2010年 05月 18日

フリーサウンドノベル関係の雑記 箸休めvol.40

道玄斎です、こんばんは。
風邪の具合は大分良くなりました。少なくとも喉の痛みは消えたので、これで何とか何とか。

さて、今日は記念すべき(?)箸休めの第40回目、ですから、それに相応しい記事を書こうかな、と思っています。もし、宜しければお付き合い下さいませ。



■Ren'Pyを使おう

世の中のノベルゲームの多くは、NScripterだったり吉里吉里/KAGで出来ていたりします。
が、ここ数年でLiveMakerの使い勝手が凄く良くなった事、或いはYU-RISという新興勢力が出てきたりして(台本化ツールなんてのも用意されてます、凄い!)、選択肢の幅は確実に広がっている、と云えます。

んで、そんな数あるツールの中で、私が窃かに注目しているもの、それが「Ren'Py」です。
もしかすると、あまりお耳にした事の無い名前かもしれませんね。多分、英語圏の人たちがノベルゲームを作るのに使っているツール、というと一番イメージが伝わりやすいんじゃないかな、と思います。

クロスプラットフォームですから、Macじゃプレイ出来ない! 俺のLinuxで動かんのか! なんて悩みとも無縁になりそうな、そういうハッピーなノベルゲーム制作ツール。
どうやらPythonが使えるらしいですよ? 私はPythonはおろかPerlも全然出来ませんけどw


まぁ、兎に角「國産」という事に拘らなければ、選択肢はまだまだあるよ、って事ですな。
折角なので、ツール一式ダウンロードしてきました。

ここからダウンロード出来ます。

まぁ、いつものように、解凍してやります。
Windows版を落としてきていますから、解凍する際も

#tar xvfj hogehoge.tar.bz2

なんてコマンドを打つ必要も無し。普通の解凍ソフトであっさり解凍してやります。
おもへらく「renpy.exe」ってのが、本体でしょうからそいつをクリックして起動。
b0110969_2335564.jpg

こんな感じの画面が立ち上がりました。
いきなりド親切ですねぇ……。チュートリアルまでついて至れり尽くせり。悲しい哉、英語表記、なんですけれどもね。

さて、この画面のまま放置しておくのは忍びないので、「Launch」(日本語訳すれば、「起動」かな)をクリックしてやります。
すると、
b0110969_23354062.jpg

どうやら、デモゲームが起動されたようです。
もう、私達が普段良く目にするノベルゲームの世界が広がっていますねぇ……。ちゃんと「ノベルゲーム制作ツール」だという事が分かります。
どうでも良いことですが、ベースの娘可愛いですなw

このまま、「Start Game」をクリックしてやれば、チュートリアルのスタートです。
b0110969_23363170.jpg

ざっと目を通してみたら、このツールの使い方、或いは「こんな事が出来るよ!」というお披露目的な、そういう説明文で、実際はゲームじゃありませんでしたw

さて、ここで一枚目のスクリーンショットに戻って頂きたいと思います。
大きく、「Tutorial」「Ren'py」と二つのブロックで、この画面は構成されています。

先ほどの「Launch」っていうのは「Tutorial」のブロックでしたが、今回は「Ren'py」のブロックの「New Project」という所をクリックしてみます。
すると……ゲーム(あなたが作るゲーム、です!)のプロジェクトが起動します。
どこにそのプロジェクトのディレクトリを作るのか? フルスクリーンかウインドウか? システムカラーは何色か? そういう事を聞かれますので、お好みでパパパッと決めていきます。

一渡りの質問(設定)に答えると、もう、すぐさまゲームが起動しちゃいます。
最初に起動したRen'pyの画面とは別にゲームの画面が立ち上がる、という感じ。
どうも、この最初のRen'py画面の「Edit Script」をクリックすれば、内蔵のエディタが立ち上がりスクリプトの編集が可能、という事らしい。
多分……普通のテキストエディタを使って直接開いても問題ないと思うけれども(文字コードは気をつけて)。

ざっと見た感じ、割と使いやすい……というかちょっと弄って楽しいツールかも。
唯一の難点は、全て英語表示、だという点。
じゃあ、日本語表示を可能にしちゃおうぜ、というのが次のステップ。

検索を掛けてあれこれあれこれ、調べてきました。
どうやら、日本語のフォントが無いとどうしようもない、という状態だったので、参考にさせて頂いたサイトに書いてある通り、Vine Linuxに使用されている(?)日本語フォントをダウンロードしてきました。

そして、先ほど作った「New Project」のディレクトの下に「game」というディレクトリがあるハズなので、そこにフォントを(というか.ttfファイル)を移動させます。

そして、例のRen'py画面に戻って、「Edit Script」を選択。
script.rpyがすぐさま開かれるハズなので(もしかしたら隣のタブにあるか、だけど)、スクリプトの頭を編集してやります。
具体的に云うと、「init:」のブロックの書き換え、ですね。「 $ style.default.font = " "」(←クオテーション内は自分がgameディレクトリに入れたフォント名を入れる事)「$ style.default.language = "eastasian"」を追記するだけです。

うん。これだけなら簡単簡単。
コメント行を見れば、「Declare characters used by this game.」なんて書いてありますから、「このゲームで使用する文字の宣言」くらいでしょうかね。素直にそこに「どのフォントを使うのか?」「デフォルトの言語は?」を追加してやっただけです。
まだ、このくらいだったら、何となく英語でも何とかなりますよね。

そいでもって、gameのディレクトリの中に、「translations.rpy」なるファイルをダウンロードして入れてやれば、翻訳されたメニュー画面を使う事も可能。
translations.rpyはこちらからダウンロード可能。
「得体の知れぬファイルをダウンロードするのか……」と腰が引けている人は、兎にも角にも空のファイルでtranslations.rpyというファイルをgameディレクトリの中に作っちゃいましょう。んでもって、テキストエディタで、ここの内容をコピーして貼り付ければOKみたい。漢字コードはUTF-8でね。

そうすれば……先ほど作った私の「New Project」のメニュー画面が日本語に変わりました!
b0110969_23365574.jpg

中々悪くないですよね。
取り敢えず、今回はこんな所、かな?


まだまだ、「じゃあ、シナリオはどこに書けばいいんだ?」とか「スクリプトが分からん」とか色々問題はあるんですが、触りとしてはこんなもんでしょう。
やっぱりね、NScripterや吉里吉里/KAGのように、ガイドブックが出ていると、分かりやすいですし、間違いはありません。何より「國産」ですからw
私も、そのNScripterと吉里吉里/KAGの解説本持ってます。プレイオンリーって人でも読んでみると面白いですし、「ゲーム作りにはこういう苦労があるのか……」というのが一読で分かるようになっていますw

一つ、ゲーム作り、という事で謎のなのは、「シナリオを書きながら、スクリプトを打っているのか?」「シナリオはシナリオで書き上げてから、最後にスクリプトを入れるのか?」どういう方法を採っているんだろう? という点。
個々人によって違う、スタイル? の問題なのかな? ちょっぴりこの辺り気になってます。


使いやすくて、解説本まで出ている國産のツールがある一方で、「こんなのもあるんだぜ?」って所に無茶を承知で突っ込むのが私の特性なので、今回はRen'pyを取り上げてみました。
決して、悪いツールじゃない、と思うので(寧ろかなりの優良ツールだと思う)、我こそは、という方がいらしたら、是非Ren'pyでのゲーム制作にチャレンジしてみて下さい。

この記事が、そのきっかけの一つになれば……それに勝る喜びはありません。

それでは、また。
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by s-kuzumi | 2010-05-18 23:37 | サウンドノベル | Comments(6)
Commented by きりか at 2010-05-19 09:35 x
 はじめまして、いつも楽しくレビュー拝見しております。
 製作側からしても大変参考になるので、毎日チェックは欠かしません。

 Ren'py、日本語圏ではあまり語られない(ってか見たこと無い)ツールではありますが、愛用しているのでこうして取り上げられてちょっと嬉しいなあ、とか思った勢いでのコメント失礼します。

 英語でちょっととっつきにくいかもしれませんが、とても自由度の高いツールです。ルビ機能が無いのが残念ではありますが……まあ、それは何とでもなるでしょう。
 初期ファイル内の例に沿ってスクリプトを書けば一通りのことはできますし、日本語表示のできないPCでも、フォントさえ一緒に入れておけば画像として表示されるので、問題ありません(私の古いPC・英語版ウィンドウズでは吉里吉里製のゲームはプレイできませんでした。NScripterはできましたが、メニューは文字化け)。
Commented by きりか at 2010-05-19 09:36 x
 (文字数オーバーすみません)

 製作順序ですが、私はシナリオを書いてから大まかに(ある場合は)分岐スクリプトを打ち(ルート1です、とか適当に表示)、その上でシナリオを入れていきます。大抵は先にシステム面の設計・デザインを済ませていますね。一番好きな作業です。
 ただ、シナリオを入れるのはコピー&ペーストの繰り返しなので若干退屈ですが。(笑)

 ついでに、製作側から質問ですが、Ren'pyではセーブデータはゲームのフォルダ内ではなくアプリケーションデータとして保存されます。これはプレイする側にとってはどうでしょうか? 『アリスは鳥篭』のように独特なセーブ方法は見かけますが……。
 これだけはどうにもならなかったので、ご意見お聞かせ願えれば幸いです。

 そして、ただ今Ren'pyで製作中なので、完成の折には宜しくお願いします。
 完成は未定ですが(爆)……。

 なんか宣伝のような書き込みになってしまい、申し訳ありません。
 これからもレビュー楽しみにしています。
Commented by NaGISA at 2010-05-19 20:19 x
面白そうなツールですね。

私自身はNScripterです。次回作を作るとしても多分
NCcrでしょう。私の場合は、派手な分岐ものは作らないので、
文章を打ちながらスクリプトも入れます。背景を変えたりする
ところは「ここで背景を○○に」なんてのを注釈で
入れたり。

なので私の場合、最後まで文章を打ってもゲームは起動
しない、という問題もありますけど。NScrの一番のメリットは、
「職場のMacでも休み時間にシナリオをそのまま書ける」
ことかも知れません(笑)。
Commented by s-kuzumi at 2010-05-19 20:28
>>きりかさん

こんばんは、はじめまして。
いつもご覧頂いている、との事嬉しく思います。
全然参考にならない記事ばかりで申し訳ないのですが……w

・Ren'py

使いやすい……ツールですよね。
ちょっと弄ってみて、実感しました。使いやすいし、作る楽しさが割とダイレクトに味わえるような、そういう感じですね。

ルビは、最悪「( )」で振れば大丈夫ですよね。
或いはルビが必要な程難解な語を使用しない、とか工夫次第で何とかなりそうな……。


・制作手順

参考になりました!
「システム面の設計・デザイン」が一番お好き、という事でいやはや、凄いなぁ……とw 逆にデザイン一つで作品の印象が変わったり、という事もあるので、凄く大切なプロセスかもしれませんね。

Commented by s-kuzumi at 2010-05-19 20:28
つづき


・セーブデータについて

つい先ほどプレイした『Real Life』で見てみると、gameフォルダ以下に、savesというフォルダがあって、そこにセーブデータが仕舞われているみたいなのですが、セーブ先のフォルダを作り、そこにセーブデータを保存するようにする、というスクリプトを打つ必要があるんでしょうかね? 
ちょっと難しい所ですね。何か分かったら、また記事で書きますので、あまり期待せずお待ちいただければ、と思いますw

1プレイヤーとしては、「なるべく余計な所にファイルを作らない方が嬉しい」とは云えますねー。
ゲームのフォルダを削除する=アンインストール、というのが一番手軽でいい感じです。


・制作中の作品

凄い楽しみです!
やっぱり、誰か先鞭をつけてくれないと、活性化しないので、そういう意味でも期待しています。
こちらこそ、是非プレイさせていただきたく思います。


それでは、失礼致します。
Commented by s-kuzumi at 2010-05-19 20:37
>>NaGISAさん

こんばんは。
コメント有り難う御座います。

>派手な分岐ものは作らないので、文章を打ちながら
>スクリプトも入れます。

なるほど。
確かに分岐が多い作品と、そうでない作品だと作り方も変わってきそうですね。
エンドリスト実装の、分岐が沢山のゲームを見ると、いつも「これ、作るの大変だよなぁ……」と思いますw

>「職場のMacでも休み時間にシナリオをそのまま書
>ける」

そういえば、以前ラジオでも、休み時間にシナリオを練っていた、というお話をされていましたね。
私も一台、Macintoshが欲しいので、その内購入するかもしれません。その時はどうぞご指導宜しくお願い致しますw


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