2010年 08月 02日

フリーサウンドノベルレビュー 『ぎゃるばん!』

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今日の副題 「プロ志向! 当方カスタネット&タンバリン。ボーカル、ギター、ベース、ドラム大募集!」

ジャンル:Rockな青春ノベルゲーム
プレイ時間:1時間ほど
その他:選択肢一箇所有り。されど、内容に変化は無い(?) 微百合要素アリ。
システム:吉里吉里/KAG

制作年:2010/7/15
容量(圧縮時):197MB



道玄斎です、こんばんは。
ここの所ゲームをやる気力が減退しており(何より暑いし、ね……)、プレイもレビューもお休みしていたのですが、徐々にノベルゲームプレイ意欲が頭を擡げてきて……。
というわけで、今回は「happytune」さんの『ぎゃるばん!』です。
良かった点

・気負わずプレイ出来る尺。

・ムービーや音楽など頑張っていた印象。


気になった点

・もうちょっとストーリーが掘り下げられたのでは?

ストーリーはサイトへのリンクを張っておく事にしましょう。こちらからどうぞ。
ストーリーを読んだ後は、そのままキャラクター紹介も見られるので、是非そちらの方も。


というわけで、久々にノベルゲームをプレイしてみました。
ダウンロード時の容量なんかで、「2時間くらいはあるかな?」と思っていたら意外や意外、一時間ほどで読了可能な作品でした。

タイトルを見て頂ければ分かるように、某人気ガールズバンドアニメに影響を受けたと思しい一作です。実際、後書き的な文章にそれを示唆するような事が書いてありましたw
イラストも綺麗でしたし、制作者さんも「音楽を中心としたエンタテイメントコンテンツ制作サークル」だけあって、ボーカル曲が何曲も入っていたり、BGMなども拘った制作されていたのではないかと思います。
絵が描けるとか、音楽が作れるってのは、特殊技能ですからねぇ……。そういう事を出来る人を目にする度にとてつもなく羨ましくなりますw

こうしたガワの部分で云えば、OPムービーなんかも手の込んだものになってましたね。
女の子のバンド、という作品の大事な設定を上手く活かしたムービーは見応えもバッチリでした。音ゲーっぽい演出とか、鍵盤とかね。

ストーリーの説明は、先に挙げたリンク先を見て頂くとして、例によってそのストーリーに補足や突っ込みを入れる形で、作品の解説をしていきましょう。

転校生山下岬はひょんな事から、晴嵐高校の軽音部に入部する事になってしまうのですが、本作で云う所の「ぎゃるばん」というのは、女子高生のバンド、くらいの意味なんでしょうかね。
ちょっと大人しめの岬の造型は、私の好みに近かったですw 二番目を挙げるとすれば、キーボード担当の鮎(あゆか)かな?

文章もテンポ良く読んでいけるものでした。
ストーリーの流れも、淀みなくすんなりとラストまで到達出来るような、そういう感じ。その分、割とあっさりし過ぎてしまっている部分もなきにしもあらず、という所なんですけれどもね。
例えば、岬が軽音部に入る時、何か岬には「音楽」にまつわる葛藤がある、という事はプレイヤーには分かっています。岬はベースは弾けても「バンドでベースをプレイする」事そのものに、抵抗があるようなんです。こうした岬のバックグラウンドが本作の背骨の一つなんですけれども、その割りにはあっさりと入部しちゃったなぁ、という感触がw

もうちょい、入部への葛藤なんかがあって、その中で「この人達とならバンドを組んでもいい!」と思えるような、そういう岬の心の変化などが描写されると、もっと作品に厚みが出たんじゃないかな? と愚案する次第。

気になった点とも関わるのですが、岬は兎も角、もう一人本作でフィーチャーされるキャラは無口なドラマーこと、奏なんですよね。
その一方で、作曲などをしているギター&ボーカルの渚や、キーボードの鮎も、ちゃんとキャラとしての旨味を持っているハズなんですが、作品の中にそこまで深く踏み込んでこないというか。
バンドの個々のメンバーのパーソナリティが、作品の中でもっと生きていても良かったかな? と。

もう一つの気になった点は、やはり主人公岬のバックグラウンドにまつわる問題でしょう。
まだ、微妙に未消化なエピソードがあったんじゃないか? という。具体的に言及すれば、岬の父親に関する部分ですね。上手く、この岬の父親の問題も、作中で解消してやる事も可能だったんじゃないかな、なんて思います。
例えば、もうちょっと尺を伸ばして、最後に岬と岬の父親の問題も、バンドのライブを通じて解消させる、なんて事も出来たんじゃないかしら。

先にも書きましたが、テンポ良くプレイ出来るので、もう少し尺があっても苦にならない感じですねぇ。
+20~30分くらいあったとしても、やっぱり気持ちよく一気にプレイ出来るくらいの尺だと思いますし。


ちょっと辛口になってしまいましたが、大体こんな所かな?
アレっぽい雰囲気はありつつも、気負わず楽しみながら一気にプレイ出来る作品です。
制作者さんは、CDの頒布/販売などの活動もなさっているようなので、そちらの方も是非チェックしてみて下さい。

それでは、また。
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by s-kuzumi | 2010-08-02 19:30 | サウンドノベル | Comments(0)


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