2012年 08月 11日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『引きこもりと女子中学生』

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道玄斎です、こんにちは。
すっごく、間が空いてしまいましたが、ちゃんと生きています。勿論、このブログを放り出すわけもなく。
ただ、「これは!」という作品と中々出会えなかった事、個人的に色々忙しかったりしたので、一月くらい、更新がストップしてました。

今日は番外編のレビューです。比較的短時間でサックリとプレイ出来る作品のご紹介です。
というわけで、今回は「はとごろTIMES」さんの『引きこもりと女子中学生』です。



さて、最初に周辺情報ですが、本作は大凡20分程度の短編作品です。
小粒な作品、なのですが、中身はしっかりとしたものを持っている、そんな作品だったと思います。

主人公は、所謂引きこもりのニート。
しかも、重度のコミュニケーション障害(俗に云うコミュ障)の持ち主です。そんな彼がひょんな事からアパートの隣に住んでいる、女子中学生と出会い、済し崩し的に交流を持つようになる……というのが、作品の大まかな流れになりましょうか。

大体、ノベルゲームでは、主人公もそしてヒロインも高校生、というタイプが圧倒的に多いわけですけれども、ちょっとワケアリな感じの中学生、という本作のヒロイン造型は中々良かったですね。まぁ、恋愛的な要素はあまり無いので、ヒロイン、というのも少し変な気もしますが。ちなみに、彼女のグラフィックは可愛らしくて、好感が持てるものでした。

原因があれば結果があり、結果があれば原因がある、という事で、本作の主人公も、引きこもりになった原因・理由がちゃんと存在しています。
その原因に立ち向かっていく、というのは、やはりノベルゲームの王道的な展開の一つなのですが、そこにヒロインが一段上のレベルで関わってくるのが、本作の一番光っている所でしょう。
単純に、縁もゆかりもない女子中学生との関わりの中で、主人公が引きこもりを脱出する……というのではなく、ヒロインの存在基盤がシッカリしていて、自身の問題を孕みながらも、主人公の抱えている問題に、実は物凄く関わりのある存在だった、という、そういうタイプです。

これはプレイしていて、ちょっと「やられた!」と感じましたね。答えが明かされてしまえば、何てことないような気もするのですが、意外と無心にプレイしていると気がつかないわけで。
そういう意味で、一個の作品としてかなり起伏を持ちつつも、綺麗に纏まっている印象があります。


一方、気になった点なのですが、やはり、主人公とヒロインとの交流が割とあっさり描写されるので、もう少し、時間を掛けて、二人の距離が縮む様子(主人公が、徐々にコミュニケーション障害を克服していく様子)を見てみたかったな、と。
問題を抱えているのは、主人公だけではないので、ヒロインの抱える問題なんかも、もう少し日常パートの中で描く事が出来たのかもしれません。
短編と銘打ってあるので、中々難しいのかもしれませんが、中盤でサラリと流れてしまう数ヶ月を、何か一つのエピソードでもいいので、描写してやれば、満足度が更に向上するのではないかと愚案致します。


大体、こんな所でしょうか?
久しぶりに、綺麗にまとまった良質の短編作品に出会えました。
尺は短いですが、しっかりとした物語で、お勧め出来ます。手軽にプレイ出来るので是非、遊んでみて下さい。



それでは、また。
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by s-kuzumi | 2012-08-11 16:30 | サウンドノベル | Comments(2)
Commented by kz at 2012-08-11 23:53 x
更新、お疲れさまです。
短編をプレイしたいな、、、と思っていましたので、早速やってみました。

よかったですね。  短い中にもしっかりと流れがあり、いいお話でした!
逃げずに、あきらめずにがんばっていくこと、忘れてはいけないですね。
Commented by s-kuzumi at 2012-08-12 20:16
>>kzさん

こんばんは、コメント有り難うございました。
ゲームを探す一助になれたようで、嬉しいです!

今日、レビューした作品も、女性向けではあるのですが、比較的短時間で読了出来(一時間掛からない程度)、良い作品だったと思います。
もし、宜しければ、そちらの方もチェックしてみて下さい~

どうぞ、またお気軽にコメント下さいませ。
それでは、失礼致します。


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