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2011年 03月 29日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『ゆとり教育』

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道玄斎です、こんばんは。
少し気分がダウンしていて……なんて云った舌の根の乾かぬうちに、短編ホラー作品のご紹介。
いや、けど、読んで憂鬱になるとかそういう感じじゃなくて、読了後「ええー!?」と何とも形容しがたい気持ちになってしまう、不思議な作品です。
というわけで、「トラベルミン」さんの『ゆとり教育』です。



本作、「死ぬ程洒落にならない話を集めてみない?」という某掲示板のスレッドのお話を加筆修正して、一本の作品にしたもの、らしいです。
実際、私もこのブログでホラーを扱っていると、「死ぬ程洒落にならない話を集めてみない?」の事を教えて下さった方がいて、日曜日そこをずっと見て一人で「恐い!」って連呼してたりしましたw

で、怪談って「ダイレクトに恐い!」ってタイプと「よくよく考えてみると恐い」というタイプに分けられそうな気がします。本作は勿論、後者の方なんですが、これも某掲示板だったかな? 「真相が分かると恐い話」みたいのがあって、その潮流の中に位置づけられるような、そういうタイプの作品でした。

一見すると、サラッと読めてしまって、「何が恐いんだ?」といぶかしがってしまうわけですけれども、本作で恐いのは、語り手の「立ち位置」ですね。
或る意味、当たり前の事が当たり前のように起こり、よって、そこには超自然現象が入り込む余地はありません。しかし、その「当たり前の事」を認知出来ずに、「超自然」なものとして捉えてしまう、主人公の位置にこそ、本作の恐い部分、そしてモヤモヤっとする部分が存在しています。

逆に云えば、本作はタイトルが付いてなければ、意味不明なお話なのかもしれません……w
良く、「ゆとりゆとり」って聞きますけど、個人的にはそこまで責めなくても……って思ったりはしますねぇ。メディアに出回っている「ゆとりの弊害」っていうのは、やっぱり氷山の一角だと思いますし、報道されるにあたって、ある種のバイアスが掛けられている事も、当然あるでしょう。

とはいえ、そういうトピックを、非常に上手な形で、「考えさせるホラー」まで昇華させた所に、本作の面白味を感じます。
居ないとは思いますけれども、本作を読んで、「あれ? どこがオカシイのよ?」なんて思わないで下さい、ね?w


それでは、また。
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by s-kuzumi | 2011-03-29 20:43 | サウンドノベル | Comments(0)


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