングで、ちょっと面くらいましたw
よくよくサイトの方を拝見すれば「このゲームはハッピーと見せかけて、シリアス・欝です。」という文章が。ただ、良く出来ていたな、と思えるのがこの「鬱エンドへの転化」です。
最後の最後に一気に、今までと異なる世界観の捉え直しが行われて、こちらの度肝を抜くような作品があったりしますが(そのどんでん返しが楽しい、のも事実だけどもね)、本作の場合はかなり丁寧に「布石」を敷いています。伏線っていう方が一般的ですかね。

プレイしていくと、「あいつは何ものだ?」とか「アレはなんだったのよ?」みたいな積み重ねがあって、ちゃんと「結末」をほのめかすような、色々とセリフや演出が凝らされています。
ED曲なんて、かわいらしいオルゴールにヴォーカルが乗っているいい感じの曲、なんですが、コンプリート後に改めて聴いてみると、ちょっと歌詞怖かったりしますしw

ちょっぴり補足。
本作は、本編があって、それには二種類のエンドがあります。
本編をクリアすると、タイトル画面に「次の章」のタイトルが示され、クリックすれば続きが読めるという仕組み。そしてそれをクリアすると又、タイトル画面に「次の章」のタイトルが示されクリック可能になります。
ED曲が流れるのは本編のトゥルーエンド(?)ですね。
曲と一緒に表示されるイラストも可愛くて、何かほのぼのしているんだけれども……全てを知った後にもう一度聞き直すと……。

で、最後まで読んで、ダークな真実を知り、タイトル画面に戻った時、何とも云えない気持ちがわき上がるようになっています。
悲しい……ような気もするし、それで良かった……ような気もする、そういう余韻を感じられる作品ではないかと。
ただ単に「鬱」っていうよりも、もちっと考えさせられるものがあって、そういうのが私好みのダークさなんですw


可愛らしい絵柄で、全年齢対象ですからどなたでもお楽しみ頂ける……とは思うのですが、ちょっぴり鬱な展開、ダークな結末が好きな方は是非是非プレイしてみて下さい。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2010-04-10 23:08 | サウンドノベル


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