2010年 09月 20日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『くだらない話』

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道玄斎です、こんばんは。
三連休という事なので、気になっていた作品を一本プレイ。どの程度の長さか分からなかったのですが、実際プレイしてみたら凡そ20分でしたので、番外編にてお届けいたします。
というわけで、今回は「ノベルゲームセンター」さんの『くだらない話』です。


一概に云えませんけれども、自ら以て「くだらない話」と述べている作品は、大抵面白かったりしますw
本作もくだらない、どころじゃなくて、普通に面白いですし、少し懐かしい感触なんかもあって、久々に楽しかったですねぇ……。

あっ、ちなみに、本作はNScripterとか吉里吉里/KAGとかではなくて、「まぜまぜのべる」にて制作されています。つまり、ダウンロードしてプレイするタイプの作品ではなく、ブラウザ上で遊べる作品だという事ですね。
そんなに頻繁には、扱わないのですが、年に一回くらいはFLASHを使用した作品をご紹介しているような……。今回のレビューもそうした流れの延長線上にある、と思って下されば幸いです。


さて、本作の舞台は、1990年代の初め頃でしょうかね。
『一つ屋根の下』という当時ヒットしたテレビドラマの名前が出てきたり、B'zやZARDといった歌手が大活躍していた時期だと書いてあります。
懐かしい時代ですねぇ……。そんな時期に中学生だった男の子と女の子。それが本作の主人公達です。

当然、携帯電話もなく、ポケベルがほんの少しだけ普及の兆しを見せていた……そんな時代でしょうか。
仲良くなってメールアドレスを交換して、即座にメールを打つ。そういう関係ではなく、今から見れば非常に原始的とも云える「文通」で二人は交流していく事になります。
そもそも、何で文通を開始する事になったのか? というのは、本編を見て頂ければw ここでネタバレをしちゃうのはちょっと勿体ないですからw

ストーリーというか、主人公の男の子の造型なんかは、割とありがちな、「殻に閉じこもっているタイプ」なんですけれども、文通という小道具があったので、ちょっとこう一味違う感じになってましたねぇ……。
「聖母のような女学生の惜しみない愛によって心を開いていく」というわけでもなく、ヒロインの方も等身大の「女の子」という感じで、リアリティを感じました。

イラストは凄く雰囲気の良いもので、ヒロインも可愛かったですね。こういうタイプの絵、凄く好きです。
ラストも、青春ならではのちょっぴりホロ苦いというか、「明朗ハッピーエンド!」という感じじゃなくて、ほんのすこしプレイヤーに想像の余地を持たせるような、そういう処理で私的な分類に従えば「余韻タイプ」という事になりますね。

気になった点は、一点だけ。
文通の内容がバレて、ヒロインがちょいと厭な目に遭うんですけれども、「何故バレたのか?」が分からなかったような……。
あと、これはツールの関係でどうしようもない、とは思うのですが、やっぱりバックログが使えないと、少し不便ですよね、っと。


1990年代に青春真っ盛りだった人は勿論、そんな時代をご存じない方も、楽しめる作品ではないかと思います。文通だからこそ、紙にペンで書くからこそ見えてくるもの。そんなアナログならではのエラーが盛り上がりに一役買っていたりします。
ダウンロード無しに楽しめる作品ですので、さっくりと青春恋愛モノをプレイしたい方は、是非どうぞ。



それでは、また。
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by s-kuzumi | 2010-09-20 21:33 | サウンドノベル | Comments(0)


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