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2007年 08月 22日

フリーサウンドノベルレビュー 『Gun Sad』

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今日の副題 「エフェクトで魅せる伝奇モノ」


お勧め指数(五段階評価):三
ジャンル:アクション(?)
プレイ時間:一時間半~二時間程度




道玄斎です、こんばんは。
今日も今日とてレビューを書きます。というのは、少し私生活の方でゴタゴタしていまして、しばらくは今のようなペースで(約一日一レビュー)記事が書けそうにないので、ちょっと頑張って書き貯めしておこうかな、と。
そんな事を言いつつも、やっぱり更新ペースが落ちないかもしれませんが、予防線を張らせておいて下さい。多分、私がレビューを書かない間は、久住が例の「岩波文庫青シリーズ」の読書感想文でもアップしてくれるでしょう。

という事で、今回は「Magicair/Air」さんの『Gun Sad』です。
超能力アクションみたいな感じかな。ちょっと『ジョジョの奇妙な冒険』的な要素もあったりなかったり。



良かった点

・エフェクトが凄い。炎の舞い散る様子や、銃が乱反射する様子などかなり力の入ったエフェクト。

・ありきたりと言ってはありきたりだが、特殊能力を駆使する戦闘シーンは引き込まれる。

・全体的に良く纏まったストーリー。


気になった点

・アクションシーンがメインパートのような感じなので、割と疲れる。

・割と簡単にオチが読めてしまう。




ストーリーを軽く概観しておきましょう。


世界中の企業を牛耳る軌条グループが主催する、裏の格闘大会「サクリファイス」。
異能者が多く集うこの大会の、「決勝戦」まで勝ち進んだ悠七郎とリリ。そして、他三名。
参加者達は何を求め、この大会に参加しているのか、又この大会の本当の意味とは……?



こんな感じです。

物語は、「決勝戦」から始まります。
アクションを重視した作品という事で、戦闘シーンの比重が非常に高いです。

まず、驚いたのがエフェクトです。炎が揺らめき舞い散る様子や、銃の軌跡が効果的なエフェクトで表現されていて目を奪われます。
又、特殊能力を駆使した闘いとなりますので、能力の使い方・組み合わせ方などはかなり面白いと思います。

ただ、難を言えばちょっとありきたりな感じもするのですよね。
例えば、「H×H」とか、「ジョジョ」みたいなそういう戦い方になってます。

とはいえ、重要視点人物の悠七郎の能力は攻撃に全く向いていない、防御一辺倒の能力という点は良いアイデアだったと思います。悠七郎までバリバリの戦闘野郎だったら、本当にただのアクションになっちゃうんじゃないかと……。
寧ろ、他の能力と組み合わせていく事で真価を発揮する悠七郎の能力に、比重が(特に後半)置かれているので、ちゃんとオリジナリティや面白さを確保している印象です。

悠七郎とリリが、メインの登場人物という事になるのでしょうが、他の登場人物も脇役としてしまうのが惜しいくらいに、存在感やちゃんとしたバックグラウンドがあり良いと思いました。そこも評価すべきポイントだと思います。
私のお気に入りは「トウ」さんです。結構、物語の中で重要なテーマを担っている印象です。

ちなみにサイトの方で、トウさんのイラストを見ることが出来ますが(残念な事に、イラストとして出てくるのは悠七郎とリリ、そして軌条聖紅だけなのです)、あの刀の持ち方ってどうなのかな?あれは、太刀になっちゃうよねぇ?
一応、解説しておくと太刀は「刃が下になるように」佩く、刀は「刃が上になるように」差すのです。手に持つとは言え、普通は刀は「刃を上」にするんじゃないかなぁ。ま、細かい事を言ってもつまらないですな。

全体的な内容は良く纏まっていたと思います。
しかし、何て言うのかな、戦闘と「本当の主題」みたいなものが、やや分離していた印象があります。上手く纏まっているとは思うのですが、何となく違和感を感じてしまいました。
いや、本当に何となくのレベルなんですが。

そういう意味でも、実はかなり美味しい部分を担っているのは「トウ」さんなんじゃないかな、という気がします。
強さを求める事と、本当に求めないといけないもの。
その二つの折り合いが、エピソードを通じて語られていくのですが、一番すんなりと違和感無く折り合いがついているな、と感じたのがトウさんのエピソードでした。


たまには、こういうアクションもいいですよね。
戦闘シーンは、ちゃんと楽しめますし、最後の最後で妙に説教がましい事を言われたりする事もなくて。

一応、戦闘が多い「アクション」なのですが、本当のテーマは寧ろ「戦う」というより、「守る」という感じです。そう考えると悠七郎の能力は、そのテーマと密接にリンクしてるのかな、とか考えたりしました。

アクション作品が好きな方なら迷わずプレイすべき作品でしょう。
ちなみに、かなり沢山の銃が登場します。ハンドガンからサブマシンガンまで。
FN社のP90なんかも出てますね。銃マニアの方なら思わずニヤリとしてしまうかもしれません。そういうのが好きな方にもお勧めの作品です。
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by s-kuzumi | 2007-08-22 22:03 | サウンドノベル | Comments(0)


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