2010年 08月 06日

フリーサウンドノベルレビュー 『死鬼の扉~足音~』

b0110969_19434228.jpg

今日の副題 「夏はホラーがないと、ね」

ジャンル:ホラーアドベンチャー(?)
プレイ時間:トゥルーエンドまで40分程度。コンプリートは一時間くらい。
その他:選択肢アリ、即死エンドなど合計で8エンド。
システム:吉里吉里/KAG

制作年:2010/8/3
容量(圧縮時):65.2MB




道玄斎です、こんばんは。
もう夏も真っ盛りなんですけれども、今年は未だにホラー作品をプレイしていませんでしたね。夏と云えば怪談ですから、これを皮切りに何本かまた紹介出来たらいいなぁ、と思っております。
というわけで、今回は「妖の唄」さんの『死鬼の扉~足音~』です。
良かった点

・テンポ良く読み進めていく事が可能。

・一枚絵が怖すぎますw ホラー作品はこうでなくっちゃ!


気になった点

・もう少しホラー以外の要素(ヒロインとの絡み)などがあっても良かったかも。

・微妙に消化不良な部分もある。

ストーリーは、ベクターの紹介文から抜粋し、引用しておきましょう。
主人公である藤崎拓也(男)は
ある日、不思議な体験をする。

後ろから聞こえる”足音”
それに追われながら、何者かわからない”足音”から只管逃げる。

一言では言い表せない追い詰められる恐怖。
いったいその後ろには何がいるのだろうか――

それは、扉を開いてみればわかるでしょう。

こんな感じになっています。


というわけで、今年の夏、初めてのホラー作品ですね。
意外と私はホラー作品が好きで(怖いの苦手なんですけれどもw)、面白そうなホラー作品もがな、と思っていたら目に付いたのが本作。

それなりにエンド数も多そうでしたから、やっぱりそれに見合うだけの尺があるかと思いきや、意外なほどさっくり読了可能でした。
私は割と読むの早い方ですけれども、それで40分程度ですから、一時間もあれば読了してコンプリートまで出来るのではないかと思います。

一言で云えば、「テンポの良いホラー」という感じでしょうかね。
何だか良く分からないけれども、ズシンズシンと足音を立てて主人公達を追ってくる謎の存在がいて、そいつに見つからないように、移動したり時に隠れたりしてやり過ごしていきます。
で、扉を開ける事で、別の空間(?)に移動します。この「空間移動」はちょっと面白いですね。

「化け物に遭遇しないように逃げ続ける」というのは、この手のホラーの王道ではあるわけですけれども、同じ空間(例えば、学校)で延々と逃げ続けていると、息苦しさを感じる事もあります。そこがホラーの醍醐味の一つ……ではあるのですけれどもね。
本作の場合、空間移動があったり、割と場面がテンポ良く変わっていき、ドロドロな閉塞感を感じる事は少なめ。加えてスプラッタな要素や描写も少ないですから、そういうのが苦手な人でも多分大丈夫。

ちなみに、随所随所で出てくる一枚絵は思わず仰け反ってしまうくらい、怖いものがありますw
「絶対、ここで怖い絵が表示されるぞ……」と身構えていても、やっぱりビクッとなってしまいますねぇw 

エンド数についても少し言及しておきましょう。
先に、「少しエンドの数が多め」と書きましたが、トゥルーエンドを含んで8つです。
ただ、攻略がやたら難しいとかそういう事もありません。明らかに「これは選んじゃダメだろ……」という選択肢が混じっているので、常識的なノベルゲームの選択肢捌きで対処出来るものばかり。私もトゥルーエンドに行くまで1回くらいしかバッドエンドを見ていません。
逆に云うと、あまりバッドエンドを見て「怖い思い」をする、とかは無いのかな。もうちょいバッドエンドならではの恐怖描写があっても良かったかも。


さて、気になった点ですが、先ず一点は「+α」の要素があればな、という事。
ホラー作品として、結構良く纏まっているのですけれども、ちょっとヒロイン(?)の存在意義が薄いかもしれません。折角のヒロインが居るわけですから、彼女と主人公の間で何か絡みがあっても良かったかな、と。
何も毎度お馴染みの恋愛関係に陥らなくても、危機に際して友情や信頼が芽生える、くらいでもいいんですよね。
その点、もう一人の男性サブキャラは、そのバックグラウンドも作中でチラリと描写されたりしていたので、キャラに思い入れを持つ事が出来ていたんじゃないかと思います。

もう一点は、最後の最後で「更なる黒幕」の存在が仄めかされる所ですかね。
もしかしたら、次回作へのノリシロという事なのかもしれませんが、微妙に消化不良な気分になるかも。本作は本作でカッチリ纏まっていた方が良いかな? と私なんかは思いますが、これは好みもありそうですね。

ここで、久しぶりに誤字についても突っ込みを。
「らちがあかない」という台詞が何度か出てくるのですが、これは「埒があかない」であって「拉致があかない」ではありませんw あと「就職につく」というのも二重表現になってますね。就職という言葉自体が「職に就く」ですから。ま、これは蛇足ですな。


大体、こんな所でしょう。
夏なのにまだホラー作品をプレイしていない! という方がいらしたら是非どうぞ。さっくり一気に読めるんじゃないかと思います。勿論、プレイする時は夜、部屋を暗くして……。



それでは、また。
[PR]

by s-kuzumi | 2010-08-06 19:43 | サウンドノベル | Comments(0)


<< なんてことない日々之雑記vol...      フリーサウンドノベルレビュー ... >>