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2013年 11月 15日

ノベルゲーム愛好家のDTM勉強会 第二十三回

道玄斎です、こんばんは。
今日は、久々のDTM関連の話題。半分私の備忘録を兼ねているのですが、誰かのお役に立てれば幸い。



■マルチ音源を使おう

私事で恐縮ですが、私が今使っているパソコン、大分古くなってきておりまして、最新の技術を詰め込んだサイトなんかを見ようとすると、ストレスが掛かる、って云うと大袈裟ですけど、「もうちょっとキビキビ動いてくれたらなー」と思う事が屡々あります。

けれども、まぁ、書類を書いたり、メールを送ったり、或いはウェブサイトの閲覧、なんて事くらいだったら、全然こなしてくれているので、まだまだ壊れるまで使おうと思うのですが、そう、私には「ノベルゲームのBGM作り」という、誰に頼まれたわけでもない趣味(?)があったのでした……。

「イラストを描く」「音楽を制作する」なんていうのは、特殊な専門性の高いアプリケーションを走らせるわけです。加えて、こうしたソフトは、ヴァージョンを重ねる事で「重たく」なる事はあっても「軽く」なる事はありません。時代の流れに従って、その時その時の状況やマシンのスペックに合うように、機能が追加されたりするんですね。あっ、いや、パソコンに載せるソフトなんて別にどれもそんなもんかw 

兎に角、音楽制作をしていて、そろそろ、今のマシンではきつくなってきたな、と、薄々感じてきてるんです。
でも、取り敢えずまだ、普通の作業には全然使えるのは前述の通りで、音楽制作の為だけに、マシンを買い直す程、立派な音楽制作活動をしているわけでもありませんし、飽くまで趣味の範囲でやってますからねぇ。

そんな事を考えていたら、ふと、気付いたんです。
「俺、マルチ音源持ってるじゃねーか……」と。
マルチティンバー音源、通称マルチ音源は、一つの音源で複数の音色を同時に鳴らすことが出来る音源の事です。

ギターはAという音源を立ち上げて、ピアノはBという音源、ベースはC、ドラムはD……なんてやっていくと、何個も何個も音源を立ち上げる事になるわけで、結果、動作が重くなります。
しかし、マルチ音源を使えば、一つの音源を立ち上げるだけで、ギターもピアノもベースもドラムも全部賄えるわけで、ローパワーマシンで頑張るDTM野郎の強い味方なのではないかとw

いや、まぁ、勿論、「気に入った音がそのマルチ音源の中にない」とか、「この音を使うんだったら、あの音源を立ち上げる」とか、色々あるんでしょうが、「取り敢えず、一通りの音が一つの音源に詰まっている」わけですから、これを使わない手はないと思います!


さて、前口上が長くなりましたが、今回、取り上げるマルチ音源は、Sample Tankというものです。「世界一淫らな音源」の異名を持つ、中々グーな音源……なのですが、如何せん、かなり前にリリースされたものですから、2013年の今からすると、ちょい垢抜けない音があったり……。

けど、けどですよ。
寧ろ、或る音楽ジャンルでの「最新」の音が、必ずしもゲームBGMにマッチするとは限りませんよね。寧ろ、程よくこなれた音源の方が、安心感のある音に仕上がったりする事も。

というわけで、ここからは、画像も交えて、Sample Tankを「マルチ音源」として使う方法を書いていきたいと思います。ちなみに、DAWは、普段私が愛用しているFL STUDIOです。



■複数の音を同時に出してみる

まずは、普通にFL STUDIOを立ち上げて、Sample Tankも立ち上げます。
ちなみに、私の環境では、FL STUDIOを立ち上げる時に、「管理者として実行」してやらないと、Sample Tankは上手く立ち上がりません。

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こんな感じ。
まだ、何の音もセットされてません。ですので、取り敢えず、適当に「ピアノ」「ギター」「ベース」の三つの音をセットしてやりましょう。

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ピアノは「Flutter revPiano」、ギターは「Acoustic12」、ベースは「Bursty Bass」というものを選んでみました。
それぞれの音源名が表示されている所をクリックしてやって、音源付属の鍵盤をマウスでポチポチしてみると、確かに、それぞれ、ピアノ、ギター、ベースの音がなります。
が、大事なのは、これがマルチ音源、という事で、飽くまで「同時に」これらの音が出て欲しいんですよね。

そこで、設定をしていきます。
先ずは、Sample Tankのウインドウ、左上に「歯車」マークをクリックします。
すると、画面が切り替わりますから、「MIDI」と書かれた欄の、「Input port」を「1」に設定してやります。いや、別に、2でも3でもいいと思うんですが、取り敢えずここは1で。

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次に、「ピアノ」「ギター」「ベース」の三つの音をセットしているので、FL STUDIOで、「MIDI Out」を三つ立ち上げます(CHANNELS→Add one→MIDI Out)。

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さて、次は、今立ち上げた「MIDI Out」の設定です。
「MIDI Out」の「Port」の部分を「1」にして下さい。この「Port」の数値は先ほど設定した「Input port」の数字と合わせます。「CHANNEL」はデフォルトでは1です。

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どうでしょう?
設定した「MIDI Out」の鍵盤をマウスでポチポチすれば、Sample Tankで読み込ませたピアノの音がしませんか? そして、先ほどは「デフォルトで1」だと書いた、「CHANNEL」を「2」にして、また鍵盤を叩いてみて下さい。今度は、ギターの音色がしますよね? そして「CHANNEL」を「3」にすれば、ベースの音が出てきます。

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なので、三つ立ち上げた「MIDI Out」の「CHANNEL」を1~3に割り振ってやればいいわけです。勿論、それぞれ「Port」は「1」にしておくこと。
これで、一つの音源で、同時に複数の音を出すことが出来ました! おめでとうございます!



■それぞれの音をミキサーに割り当てる

何とか、Sample Tank一台で、三つの音を出すことに成功したんです、が……。
画面の下の方にミキサーが見えてますよね。でも、音はマスターに流れているだけ……。

ピアノはミキサーのInsert1に、ギターはInsert2に、ベースはInsert3にそれぞれ割り当てて、音量調整をしたり、それぞれにエフェクトを掛けたい! 
そう考えるのは極々自然な事です。いや、寧ろ、そうしない事にはマルチ音源である事の恩恵を受けられないではありませんか!

音が複数出せるだけ、じゃなくて、それぞれの音をミキサーに流し込んで調整出来るからこそ、「一台で全て賄える」わけですからね。

なので、もうちょっと頑張りましょう。
まずは、先ほど、Sample Tankを立ち上げる時に、サラッと流してしまいましたが、Sample Tankの「Channel settings」で、FXスロットに「1」を入力し、Sample Tankの音がミキサーのInsert1に流れ込むようにしましょう。

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次に、ちょっと見えにくいんですが、Sample Tankの音源をセットした部分、あれの右側に「1+2」とかって書いてあるんですよね……。で、その部分、カーソルを置いたまま、マウスホイールをグルグルしたり、クリックしたまま、カーソルを上下させる事で数値を変更出来ます。

なので、取り敢えず、ピアノは「1+2」、ギターは「3+4」、ベースは「5+6」にセットしましょう。

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これで、音を出してみると……あっ、まだ、Insert1にしか音が流れてません。
さて、最後の設定です。先ほど、「Sample Tankの画面の左上の歯車」を押して、設定画面に入っていったと思うのですが、もう一回、その画面に行きます!!
そして、「PROCESSING」のタブを開いて、「Auto map outputs」を押します!!

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ほら、これで、Insert1にはピアノが、Insert2にはギター、Insert3にはベースの音が流れてます!

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■まとめ

上記の手順を踏めば、マルチ音源を最大限使う事が出来るハズです。
以下に、簡単にまとめておきましょう。


1、Sample Tankで使いたい音を複数個セットする。

2、セットした音色と同じ数だけ、MIDI Outを立ち上げる。

3、Sample Tankの左上の歯車から「Input Port」を任意の番号にセット。

4、それぞれのMIDI Outの「Port」を、上記の「Input Port」の番号に合わせる。

5、MIDI OutのCHANNELを変えれば、セットした音がそれぞれ鳴る。


ここまでが、「取り敢えず、複数の音を同時に鳴らす編」です。
以下が、「パラでミキサーに音を送る編」になります。


6、Sample Tankの音源自体を「Channel settings」で、どのInsertに流すか指定。

7、Sample Tankの音源の右に表示される「1+2」といった表示を、それぞれに割り振る。

8、Sample Tankの左上、歯車→PROCESSING→Auto map outputsをクリック。

9、ミキサーに、6で指定したInsert番号から順に、それぞれの音が流し込まれている。


以上です!


意外と、検索してもすぐに情報が出なかったので、それなりに需要があるんじゃないかな……なんて思います! 又、「マルチ音源じゃないけど、俺はFLのすげぇテク知ってるぜ?」なんて方がいらしたら、是非、こっそり教えて下さいねw



それでは、また。
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by s-kuzumi | 2013-11-15 22:04 | サウンドノベル


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