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2007年 08月 14日

フリーサウンドノベルレビュー 『あやかしよりまし』

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今日の副題 「消えない想い」

※吟醸
ジャンル:妖怪と過ごす日々(?)
プレイ時間:一時間半~二時間くらい
その他:選択肢なし、一本道。
システム:吉里吉里/KAG

製作年:2007/9/9
容量(圧縮時):46.7MB



道玄斎です、こんにちは。
今日も今日とて、フリーのサウンドノベル(ノベルゲーム)のレビューを書きます。
レビューの数も大分増えてきましたね。質はともかく数だけは……。
二十本ちょいでしょうか。まるまるサボってしまった一週間があったのが辛いですね。
前向きに、取り敢えずは百本目指して頑張ろうかと。年内中に達成出来るかな??

さて、今回扱う作品は「冒険野郎のトムソーヤ」さんの『あやかしよりまし』です。
どうやら本業はオリジナル同人誌を制作する「漫画」の分野の方みたいです。小説ははじめて、との事でしたが、オリジナル作品で培ったと思われる構成力で、良質の作品になっていたと思います。



良かった点

・妖怪に沢山のヴァリエーションが存在。可愛いものから恐いものまで。

・しっかりとした構成。

・脇役の設定や、八咫烏のキャラが魅力的。



気になった点

・序盤に登場した八橋さんが、後半から居なくなってしまったのは残念。

・ラストに語られる紗都梨さんと修一郎の繋がりの部分、もう少し伏線が張ってあった方が良かったのかも。



「少年漫画の テイストでストーリーは展開します」とreadme.txtに書いてある通りで、少年漫画的な気持ちの良いノリで物語が進んでいきます。妙な嫌味や外連がなくていいですね。
音楽も的確なチョイスだったと思います。

さて、ストーリーですが、


妖(あやかし)が見える高校生修一郎と、その姉楓は妖に囲まれながらの生活を続けていた。ある日、家に見馴れぬ女の子の妖が現れて……


というもの。
私は結構妖怪とか、好きな方なので楽しめました。
妖怪がまた結構可愛いんですよね。特に「小人」。小さくて黒くてぬぼーっとした外見の妖怪で、米粒を数粒食べるだけであれこれの雑用やらを手伝ってくれるという。

紗都梨さんのキャラも立っていて良かったですね。
一応、ヒロインって事になるのかな?彼女に憑いている妖の謎がすぐに分かるのではなくて、物語の中で徐々に明かになっていったので、無理が生じる事なく物語がスムーズに展開していった印象です。

あと、序盤に出てきた八橋さんがかなり好みのキャラでした。クラスメイトの元気系の女の子。
紗都梨さんと八橋さん、そして修一郎の三角関係が勃発するかと思いきや、途中で八橋さんがフェードアウトしてしまったのが、残念です。
もうちょっと彼女にも何かしらの決着を付けてあげて欲しかったです。

あとはラスト部分の紗都梨さんと修一郎の因縁みたいなものを、もう少し前半部くらいから伏線を張って欲しかったですね。上手く処理すれば八橋さんのフェードアウトもそこで消化出来たかもしれません。
例えばですよ?割と他人に心を開かない修一郎は、子供の頃遊んだ「仲の悪かった」遊び敵の事が今だに気になっていて(実は薄々女の子だったと気付いていた)、八橋さんとは普通に友達として仲良く出来るけれども、恋愛的なものは端から無い、みたいなそういう伏線があっても良かったのかなと。

気になったのはその辺りですかね。
あっ、あと一枚絵の閲覧がクリア後の「おまけ」に無いのは、珍しいかも。
ちなみに音楽鑑賞は「オプション」という項目から。
別にそんなに問題じゃないのだけれども、一般的には「おまけ」から「一枚絵」、「音楽」と選択出来るものが殆どですよね。

で、結局クリア後に出てくる「おまけ」は、というと、短編ストーリー(?)が読めます。
本編とは大分趣が違う感じですが、これはこれで。


伝奇というのもでなく、ホラーでも無い。
だけれども、「あっち」と「こっち」、妖と人間との交流。ありそうでなかった世界観かもしれません。ちょっと優しい終わり方も良かったです。
全体的に良く纏まった作品で楽しくプレイ出来ます。

作者さんはコミケやコミティアでオリジナル作品(本作の登場人物が出ていたりする)をリリースしているので、興味があればそちらの方も。
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by s-kuzumi | 2007-08-14 13:57 | サウンドノベル


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