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2012年 02月 01日

フリーサウンドノベルレビュー 『君の瞳はサンダーボルト殺人事件 ~太陽はまぶしい星~』

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今日の副題 「これぞ、元祖バカゲー!」

ジャンル:シュールなギャグノベル
プレイ時間:三部作全部プレイしても30分未満。
その他:選択肢有り。即バッドエンドにいくものも。尚、本レビューでは三作を纏めて取り扱う。
システム:吉里吉里/KAG

制作年:2002/11/01~2003/07/23
容量(圧縮時):2.26MB、3.58MB、5.45MB



道玄斎です、こんばんは。
たまに、「○○というゲームを是非レビューして下さい」的なメールを貰うことがあるんですけれども、その中で、ダントツの人気なのが、今回取り上げる、所謂「サンダーボルト三部作」。懐かしの(良い意味での)バカゲーですよね。
というわけで、今回は「MN2」さんの『君の瞳はサンダーボルト殺人事件 ~太陽はまぶしい星~』、『バナナの皮 ~the rind of banana~』、『君のハートにファイアーボール伝説 ~不運児段田の絶望~』を、「サンダーボルト三部作」として一気にレビューしちゃいます。
良かった点

・その後、フォロワーが多数出た、影絵シュールギャグノベルの嚆矢。

・不覚にも笑えてしまうところがあるw


気になった点

・勢い先行型。深い内容を期待すると肩透かしを食らう。

・合う/合わないが顕著に別れるタイプ

ストーリーは、今回は私が纏めておきましょう。
ある朝、落雷高校で教鞭を執っている三田の元に電話が掛かってきた。
学校の用務員の吉里さんからの電話なのだが、プールで生徒の死体が見つかったという。
その報告を受け、三田は学校に向かうのだが……。

ってな感じです。
うーん、意外とシリアスなストーリーみたいですけど、のっけから選択肢があって、一発で「あっ、ギャグだ!」と分かるはず。

半ば伝説と化しているシリーズですね。
私も、或る意味捉え所のない作品ですから、取り上げるのを躊躇していたんですよね。けど、取り上げて欲しい、という声が大きくなったので、改めてプレイしてみました。

ご存じの通り、この作品、次々とフォロワーを生み出した作品でもあります。
『女教師美喜』シリーズとか、パッと思いつくものだと『ハイレベル通学路』とか。
何となくの感覚ですが、このサンダーボルト三部作と『女教師美喜』シリーズは、この影絵シュールノベルの双璧、みたいな印象があります。確か、合作とかもしてましたよね?

ともあれ、2002年当時、この作品がプレイヤーに与えた衝撃は、結構凄いものがありました。
無駄に凝った演出、無駄なカッコ良さ、そして、影絵に動きまでつけてしまう手腕。
特に、その動きのある絵、が作品の面白さに一役買っている、という感じですね。
細かい作品の内容を覚えていなくとも、「キッ○カットブレイカー」とか、覚えている人も多いんじゃないでしょうか?w

なので、ストーリーを丹念に積み上げ、ラストへ繋げていく……という正統派のノベルゲームとは違って、場面場面の勢いやギャグ、で興味を惹きつけていく、というタイプの作品になっています。
『君の瞳は~』は内容もバッチリ覚えていたのですが、『バナナの皮~』は結構忘れている所がありました。

個人的に一番笑えたのが、キッ○カットブレイカーもそうですけれども、『バナナの皮~』に出てくる、テロ計画を三田が推理するところです。
ネタバレになっちゃうんですが、某国大統領が来日するのに合わせて、バナナの皮で足を滑らせる、そして倒れるであろう位置に漬け物石を置いておく、という超下らないアイデアを、「大胆な仮説」と言い切ってしまう三田の心中の言葉です。

勿論、動きを使ったギャグも面白いんだけど、何か私の笑いのツボって、内容と、それを表す言葉が妙にズレていたりする、シュールノベルならではの、文章にあるのかもしれませんね。


ともあれ、終始シュールさ全開でストーリーが進んでいくので、そこに明確な物語の流れ……方向性、みたいなものを感じ取る事は困難ですw
起承転結で云ったら、起転転結、みたいな、そんな印象だったりしてw

又、これはやっぱり、人を選ぶ作品でしょうね。
シュールなギャグが大好きな人なら、問題なく楽しめると思うのですが、「だからどうした?」と、ちゃんとしたオチや結論を求める人には向いていない気がします。
多くの人が楽しめる、というものではなく、「そういうのが好きな人は激しく楽しめる」というプレイヤーを限定してしまうような部分、感じました。


取り敢えず、三田先生の身の回りに起こる事件(国家的規模をも含む)を、不思議なシュールさで切り抜けていくノベルゲーム……って言い方は出来る……かな?w
一本一本の尺は長くないので、是非、トゥルールートだけでなく、バッドエンドの方も見てみて下さい。寧ろ、バッドエンドの方が笑える、かもしれませんw


大体こんな所でしょうか?
もし、まだプレイしていない、という方がいらしたら、是非プレイしてみて下さい。
ノベルゲームのある種の古典、となっている作品です。今から十年前のノベルゲーム、まだまだ笑える事が出来ますよ。



それでは、また、
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by s-kuzumi | 2012-02-01 17:42 | サウンドノベル | Comments(0)


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