「ほっ」と。キャンペーン
2012年 10月 04日

フリーサウンドノベルレビュー 『左前の彼女』

b0110969_1543667.jpg

今日の副題 「一歩進んで、君の隣へ」

ジャンル:学園恋愛ノベル
プレイ時間:1時間程度。
その他:選択肢なし、一本道。
システム:YU-RIS

制作年:2012/?/?
容量(圧縮時):30.6MB



道玄斎です、こんにちは。
今日は、時間がちょっと空いたので、気になっていた作品をプレイ。一時間ほどで読了出来る、スッキリとした作品でした。というわけで、今回は「同人ゲームサークルalpha」さんの『左前の彼女』です。
良かった点

・オーソドックスな安心感がある。

・ちょっとしたギャグを織り交ぜながらテンポ良く進むストーリー。


気になった点

・主人公がヘタレすぎ。

・何か、もう一つ、主人公成長の為の事件があって欲しかった。

ストーリーは、サイトの方から引用しておきましょう。
彼女はいつも僕の左前にいる。
ただ左前の席にいるというだけじゃなくて、
人としての存在もまた僕よりもずっと前にいるように感じる。

そんな彼女と僕は同じクラスになったものの、
当然話したりすることもなく、それぞれ日々を過ごしていた。
ある日、クラスの係決めで学級委員長になった彼女。
その彼女になぜか僕は副委員長に指名されて……。

こんな感じ。



最初、「左前」なんて言葉が出てきたので、私はてっきり本作を、「幽霊少女との恋愛モノ」だと思っていましたw この「左前」にはさして深い意味は無くて、物理的に左前の席にいる、そして心理的な距離感も自分より前にいる、程度の意味です。

ストーリーを少し補足しておきましょう。
クラス委員長奈津により、主人公良樹は副委員長に指名されてしまいます。悩んだ末に副委員長を引き受け、学園祭を成功させるべく、奈津と一緒にクラス委員の仕事をするのだが……という感じです。

学園祭の準備期間で芽生える恋……何だかとってもクラシカルです。
文化祭といったイベントもこの手のノベルゲームに於いては、超が付くほど定番です。恋愛の描写も、何か「この作品ならでは」といった、インパクトがあるわけでもない、或る意味で手垢にまみれたものになっています。
けれども、サクサクと読めるテンポの良さは上々で、プレイしていて退屈さを感じる事はありません。間に挟まるギャグ(ゲイや妹ネタ)も、読了して振り返ってみると、案外悪くなかったかな、と。
BGMなんかも、お馴染みのものが多いのですが、場面に良く合っていて、全体的な雰囲気も結構好みのものでした。

オーソドックスな作品の安心感というものは確かにあるんですけれども、やっぱり少し物足りなかったのは事実。
本作の場合、主人公がヘタレ過ぎる……というのが、気になった点として挙げられます。女の子の好意に普通なら気づいてもいいハズなのに、致命的に鈍い為、それに気づかず女の子――ヒロイン奈津ですが――をやきもきさせるわけです。この手の主人公造型は、そろそろ限界かなぁ……という気はしますね。これも又、非常に良く目にするタイプの主人公像ですから。

もう一点は、主人公良樹の成長を描くような、そんな事件があれば、この作品ならではの味が生み出せたのではないか、という事。
良樹は、何でも出来てしまう奈津の後追いをしている感じですし、奈津は奈津でこれといって隙、みたいなものがないので、何となくバランスが悪いような。奈津には何か弱点みたいなものが設定されていた方が、キャラクターとしての魅力は増したように思えます。
一応、良樹も後半では、主体的に動いて成長の姿を見せるんですが、ちょっと弱かったかな、と。奈津との関係に於いて、もう一事件起これば、恋愛面にも説得力が出てきたかもしれません。良樹が奈津の事を好きになるのも、何だか唐突な気がしますし。


と、今日はちょっと辛口なんですが、少ししっとりとして、胸がきゅんきゅんするような恋愛作品を探している方にはお勧め出来そうです。
パーツは割とありきたりでも、全体の雰囲気としては良いものを持っていますし、正直な事を言うと、この手の作品は私、結構好きだったりしますw 
奈津には、ウィークポイントが設定されていれば、より魅力的だったかも、と先に書きましたが、彼女の様に引っ張っていってくれる女の子だと、男としては楽だなぁ……と思ったりw


大体、こんなところでしょうか?
危なげなくプレイ出来る作品です。若干の物足りなさはどうしても感じてしまうのですが、シンプルな恋愛モノが好きな方にはお勧め出来ます。



ということで、今日はこのへんで。
それでは、また。
[PR]

by s-kuzumi | 2012-10-04 15:44 | サウンドノベル | Comments(0)


<< なんてことない日々之雑記vol...      なんてことない日々之雑記vol... >>