2010年 06月 29日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『星空に馳せた想い』

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道玄斎です、こんばんは。
なんだかゲームのレビューは久々です。ここの所微妙に忙しくなったり、はたまた梅雨で気分が滅入っていたりするのですが、折りを見て、またレビューが書ければいいな、と思っています。

で、今日は「恐らくそこまで長くないだろう」「恐らく鬱々としないで済むであろう」という事から作品を選んでみたら、丁度嬉しい具合に番外編の尺だったというw
というわけで、今回は「Lunaria Project」さんの『星空に馳せた想い』です。

いきなり、尺について述べますが、大凡20分~30分と云った所でしょうか。
私は丁度20分くらいでしたね。この位の尺だと気軽に読めていい感じ。意外と私自身も「番外編」の作品紹介の方が楽しかったりしてw


さて、本作は中々出だしが面白いですね。
てっきり、私は、あのまま学校のチャイムが「キンーコーンカンーコーン」と鳴るんじゃないかと思っていたら、見事に予想はハズれましたw

簡単に云ってしまうと、ある日、主人公は「誰もいない世界」に紛れ込んでしまい、本当に誰もいないのか? と思っていたらあに図らんや、女の子が一人居て……という感じ。

ストーリーも割とスムーズにすんなりと流れていきます。
最初の出だしで「これは、ちょっと読みにくいかな?」と思っていたのですが、実際にプレイしてみるとそうでもないですよね。普通のノベルゲームの文章。
凝りに凝った伝奇的な設定が出てきたり、はありませんでした。若干、SFっぽさというかファンタジックな部分はあるんですけれどもね。

オチの部分は若干弱いものの、短いながらも、それなりにちゃんと纏まってましたし(ちょっとKanonっぽいw)、このくらいの淡さのあるSFちっくな作品、私は好きですねぇ……。
「猛烈に感動した!」とか、そういう感じではなくて、サラリと読めてサラリと楽しめる。そんな作品。


気になった部分と良い部分は、結構な頻度で表裏一体である事が多く、本作も又、その例に漏れません。
先に「尺が短くてプレイしやすかった」と書いたと思うのですが、そこが本作の一つの長所だと思っています。が、一方で、「もうちょっと長くても良かったかも?」と考えてしまう欲張りな私も又存在しますw

具体的に云うと、ちょっと閉塞感のある「人の居ない世界」(「天国に最も近い世界」)が作品の大部分での舞台となるわけですが、登場人物も二人だけですよね? 
こうした状況が延々と描写されると、結構プレイヤーもイライラしちゃうと思うんですよ。少し息苦しさを感じる、みたいな。
ですので、凡そ20分で終わった、というのは、その息苦しさを感じさせないくらいの良い尺だったと思うわけです。登場人物が、実はそこまでシビアに事態を捉えていない、というのも関係がありそうですがw

が、一方で、もう少し、あと3分くらいでいいから、「あちらの世界」での主人公とヒロインを結ぶエピソードが描写されても良かったのかな? とも思うんです。逆にそうでないと、ラストが少し弱くなってしまうので……。
もう一本、何か、ヒロインと主人公が直面し、乗り越えるべきエピソードがあるとか、「あちらの世界」での生活実感というか、そういうものが描写されていると、作品に更に厚みが出るんじゃないかな、と愚案する次第。
或いは、思いっきり息苦しくして、ある瞬間でパッとその息苦しさを払拭する、とか。良くある手法ですよね。

で、やっぱりサラリと流れて行く所が本作の特徴であり良い所だと思うので、「○○した方がいい」とは言いづらい部分はありますねw


大体こんな所でしょうか。
また、例によってあれこれ書いてしまったわけですが、気軽にプレイするにはうってつけの作品だと思いますよ。何かと暑苦しい今日この頃ですが、こういう作品で軽く息抜きをするといいのではないでしょうか?


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2010-06-29 19:48 | サウンドノベル | Comments(0)


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