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2010年 09月 04日

フリーサウンドノベルレビュー 『夏の雫』

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今日の副題 「あなたは10年、待てますか?」

※吟醸
ジャンル:短編感動系ノベル(?)
プレイ時間:小一時間ほど。
その他:選択肢アリ。トゥルーエンド一種、アントゥルー二種、Ifエンド一種の計四種類。
システム:NScripter

制作年:2010/8/23
容量(圧縮時):22.1MB



道玄斎です、こんばんは。
何だか久々のノベルゲームのレビューな気がしますね……。今回プレイした作品は、先日のラジオでもチラッとお話した作品。何となく紹介文とかタイトルとかで気になっていたんですが、やっぱり良い作品でしたねぇ。
というわけで、今回は「晴れ時々グラタン」さんの『夏の雫』です。
良かった点

・短編とは言え、丁寧に作り込まれているのが良く分かる。

・100%ハッピーで終わらない、少しだけ物憂い印象を残すトゥルーエンド。こういうの好きなんですよw


気になった点

・前半部分、アイキャッチがやや多すぎるか?

・かなり早い段階で、大凡のストーリーが見えてしまう部分が無きにしもあらず。

ストーリーは、イラストも載っている紹介ページがあるので、そこへリンクを張っておきましょう。こちらからどうぞ。



というわけで、久々に作品を堪能致しました。
いきなりの脱線ですけれども、どうも、考えてみるに、「フリーのノベルゲームで、どの季節が一番多く描かれるか?」というと、それは「夏」になるのではないでしょうか?
『ヒトナツの夢』とか、『夏色のコントラスト』、或いは最近のものだと『僕と君の夏休み』とかね。次に多いのはやっぱり冬かな? 

季節感を感じさせる作品がある一方で、季節なんてどこ吹く風で、別の主題を焦点化していく作品も当然あります。勿論、優劣とかそういう話じゃなくて、と但し書きを付けておきますけれども、季節を利用する事で、その季節の持つ「イメージ」を作品に取り入れたり出来るわけで、それが気持ちよく作品内容とハマると、プレイしていて思わず興奮してしまう事も屡々。

夏でしたら、強い日差しと、その強さ故に生じる陰翳だったり、或いは、どこか懐かしさを思い出させるような、そんな雰囲気があるように思います。


こっからが本題ですけれど、本作も夏という舞台装置を巧みに使った、纏まりの良い良質の作品だったのではないでしょうか?
十年ぶりに故郷を訪れた主人公。そして蘇る少女との思い出と現在が交差しながら、ストーリーが進んでいきます。

実を云えば、その本当に冒頭の部分で、大凡、ストーリーの概略は分かってしまう……部分があったりしますw 何十本、何百本という数、ノベルゲームをプレイしていれば、似たようなイントロの作品を目にする事は一度や二度ではないはずです。
けど、それでも尚、何となく無印じゃ収まりが悪いなぁ、と思って今回は吟醸にしています。

理由はいくつかあって、小一時間という尺でありながら、かなり丁寧に作り込まれており、そうした作り込みの部分が、やっぱり作品にとって確かなプラスになっていた、という事。
100%天真爛漫でハッピー! という感じではなく、ほんのひとさじの物憂さや、切なさを感じさせるトゥルーエンドが極めて、私の好みに近かったという事、なんかが挙げられます。

立ち絵や一枚絵も、いいんですが、個人的にはやっぱり、随所随所に出てくる「影絵」的な演出が好きですねぇ……。作品の内容だったり、季節感を感じさせてくれる部分だったりと、かなり気に入ってしまいました。
ただ、これ、気になった点とも少し関わりがあって、影絵の演出は主に「アイキャッチ」部分で出てくるんですよね。
これも先に書きましたが、「現在」と「過去」が交差しながら、描写されていくんですけれども、都度、アイキャッチが入るんですよね。勿論、そのアイキャッチが入る事によって、「あれ? これは……現在の事……だよな?」みたいな、要らぬ誤解を招く危険性が減ってはいるのですが、チャカチャカっとクリックして読み進めていくと、前半から中盤に掛けては、1~2分に一回くらいアイキャッチが入る事になるので、些か五月蠅い部分が無きにしもあらず、といった印象を個人的には受けました。


とはいえ、割と「ありそう」な入り口であるのにも関わらず、最後まで読ませる底力、みたいなものは十分感じましたし、内容もやっぱり、私好みの良い感じのものになっていました。
夏を締めくくるのに相応しい、そんな一作だったのではないでしょうか?

尺も、小一時間……具体的に云えば、一ルート40分欠けるくらいですから、一気にプレイする事が出来るハズ。選択肢も一箇所だけですしね。
そうそう、トゥルーエンド、そしてアントゥルーエンドをコンプリートすると、トゥルーエンドの「If」ヴァージョンを見ることが可能。やっぱり、個人的には、本編トゥルーが一番好きですけれども、「何がなんでも超ハッピーエンドじゃなきゃ、納得出来ん!」という方にはお勧めw

まぁ、これはただの雑談……というか半分愚痴になりますけれども、10年待てる女の人って居ないですよ、きっとw いや、それが男だったら10年待てるんだ、頑張ればw
『源氏物語』の光源氏宜しく「待てない男」ってのも居るんでしょうけれども、何となくの実感として、男の方がピュアなので、10年くらいだったら何とか凌げたりするんじゃないかしら?w 逆に10年待ってくれる女の人が居るのならば……もう、その人と結婚するしかないですなw


大凡、こんな所かな?
又、お勧めして頂いている作品もありますので、また隙を見て、レビューが書けたら、と思っています。
まだまだ暑い日が続きますが、どうぞ体調等崩されぬよう。



それでは、また。
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by s-kuzumi | 2010-09-04 17:45 | サウンドノベル | Comments(0)


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