2011年 09月 24日

フリーサウンドノベルレビュー 『悲願花』

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今日の副題 「心地良い日常とシリアスの淡い」

※吟醸
ジャンル:病院モノ感動ノベルゲーム(?)
プレイ時間:1ルート一時間~一時間半ほど。コンプリートまで三時間くらい。
その他:選択肢アリ、咲良3ルート、美頼2ルート、バッドエンド1つ、計6エンド。尚、16歳以上推奨。
システム:NScripter

制作年:2006/09/06(ver.1.00)、本レビューは2006/9/7のver.1.01にてプレイ。
容量(圧縮時):13.8MB




道玄斎です、こんにちは。
今日は、数日前に思い出して思わず懐かしくなってプレイした作品のご紹介。当時結構話題になった作品なんじゃないかな? と過去を思い出しているわけですけれども、割と取り上げているレビューサイトが多いので、多分、私の推測は合っていると思われます。
というわけで、今回は「PABDAPENGUINS」さんの『悲願花』です。
良かった点

・明るいシーンとシリアスシーンのメリハリが効いている。

・美しい一枚絵。


気になった点

・後味の悪いエンドが……。

・結構難しい選択肢。

ストーリーは、100%ふりげストアから引用しておきましょう(珍しい……)。
煌々と照りつける夏の陽射し。
透き通るような青空と、真っ白な入道雲。
あの緑の稜線の向こうにある療養所で、
俺は彼女達に出会った。

そして忘れられない夏が、始まる。

シンプルですが、こんな感じになっています。


さて、先ず、最重要事項から説明しないといけません。
2011年9月現在、本作はダウンロードが出来ません! 作者さんのサイトこそ存続してはいるのですが、ダウンロードページに行き、ダウンロードボタンをクリックしても404になるだけ……。
私の場合、幸い……ゲームファイルそのものを持っていたのでプレイが出来たのですが、これからプレイしよう、と思う方にとっては「公式サイトからダウンロード出来ない」というのは、物凄い障壁になります。

が、昨日教えて頂いたのですが、ウェブアーカイブを利用する事でダウンロードが可能なそうな。
そこで落とせるゲームは、最新版ではないのですが、多分、そこまで問題なくプレイ出来ると思いますよ。そのダウンロードが出来る場所は、ここからどうぞ。


前置きが済んだ所で、作品の中身に入っていきましょう。
本作は、所謂病院モノです。病院モノっていうのも実は割と大きな括り方で、不治の病モノに隣接していたり、下手をすれば自殺モノに接近していくようなものもあったりします。

夏休み、総太は祖父が院長をやっている、山奥の精神系の病院を訪れ、2週間の中で宿題をやったり、女の子と出会ったり……とそんな夏の日を描いた作品、と、ひとまず纏める事は出来そうです。
出会う女の子=ヒロインは二人。実年齢は22歳(但し表記のブレがあり23歳となっている箇所もある)、見た目は高校生というロリっ娘の咲良、そしてちょっと儚げで奥手そうな記憶喪失少女美頼。

高校生はロリじゃないよなぁ……と思いながら、やっぱり私は美頼の方が好きなのでしたw
基本、お目当ての女の子に接触していくような選択肢を選べば、その子のルートのなにがしかに到達出来るハズ、なんですが、コンプリートしようとすると凄く大変。
「選択肢までスキップ」は付いているのですが「既読スキップ」は何故か実装されていないというのも、難しさに拍車を掛けている、かな。

咲良のルートだったら、AとCのエンドは見やすいと思いますが、Bが檄ムズです。
美頼のルートなら、Aが見やすくてBが見にくい、かなぁ。
あと、共通のバッドエンドは、どちらの女の子とも仲良くしない事で見られますから、比較的容易です。

まぁ、エンドが見られないでカリカリするよりは、さっくり攻略サイトでも探してプレイしちゃう方が精神衛生上いいですよw


本作の良い点、ですが、やはり割と明るく穏やかなやり取りが、日常を彩る所、にあるのではないかと。
そして、それが後半部からのシリアスな場面と良いバランスで両立していたな、と。
日常シーンが五月蠅すぎても何だかアレですし、かと云って日常シーンに手を抜くと、作品全体のクオリティは一気に下がってしまいます。

五月蠅すぎず、薄すぎずの絶妙なバランスで、なんてことない日常シーンが活き活きと描かれると、やっぱり作品がワンランク上がる気がしますね。
本作もその例に漏れず、明るく穏やかな一幕が描かれていくことに。何となくの感触ですけれども、割と咲良ルートの方が早くシリアスモードに入るのに対して、美頼ルートはちょっと甘酸っぱい展開もあってより日常感、が長く味わえるかな? と思います。

更に、シリアスと明るい日常があまりにもカッチリ分けられていても違和感があるわけですから、そこらへんのストーリーの流れも上々だったのではないかと。

ちなみに結構、咲良のルートは重たいんですよw
まぁ、その……内容的でも、エンド的な意味でもw 特にエンドBは半分トラウマになるかもしれないw
あっ、ただ、救いはあって、咲良のルートでもAとBだと微妙に境遇が異なっていたり、或いは美頼ルートに入ると、咲良は咲良ルートで見せていた、暗い過去……は綺麗サッパリ無くなってしまっていたりするんです。

この辺り、結構凝ってますよね。入るルート毎に病名が異なっていたり、微妙に境遇が違っていたり。
ただ、まぁ、咲良のルートだったら、Cの延長線上にAがある、って感じかもなぁ。先ほどもチラリと書きましたが、Bは後味悪いですw


美頼ルートは、咲良ルートほど重くないのがいい感じかな?
だけれども、公式の方でグッドエンドと云われているものが、果たしてグッドエンドなのか……。そこらへんはプレイヤーの感覚に一任されているような気がします。
私は、寧ろエンドBの方がグッドエンドだと思いましたもん。


そうそう、本作を語る上で外せないのが、一枚絵の美麗さです。
普通に立ち絵も付いているのですが、立ち絵とはまたタッチの違う、何とも美しい一枚絵で、思わず見入ってしまう事請け合いです。


大体、こんな所、かな。
今から凡そ5年ほど前の作品ですが、随所にクオリティの高さを感じさせる部分があって、今でも十分に遊べる作品になっています。
選択肢の難しさ……は、おまけページや、攻略サイトなどで上手く補完してみて下さい。



それでは、また。
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by s-kuzumi | 2011-09-24 16:19 | サウンドノベル | Comments(0)


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