2007年 10月 24日

フリーサウンドノベルレビュー 『Liar!(鈴菜編)』

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今日の副題 「真実と嘘」


ジャンル:裏家業の男と女子中学生との交流記録(?)
プレイ時間:二時間半くらい
その他:選択肢なし、一本道。



道玄斎です、こんばんは。
いい加減、ゲームをプレイしながら煙草を吸うのをやめようと思います。
いや、煙草自体を止めようと考えているのですが、気がつくと吸っている自分に嫌悪感すら覚えてきます。
ちなみに、好みの銘柄は大体二種類。こっちの方限定で売っている「さくら」という煙草と、KENTのウルトラメンソール。ウルトラメンソールの方は1mmなんで、まだ健康には良い気がするのですが、本当にいい加減禁煙を実行したいです。
特に何もない時には、ある程度我慢する事は出来ます。けれども、何か作業をしているとか、忙しい時とかにはついつい煙草に手を出してしまうという。

さて、データも新マシンに移し替えて、ばっちしゲームがプレイ出来る環境が整ってきました。
今日は、「タイトルは忘れていたけれども、妙に気に掛かっていた作品」をプレイする事に。
いや、タイトルを忘れちゃうと、どのフォルダを開けていいのか分からず難儀しました。十分くらいあれこれのフォルダを開いて.exeを実行して中身を確かめる、という作業を繰り返して……。

というわけで、今回は「川蝉の戯言」さんの『Liar!』です。
良かった点

・キャラクターが魅力的。特に鈴菜、詩亜の中学二年生コンビがいい味出してます。詩亜の設定も興味深い(重要な所なので、敢えて述べませんよ?)。

・ストーリーの流れは中々のものが。


気になった点

・やっぱり、どんな形であれBGMや背景画像は欲しい。

・少し文章が読みにくい(後半になると大分読みやすくなるけれども)。

・ラストでもう少し何かしらの決着を付けて欲しかったなぁ、と。

ストーリーは、例によってサイトのURLを張っておきましょう。こちらからどうぞ。

恐らく、本作は「鈴菜編」となっていた事から、本来ならば完全版がリリースされる予定だったと思しいのですが、今現在、その他のシナリオはリリースされる予定はないようです。

一言で、私の感想を述べるならば、本作は「フックのある作品」とでもいいましょうか。
BGMも背景画像もそして一枚絵も無い(立ち絵はある)わけでして、ある意味で取っつきにくい作品である事も確かです。

けれども、妙に引っかかりがあるというか、どこか読者を引きつける魅力のある作品に思えます。一つには、詩亜のキャラクターとその設定がオリジナリティがあって、読む者に「どういう事よ?」と期待させていくようなものがあるからなんでしょう。
又、この詩亜と鈴菜の中学二年生コンビが、かなり魅力的なんですよね。

詩亜は18歳。だけれども中学二年生。鈴菜は生粋(?)の中学二年生。
一応、今回は「鈴菜編」という事なので、鈴菜がヒロインという事になるのかな?鈴菜の年齢を中学二年生にしたのは正解ですね。

中学二年生っていうのは不思議な時期でして、子供でもないし大人でもない。そういう境界線上の年齢です。男子中学生だとまだまだ子供って感じなんですが、女の子の場合、子供でもないし、一人前の「女」でもない、不思議な年齢だと思います。敢えて属性を与えるとしたらそれこそ「少女」なるものなんでしょうかね。
ストーリーと併せて供されるこの鈴菜の「少女の魅力」みたいなものが、作品の中の良いスパイスになっています。

19歳で、なにやら怪しげな裏家業を営んでいる男性主人公と、その幼なじみのお医者様(何故かグロックを所持)なんて、ちょっとアレな設定なんですが、あんまりそっち絡みの話は出てこずにこの中学生コンビとの交流がメインに描かれていく為に、意外とすんなりと受け入れて読んでいく事が出来ます。
そういう、「裏世界」みたいなものは少なくとも「鈴菜編」に於いてはスパイスみたいな感じで使われているって感じですかね。

そうは言っても、グロック22(だったっけ?)とか、ナイフの話とかは個人的には面白かったですね。どうでもいい事ですが、グロックはグリップの角度が不自然だから、とっさに目標にねらいを定めて撃つ事が難しい、なんて聞いたことがありますね。
ちなみに、本作で登場したナイフ二種類、「タイガーシャーク」と「ドラゴンロード」に関しては、こちらこちらをご参照下さいw

一種のファンタジーナイフですね。
実用品というより、コレクション向きの。私も結構刃物の類は好きで、コレクションしているのですがさすがにこれは持っていません。勿論スローイングナイフもね(棒手裏剣は多数所持。目下練習中)。
ちなみに私が良く使うナイフ(山歩きとかでたまに使用)は、ColdSteel社の「SRK」というものです。サイズ的にこのくらいが一番使いやすい。今は生産されていないCarbonⅤスチール製ですな。

っと、話がそれましたね。
とにかく、女性(少女)キャラの魅力が作品を支えているという印象です。
最初は、てっきり詩亜がヒロインで彼女の謎に迫る形でストーリーが進行していくのかと思いきや、タイトル通り鈴菜ちゃんをヒロインにした結末となっていました。

メインルートが少しそういう意味でブレているような印象はありますね。
これが例えば、他のヒロインも居て(或いは詩亜だけでもいいけれども)、選択肢次第でルートが分岐していく、みたいな形だったらこれはこれで良いと思います。
ただ、鈴菜編という名の示すとおり、鈴菜がヒロインとなっているわけですので、もう少し「鈴菜ルート」みたいなものを意識させてくれたら良かったかな、と。
少し詩亜に寄りかかりすぎているみたいな所があるんですよね。もう少し言うと詩亜ルートも存在していないと、消化不良を起こしてしまったりします。

ストーリーの運び方みたいなものは中々良いので、そういう意味で少し惜しい。
又、ラストがどうにも消化不良。もう少し何かしらの決着なりを付けて欲しかったなぁと思います。

とはいえ、妙に気に掛かる作品なのも確か。
随所随所に、読者を引きつける装置があるんですよね。文章もお世辞にも読みやすいとは言えないのですが、結構光るものがあって、思わず笑ってしまったり。

是非、「完全版」をプレイしてみたいんですが、無理ですかねぇ。
作者様には、是非是非、続編というか完全版の制作をやって欲しいですね。

そうそう、イラストなんですが、なかなか魅力的。少女らしさみたいなものが出ていて私はこの手のイラストは結構好きです。
作者様のページを見ると、すっげぇハイクオリティの絵が公開されていているわけで、本作リリース時よりも数段画力がアップしているのが分かります。

本当に、光るモノを持っていた作品だったので、又何かしらの形でゲームをリリースして欲しいです。もし可能なら、本作のリメイクなんかもいいかもしれませんね。
イラストも差し替えて、BGMや背景も付けて、シナリオも完全に「鈴菜」だけに限定するような形でリライトしたり、ね。

まぁ、今回はいつにもましてまとまりの無い文章だったわけですが、どこか引っかかるものを感じた方は是非プレイしてみて欲しいと思います。
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by s-kuzumi | 2007-10-24 21:23 | サウンドノベル


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