2013年 01月 14日

フリーサウンドノベルレビュー 『い~びる☆あいっ!』

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今日の副題 「彼女の瞳はイービルアイ!?」

ジャンル:中二病お嬢様ラブコメAVG
プレイ時間:一ルート3時間半~4時間程度。コンプリートまで10時間ほど。
その他:選択肢アリ、バッドエンドも搭載。ヒロイン六人。
システム:吉里吉里/KAG

制作年:2013/1/11
容量(圧縮時):428MB




道玄斎です、こんにちは。
今日は、私も完成を楽しみにしていた作品のご紹介。例によってVIP系の作品ですよ。
というわけで、今回は、「い~びる☆あいっ製作委員会」さんの『い~びる☆あいっ!』です。
良かった点

・VIP系ならではの、手堅いクオリティ。

・寮長のキャラクターが、ごちゃごちゃしがちな前半~中盤にかけて、一服の清涼剤に。


気になった点

・作品の特徴とも云うべき中二病がイマイチ活きてこなかった。

・前半~中盤がやや疲れる。

ストーリーはサイトから引用しておきましょう。
主人公こと要 真緒(かなめ まお)は大学出たての教師。
教職浪人していたが、コネで臨時採用の教師としてとある巨大お嬢様学園に赴任することになった。
念願の教師になれたことを喜ぶ主人公。しかし彼の採用には条件があった。
それはとある共通の問題を抱えた生徒を集めた寮の監督をすること。
その問題とは・・・みんな重度の『中二病』だということっ!
お嬢様の財力とぶっ飛んだ言動で中二病を現実にしようとする彼女たち。
果たして彼の教師生活はどうなってしまうのか!?

こんなストーリーになっています。


さて、楽しみにしていた作品がついにリリースされていたので、脇目もふらずにプレイしていました。
VIP系の作品は、企画段階で物凄く楽しそう、面白そうな作品が多いのですが、如何せん、完成しない、という事が多々あるので、ヒヤヒヤしながら見守っていたわけですが、ついに満を持してのリリースです。

ストーリーを見て頂ければ分かる通り、新任非常勤講師の主人公と、中二病お嬢様達のラブコメ、というのが本作の端的な纏めになりましょう。
このヒロイン達が中二病、というのが本作の大きな特徴なわけですが、「雷の使い手」、「冥界の騎士」、「自称ヤンキー」、「自称男」、「ロックじゃないし」が口癖の子など、バラエティに富んでいます。
しかし、自称ヤンキーってかなり痛いですよねw 私は高校の時のクラスメイトH君を思い出してしまったのですが、それは又別の話……w

ちなみに、みんな大好き「阿部さん」も、ちゃんと出てきます。しかもヒロインの一人として。
彼女が「自称男」ですね。「阿部さん」は、VIP系の作品の定番ネタですけれども、一発ネタではなくて、ちゃんと一人のヒロインとして造型されているのは珍しいかもしれません。

全体的なクオリティも流石の一言。
イラストも可愛いですし、OPムービーも凝ってます。少なくともガワだけ見れば文句無しの作品です。そういえば、タイトル画面をずっと放置しておくと、ちょっとした変化が。こういう所の作り込みも面白いですね。


さて、本作は、中二病のキャラクターがわらわら出てきて、みんな主人公大好きでまとわりついてくるわけですので、全体的にかなり賑やかな感じです。
ただ、気になった点とも、ここは関わってきます。というのも、キャラの掛け合いを推進力にしてストーリーが進んでいくタイプですので、結構、そのやり取りで疲れてしまうんですよね。共通ルートも長目ですし、「ストーリーがどこに向かおうとしているのか?」が分からないままに、キャラクターの掛け合いが延々と続くと、プレイしていて少しフラストレーションが溜まるというか、焦れったくなってきてしまいます。途中で出てくるシューベルトの『魔王』のネタには思わず笑ってしまいましたがw

しかし、救いも当然あって、それは寮の中での唯一まともな女の子、寮長の存在です。
彼女のしっかり者でみんなのお姉さん的な存在が、暴走寸前のストーリーに歯止めを掛けてくれます。この寮長のキャラクターは安心感があって良いものでした。彼女のルートはちょっとぶっ飛んでましたけどw

上手く、中二病と女の子の抱える問題がリンクしていたシナリオは、主人公の幼なじみ莉緒のシナリオでした。莉緒の抱えるトラウマや中二病が、ちゃんと過去とリンクし、個別ルートに入ってからの推進力になっていたわけで、これは中々良いシナリオでした。阿部さん……じゃなかった阿部高さんのルートもそういう部分はありましたけどね。
一方で、他のヒロインのルートは、どちらかと云うと、中二病という設定が女の子の属性というか、フレーバーの一つ、という感じに留まっていたので、ちょっと残念でした。

中二病を扱った作品としては、『電波電波カプリッチョ!』というものがありましたが、そちらは、中二病の描写そのものが面白く笑えるものになっていたのに加えて、その中二病が、ヒロイン固有のルートへ上手く繋がるような、そんな作りになっていて、非常に巧みでした。
やはり、中二病というヒロインの一大特徴が、シナリオの核心へ繋がっていくような……そんな作りの方が、中二病のノベルゲームとしては正統派(?)な気がしています。とはいえ、本作をギャルゲーとして捉えれば、賑やかなヒロイン達ですし、中二病のやり取りもフレーバーとはいえ結構楽しめるものになっているはずです。

ちなみに、私が攻略した順番は、芽衣子→和→奏→せえら→莉緒→寮長でした。一番好きなタイプは……芽衣子ですね、やっぱりw


大体こんなところでしょうか。
長尺でプレイのしがいもある作品です。オマケを含めてコンプリートまで凡そ10時間。
ちょっと共通ルートが怠いかもしれませんが、是非全員のルートをコンプリートしてみて下さい。



それでは、また。
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by s-kuzumi | 2013-01-14 16:30 | サウンドノベル | Comments(0)


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