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2011年 10月 16日

フリーサウンドノベルレビュー 『一陣の夏風』

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今日の副題 「夏風の吹く風景」

ジャンル:一夏を描くノベルゲーム
プレイ時間:30分程度
その他:選択肢なし、一本道
システム:吉里吉里/KAG

制作年:2010/2/21(readme.txtに拠るが疑問アリ)
容量(圧縮時):33.8MB




道玄斎です、こんばんは。
色々と予定が詰まっていて、やらないといけない事が目白押しなんですが、そればっかりだと腐ってしまいます。今回はそんなジメジメした気持ちを吹き飛ばすような作品のご紹介。「蒼鷺旅館」さんの『一陣の夏風』です。
良かった点

・夏特有の爽やかな雰囲気が味わえる。

・意外な程感動出来るラストシーン。


気になった点

・全体的に展開が早急過ぎたか?

・割と誤字が多い。

ストーリーは作者さんのサイトから引用しておきましょう。
高校最後の夏、黒瀬夏風は叔母の青木百合の旅館に遊びに行くことにする。
綺麗な海に温暖な気候、その島は夏風にとってはまるで別世界だった。
そんな島に滞在する数日の物語。

こんな感じ。


夏の雰囲気が良く出ている作品でした。
誰しも、「夏」と聞いてイメージするものってあると思います。それは旅行先の風景だったり、或いは音楽だったり。個々人にとっての「夏らしさ」はあれど、共通する爽やかな夏のイメージ、それが良く出ている作品だったと思います。

夏らしさ、とは夏の雰囲気と云い換えてもいいかもしれませんね。
どこまでも続いていく水平線、綿菓子の様な入道雲、白い砂浜と透明な海……。こうした雰囲気が巧みに折り込まれた作品が本作です。

私のプレイした感想としては、上記の様に「雰囲気重視」というような印象を受けましたが、プレイした皆様はどうでしょうか?
「雰囲気重視」というと、雰囲気だけ、というようなマイナスイメージが付くような感触がありますが、今回、私の云う所の「雰囲気重視」は「雰囲気がウリになっている」という、プラスのイメージで使っています。

ストーリーの流れとしては、『僕と君の夏休み』のように、一人の少年が本土から離れた島に夏休みを利用して行く、というものです。親戚が旅館を経営している、という意味でも似ている所がありますね。

凡そ三十分程度の尺なのですが、その割にはキャラクターが多く登場していたな、と思います。
旅館を経営する叔母さんの百合さん、そこに住み込みで働いている灯、マッチョな力男とその妹の柚。

これだけ、キャラクターが出てきているのですけれども、意外とあっさり風味だったのが残念だったかも。
柚のルートも考えていたそうなのですが(あとがき参照)、もうちょっと脇役に焦点が当たっても良かったかな? という気はしますね。
これは、気になった性急なストーリー展開にも関わる問題です。
脇役が活き活きと描写され、主人公やヒロインを巻き込んでいくような、そういう描写があるとストーリーに厚みが出ます。すると必然的に性急なストーリーに厚みが出て、緩急が付けられていくのではないでしょうか。

少し緩やかな、いつまでもその雰囲気を楽しんでいたい、と思わせる描写があり、一方でストーリーが加速していくようなテンポが上がる部分が上手く両立すると、プレイしていて気持ちよさ、を味わえるハズです。


そうは云っても、音楽の使い方が上手く、特に音楽とイラストが相俟って、ラストシーンはグッとくるものになっていた、という事はお伝えすべきでしょう。
早急な展開で、ラストのオチは中盤くらいから分かってしまうのですけれども、それでも猶、ラストは意外なほど感動的出来てしまいます。


もう夏もとっくに終わってしまっているのですが、夏特有の爽やかな風や雰囲気を味わいたい方にはお勧めの作品です。


暫く、色々忙しくて更新ペースが落ちてしまうのですが、ちょこちょこプレイしているものがあったりしますので、そうは云っても、のんびりペースで更新出来るといいな、と思ってます。
日々之雑記にもお付き合い頂ければ幸いです。



それでは、また。
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by s-kuzumi | 2011-10-16 17:04 | サウンドノベル | Comments(0)


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