2011年 09月 03日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『ハローワールド』

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道玄斎です、こんにちは。
今日は短めの作品をチョイスしてきました。タイトルからしてちょっと気になっていたんですよね。
というわけで、「ゲームサークルEaSt」さんの『ハローワールド』です。


最初……これが30分以上の尺のある通常レビューの体裁ならば、今日の一言欄に「printf("hello world!");」とか書こうかと思っていたのですが、私がプレイして12分くらい。多分、普通にプレイしても15分かそこいらで読めちゃうと思います。
確かに短い作品なんですが、一風変わった設定を持った作品で、ラストなんか結構いい感じでしたよ。

主人公の長瀬君は、或る意味ステレオタイプな、ちょっと達観している「友達の居ない」高校生男子。形式的な「友達」はいるけれども、本当の意味での友達はいない。
学校という組織の中で、形式的な役割を果たすだけの日々にうんざりしていたりします。

そんなある日、半ば自虐的に、携帯電話の電波飛び交う教室で、テレパシー宜しく自分から電波を飛ばしてみたら……というとりとめのない考えに突き動かされ、電波を送信してみると……なんとその電波を受信して応答してくれる相手がいるじゃないですか。

こういうある種冷めた現実と、或る意味ファンタジック(?)な部分が融合していて、おや? ちょっと面白いぞ……と思わせてくれましたね。
果たして、主人公は誰と波長があって、電波の送受信が出来るようになってしまったのか……というクリティカルな部分では、結構簡単に分かっちゃうんですけれどもねw 

更に良い点を一つ、挙げるとすれば、安直に恋愛に走らなかった、というのが挙げられます。
私が良く云っている「斜に構えた不機嫌高校生、聖母のような女生徒により改心する」パターン……を冒頭部分では半分踏襲しつつも、最終的に恋愛関係になって幕を下ろす、というパターンで無かったので、一安心しました。
勿論、恋愛が悪いってわけじゃなくてね。作品の尺を考えたら、これでいきなり恋愛に発展したら、何事かと思いますw


逆に云えば、もうちょい尺があっても良かったかな? と感じたのも事実。
主人公と謎の誰かとの電波のやり取り、もっとあっても良かったかな? なんて思います。試しに心で念じて電波を送ってみたら受信して応答してくれる相手がいた! っていうのが本作のキモなわけで、そこにもう少し時間を掛けてもアリだったのかもしれません。

或いは、そうやって電波のやり取りを長くして、もっとヒロイン? の数を多くして、最終的に誰か一人が選択されて恋愛に……なんて『夢の少女』系の展開も合いそうですよね。


短いからと云って侮る勿れ。
中々興味深いテーマの詰まった、短編作品です。15分程度ですから是非サックリプレイしてみて下さい。



それでは、また。
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by s-kuzumi | 2011-09-03 13:27 | サウンドノベル | Comments(0)


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