久住女中本舗

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2007年 07月 17日

『グインサーガ』と出版と流通のお話し。

俺です。
今日も今日とて本屋に行ってきました。
別にこれといった目的はないけれども、本屋さんっていうのは実に良いもので、何だか置いてある本(や店員のお姉さん)を眺めているだけでも、楽しいですな。

文庫本の新刊コーナーを見てみると、『グインサーガ』の新刊が!
俺は、『グインサーガ』は読んだことないんだけども、正編でもう114冊目でしょ?
しかも、すっげぇ刊行ペースが速くないか?
なんだかしょっちゅう『グインサーガ』の新刊を本屋で見てる気がするよ。

話は変わるけれども、ウィキペディアで見てみたらさ、100巻目が出た時点で2600万部の売り上げなんだって。
一巻当たり26万部って事やね。これは凄い事だよねぇ。
昔、やはりどっかのサイトでみたんだけども『マリみて』は一巻当たり、20万部くらいだった筈。lこれも又凄い数字だぜ。

実はさ、本当に売れてる本ってのは、『グインサーガ』だったり『マリみて』とかなんだよね。

昔さ、大学の講義で某著名文芸雑誌の編集者がゲストとして来て、出版の事情とかを話してくれた事があったんだよ。
『群像』とかってのは、その道じゃすげぇ有名な文芸雑誌だよね。けど、発行部数から、大学や図書館に送る分とかを差し引くと、全国で実際には8000部くらいしか流通していないんだって。

こういう事を考えると、『グインサーガ』や『マリみて』とかが如何に凄いかって良く分かる。
本の持つ価値って、色々あると思うけれども、「売れてる」っていうのは一つ重要な価値基準だよね。だって本って読まれる為に存在しているのだから。

けど、飽くまで『グインサーガ』や『マリみて』ってのは、一般的に見て「純粋な」文学っていうより、エンターテイメント色の強い、ライトなノベルなんだよね(必ずしもライトノベルって事じゃないよ)。
ライトノベルって言っちゃうとまた意味合いは変わってくるけど、『グインサーガ』はやっぱり「正統」で「純粋」な文学とは違うわな。
しょうがないから、俺はライトノベルとか『グインサーガ』みたいなものを包括して「ライト系」と呼ぶ事にするよ。

んで、不思議とテレビで、本のランキングとか見てるとさ、ライト系のものって全然ランキングに上がってこないんだよね。
テレビでのランキングの上位はいっつも、お決まりの芸能人の自伝とかさ、そういうのばっかり。
本当の意味で、全ての書店のデータを集計して、「本当に売れている本」が分かるようなシステムがあったら面白いのに、といつも思います。

あっ、そうはいってもアマゾンなんか見ると、「和書総合ランキング」とかがあるから、そういうものは偏向が入って無くていいよね。
ただ、アマゾンのランキングって、アマゾン内でのランキングって事でしょ?
ネットを使って本を買わない人とか、ネットを使う習慣の無い人ってのも、やっぱり多数居るわけだから、確実にアマゾンのデータが正確かっていうとそうでもないよね。

やっぱり、全日本書店連合みたいな組織がさ、「本当のランキング」を示してくれたら楽しいよね。いや、別にランキングを見て本を買うわけじゃないけれども。
ライト系の本はさ、そりゃイラストが付いてたりするけど、面白いし優れた作品もあるわけじゃない?
そういう作品を「知らない」人も当然いるわけでさ。俺はライト系の地位向上の為にも、ランキングの上位に食い込むような(実際アマゾンの和書総合を見ると、ハルヒとか入ってるしね)ライト系ノベルの存在が、全日本書店連合ランキング(仮)によって、もっと多くに人に知って貰えたら、って思うわけですよ。

かなり昔にここでも書いたけど、角川の夏の百冊にハルヒが入ったのは、ライト系地位向上の為、非常に意義のあるものだった。
「売れてる」っていうのが、必ずしも「良い本」の指標ではないけれど、良作の可能性のあるものを示し「選択出来る」って可能性を与える事は、書店の業界にとって急務なんじゃないかね。
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by s-kuzumi | 2007-07-17 03:24 | 日々之雑記 | Comments(0)


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