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2010年 05月 22日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『月と影』

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道玄斎です、こんばんは。
今日は、ちゃんと日本語で記された作品をご紹介しようかと。。
大体……10分くらいでしたので、いつものように番外編で取り扱わせて頂きます。
というわけで、今回は「オレンジ世界」さんの『月と影』です。ジャンルを強いて分けるとホラー、になるのかな?


久々のホラー作品、だったのですが、文章が上手いですね!
数ページ見ただけで、「これは読みやすい!」と感心しました。変に装飾過剰じゃないし、かといってあっさりしすぎる事もない。絶妙なバランス感があって、私は個人的にこの文章(文体?)好きですねぇ。

オープニングもそんな地味ながらも魅力ある文章で、新聞配達のバイトをしている少年が描かれます。
ところで、新聞配達のバイトって、午前二時半から開始なんですか……? 結構過酷だなぁ。
確かに、午前四時を回ると新聞配達のバイクの音がちらほら耳に入ってきますから、新聞にチラシを挟んで、担当区域を回って、とやると午前二時半くらいから、になっちゃうんでしょうね。

ま、それはさておき、主人公の担当している配達区域には、地元じゃ有名な「曰く付き」の神社があって、気味の悪い噂が流れています。
主人公は、そうした噂に気を留める事は無く、いつものバイトライフを送っていたら、ある日その神社に、大凡似つかわしくないような美少女が居て……。

という感じ。
そこまで、捻った所もなく、素直に読んでいけるタイプですよね。
「曰く付きの場所」「何故かそこにいる美少女」とか、ホラーでは或る意味お馴染みの素材、なんですが、やっぱり文章が良かったせいか、「ありきたり感」みたいなものはあまり感じませんでした。
いや、本当にお手本にしたいくらいの、上手い文章!

寧ろ、ラストのあっけなさ、の方が気になりましたね。
ちょっぴりドラマ的な感じのラストですかね? 昔々、『世にも奇妙な物語』というオムニバスホラードラマ番組があって、私はアレが好きでねぇ……。タモリがストーリーテラーというか、幕間に顔を出してちょこっと喋ったりするんですが、ご存じの方いますか?
本作は、その『世にも奇妙な物語』の中の一篇、みたいな、そういう感触かも。あのドラマも話によってはすっごく簡単にストンと落ちちゃって、そのあっけなさと、あっけないからこそジワリと染みこんでくるような、そういう話、ありましたよね。

そういえば、今日、不意に「ずんどこべろんちょ」って何だっけ? と考えていました。
や、検索したらすぐに出てきて、1991年に放送された『世にも奇妙な物語』の一篇だったようです。内容を紹介してくれるサイトを見てみると、「ああ! あれね!」とすぐに思い出しました。意外と人間の記憶力って侮れない。。

そんなこんなで、本作をプレイしたら、『世にも~』の一篇に見えてきちゃって。
ノベルゲーム、として見た場合、ラストがあっけなさすぎる、というのは割とマイナスである事が多いんですが、何と本作は処女作と思しいので、あまりそこは突っ込まない方向で。もう、一ひねりあると良かったかな? とだけ。
(※そういえば、本作『月と影』なんでしょうか? それとも『月の影』なんでしょうか? ゲーム画面には後者が、サイトの方の文章では前者が採用されていました。取り敢えずサイトの方を優先、で表記しました)

何にせよ、処女作とは思えないような、「書き慣れた」感じがいいですね。
この文章力を活かした第二弾作品、今から滅茶苦茶楽しみにしています。

文章の参考にもなると思うので、プレイヤーだけでなく制作者の方もプレイしてみて下さい。
それでは、また。
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by s-kuzumi | 2010-05-22 23:56 | サウンドノベル | Comments(0)


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