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2010年 06月 05日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『破鍋に綴蓋』

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道玄斎です、こんばんは。
もう、眠ろうかと思っていたのですが、「ちょっと新作情報をチェックすっか……」と某ベクターを見たら、短い作品で楽しませてくれる、あの作者さんの作品が出ていました。
というわけで「逢坂瀬菜」さんの『破鍋に綴蓋』です。ベクターのダウンロード先にリンクを張っておきました。


本当に短いです。
数分、と云って差し支えないレベル。だけれども、今回はイラストも美麗なものを使っていましたし、ニヤニヤっとしてしまう展開もあって、小粒でしたがちょっと面白い作品に仕上がっていたんじゃないでしょうか。

主人公は女の子。
放課後、友人に待ち合わせをすっぽかされていた所、あまり接点の無い小西君が話しかけてきて……というストーリー。
主人公の香澄のビジュアルも素敵でいい感じでしたね。ただ、小西君が割と、遊び人風……というか学校の中でくらい制服着なよ! って思いましたw
けれども、プレイしていくうちに小西君に感じていた、イヤな感じが薄れてきちゃいます。
「あれ? 結構……いいヤツ?」みたいな。

そんな小西君の巧みなトークに引きずられつつも、会話を続けていく香澄……なんですが、小西君の云う事、滅茶苦茶頷けますw
結婚式でお馴染みの「幸せになってね!」という言葉、これではまるで、今現在「幸せでない」みたいじゃないかw そうすると、結婚していないと幸せではないのか? されば私なんて不幸のどん底に居そうな気がしますけれどもねw 

冒頭でチラリとお話したように、香澄の友達は彼氏優先になって、ちょっと付き合いが悪くなっているんですが(裏事情はクリア後、EXTRAから)、香澄の友達の二人彼氏達は、束縛したり趣味を押しつけたりするそーです。
束縛しない(多少はそういう気持ちはあれど)、趣味を押しつけない(ノベルゲーム嫌いってヤツでも全然OK)私って、結構お買い得だと思うんですけどもねぇ……どうも買い手が付かなくて……w 俗に言う縁遠いってヤツなんでしょうか。。あっ、顔の悪さは我慢して下さい! って、やっぱりそこ……ですか……?

本作のタイトルになっている「割鍋に綴蓋」ってのは、一種の諺で「どんな人にも似合いの人がいるんだから!」という、ちょっぴり励ましモードの諺ですw
ただ、「割れ鍋」ですから、あまり見栄えの宜しくない私みたいなタイプ……を想定しているんでしょうか?


いや、ちょっと脱線で少し真面目に話そうと思うのですが、私……結婚したい、という気持ちはあるんです。
だけれども、身の回りで「不幸な結婚」を大量に見ているせいか、「結婚って良くねぇよなぁ……独身貴族の俺たちって勝ち組じゃねぇ?」と仲間と共に酒場でくだを巻いていたりして。

私の祖父は、祖父の父がまだかなり幼い段階で他界した為、「父親って何をしたらよいのか?」を十分理解出来なかったようなんです。そしてそんな彼もいつしか父親になり、私の父を作りました。
自分が「父親とはかくあるべし!」という理想像を描けなかった為、祖父は私の父親にもどうやら、父親らしい事、をしていなかった模様。
そして、そんな父の元で育った私も、やっぱり、どこか「結婚観」なり「父親観」みたいな所でズレているんでしょうねぇ……。
実父と実子の会話が、ここまで妙に他人行儀な家、私は自分の家以外では見たことがありませんw お互い、その違和感に気がついていて、時折やはりお互いがフランクな感じで話を切り出そう……とは試みるけれども、それがなんか白々しいというか、ざーとらしーというかw そういう結果になっちゃってます。

私が父親の事を嫌いかどうかって云われたら、何とも答えにくい。
色々お世話になってますし(そのうち、お世話しないといけませんね)。
その最たるものは、私が中学三年生の時、毎晩帰宅してから最低二時間は私の横に張り付いて強制家庭教師を以て自らを任じ、何とか当用漢字を書けるようにさせた、という功績でしょう。それまで、私は自分の名前とか以外の殆ど全ての漢字を書くことが出来ませんでしたから。
あれには、感謝しているかな……?

彼は彼で不器用だから、子供の勉強を見てやる、という点でしか私とコミュニケーションが取れなかったみたいで、当事者の方割れたる私は、その勉強が大嫌いだった、とw
かなり、無茶な教えを受けた記憶があります。

「99点と100点の間には、肥えられない壁がある。1点は確かに惜しいかもしれないが、それを間違えずに解答する所に100点の凄さがあり、それには99点を取った人間の数倍の努力が必要となる」

とか、私がいつまでたっても脳みそがぐでーんとしていて、流石に彼も匙を投げかけて、「もう、駄目だ。頭を使うという事から教えねばならん! 麻雀をやって、そこから頭を使うという事を覚えるんだ!」とか。
相当無茶な事をやらされました。

結局、父としては、自分の母校の大学に入って欲しかったのでしょうが、そうした父の態度に妙に反発していた私は、そのライバル校に入学しましたw
その後の生き方も、私と父とでは全く逆です。別段反発しよう……とはしていませんけれども、どうしても彼のルートを無意識的に避けてしまうんですよ。

そんな私に、よしんば素敵なお嫁さんが来てくれて、いざ子供が出来た! って時に、私はその子にどう接していいのか、やっぱり分かりません。
本当に自然に、父が息子/娘を愛する、っていう事が、どういう事なのか、私には全然分からないんです。正直な所を云えば、結婚そのものが怖いw んでもって、家庭円満な家族という存在そのものが怖いw
って、何かノベルゲームでありがちな主人公の心中思惟みたいになっちゃったw

タイトルにある「割れ鍋に綴じ蓋」。私にも、どこかに……そういう相手……いるんでしょうかねぇ……?


なーんて薄暗くなっちゃいましたが、作品そのものは、明朗でニヤニヤ描写ありの、本当に短いながらも、芯があって、良かったですよ。
大変上から目線で失礼なんですが、本当に段々文章も上手になってきていて、読みやすくサラリと流れていく中で、一瞬「を!」と感じさせる。そんな描写も出てきて、個人的には結構好きです。

まぁ、私の途中のダークな脱線は抜かして、サラッとプレイしてみると、思わぬ手応え感にびっくりするんじゃないでしょうか? やっぱり男は押しが強い方がいいのかなぁ……?

それでは、また。
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by s-kuzumi | 2010-06-05 01:48 | サウンドノベル


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