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2011年 03月 29日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『よるのもり』

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道玄斎です、こんばんは。
今日は短めの作品を一本、ご紹介しようかと思います。というのも、何だか私も疲れたのか、気力がイマイチ出ません。よって、気軽に読める、どことなく元気になれそうな作品を探してきました。
というわけで、今回は「晴れ時々グラタン」さんの『よるのもり』です。



全部プレイしても3、4分ですから、番外編にてお送りいたします。
ひたすらに夜の森を歩く主人公が居て、時折、森の木々達が主人公に向かって問い掛けます。
「ずっと歩いているね」「どこに行こうというの」と問われても、主人公にはそれに対する、明確な答えがないんですよね。

ただ、延々と明けない夜の森を歩く事になります。
で、主人公の木々に対する答えが無いのと同様に、主人公の目的やバックグラウンド、或いはどういう世界なのか? という世界観の部分までバッサリとカットされており、説明がありません。

中編や長編の作品で、そうしたクリティカルな部分の説明がカットされてしまうと、些か困った事になってしまうのですが、本作は掌編と銘打ってあります。
多分、長編>中編>短編>掌編という分け方をなさっているのだと思しいのですが、本当に本作のように3分、或いは5分くらいの作品の場合、敢えて、不要な情報をカットする、というのも効果的ですよね。

世界観も主人公の置かれた状況も「ただ、森の中を歩いている」としか分からない事が、却って、作品のテーマにダイレクトに繋がっており、こうした処理の仕方も本作のほうなタイプだとアリだな、と思いました。

一見すると、ちょっと暗め……な作品なんですが、後半はちゃんと淡い希望が見えてくるような、そういうストーリーになっていました。半分ネタバレになっちゃうんですが、「生く事」が「行く事」になっている、というか。
尚かつ、少し懐かしめの手触りが個人的に良かったですね。


本当に短い作品、なんですが、少し前向きになれるような、そういう作品です。
季節の変わり目で、気分が少し落ち込んでいる方なんかはプレイしてみて下さいませ。


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2011-03-29 20:24 | サウンドノベル


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