久住女中本舗

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2010年 12月 23日

フリーサウンドノベルレビュー 『ユリカ』

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今日の副題 「サイコな恐さ、ちゃんと出てます」

ジャンル:サイコホラー(?)
プレイ時間:30分程度。
その他:選択肢なし、一本道。
システム:NScripter

制作年:2010/?/?
容量(圧縮時):26.1MB




道玄斎です、こんにちは。
もう年末ですけれども、12月はあまりゲームをプレイしていなかったので、それを取り返すべく、色々面白そうな作品をダウンロードしています。で、久々にホラーの作品を見つけたので、早速プレイ。
というわけで、今回は「fragment」さんの『ユリカ』です。
良かった点

・丁寧に淡々となされる描写が、作品のジャンルに良く合っていたと思う。

・スッキリと解決しないエンドも、やっぱりジャンルに合っていたような(気になった点にも関わる。後述)。


気になった点

・もう少し、どこか一部でもスッキリとする部分があれば良かったかな? と思わないでもないw

ストーリーは、サイトの方から引用しておきましょう。
ある夏の日、隣の家に少女が越してくる。その少女の名前は百合香。知則は彼女の瞳に吸い込まれるような感覚を覚える。
百合香は言った。

「お兄ちゃんは何を考えているか伝わってこないから安心なの」

短編サイコホラー。

こんな感じ。



幽霊だ何だってホラーじゃなくて、百合香なる、ちょっと正体の知れない妖艶な少女の持つ、悪魔的な魅力や、彼女の持つ不思議な力が焦点となっている、サイコホラーでした。

ちなみに、百合香はまだ小学生です。
たまに、小学生くらいでも妙に色っぽい子とか居ますよねぇw 女の子の方が男の子よりも早熟というか、成長が早いという事なんでしょうけれども。で、それにプラスして、百合香には、どこか悪魔的というか背徳的というか、そういう魅力もあるんですね。

本作のイラストは、作者さん自らがお描きになっている、との事でしたが、やっぱり作品に合った良い感じのイラストでしたよ。「すっげぇ美麗」っていう訳ではないんですが、割とリアル指向の(?)イラストは、ジャンルに合っている気がします。

で、百合香と関わる中で、知則の身の回りのドンドン奇妙な事が起こっていく……という感じで、精神的にジワジワッと追い詰められる感じ。
文章なんですが、割と淡々としていながらも、丁寧な描写がなされており、中々いい感じです。却って「うぎゃーっ!!」みたいなw そういうのが無い方が恐い事ってありますからw


じわじわっと精神的に来て、結局、ラストも独特なしこりを残してエンド、というタイプ。
スッキリと何かしらの結論なりが出る、わけじゃなくて、プレイ後も、百合香に対する気味の悪さだとか、或いは後味の悪さがついて回る……そういう作品でした。

勿論、サイコホラーですから、そういう終わり方は全然アリだと思いますし、それが成功しているんじゃないか、とも思えるんです。本作のその後、知則は、ユリカの手に落ちていってしまうのか……とか、色々と想像の余地のあるエンドなんですよね。
けれども、欲を言えば、何か一つでも、明らかになる……というか、結論的なものが出てくると、もうちょっと据わりが良くなった……ような気がしないでもないですねぇ。

例えば、百合香の持っている能力についてだったり、或いは、百合香と彼女の父親を巡る関係だったり、主人公に対する百合香の思い、みたいなものをもう少し見せてくれたら、またちょっと雰囲気が変わったんじゃないかな? なんて愚案致します。

ま、ともあれ、下手な幽霊や妖怪なんてものよりも、魔性の女の子ってヤツの方が遥かに恐いですよね……。特に恐いイラストには力が入ってたと思いますし、ね。



たまにはこうしたサイコホラーな作品も面白いと思います。
毎度おなじみの明朗学園ラブストーリーばかりだと、やっぱりプレイする方も単調になっちゃいますから。
プレイ時間は凡そ30分ほど。ちょっぴり後味は悪いですけれども、気軽に楽しんでみて下さい。



それでは、また。
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by s-kuzumi | 2010-12-23 17:10 | Comments(0)


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