久住女中本舗

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2007年 10月 25日

フリーサウンドノベルレビュー 『夜蝶綺譚』

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今日の副題 「Bullet With Butterfly Wings 」


ジャンル:ゴシック短編ビジュアルノベル(公式サイトから)
プレイ時間:一時間~
その他:後半一カ所だけ分岐あり。15歳以上推奨。


道玄斎です、こんにちは。
お昼の時間を使って、こっそり更新で御座います。

さて、日常生活が結構忙しくなってきている今日この頃、1プレイに4時間とか掛かるような長編はなかなかプレイしづらいので、短編作品を探しています。
1時間~なら、何とか何とか。

というわけで、今回は「ZIGZAG」さんの『夜蝶綺譚』です。
ジャンルは「ゴシック短編」という事だったんですが、完全にゴシックというよりは、舞台がゴシック調みたいな感じですかね。オートバイがあったりとどうやら設定は現代らしい。
良かった点

・雰囲気作りが巧み。現代(と思しい)世界でありつつも、そこから切り取られたゴシック調の世界が現出。音楽や背景・イラストも雰囲気作りに一役買っている。

・「チョウ」のキャラが中々魅力的。人によっては「夜」の方が好きかもしれないけれども。


気になった点

・幻想的で美しい世界なんだけれども、終わり方がちょっとすっきりしないかも。

・文章の読み返しが利かない所があった。

こんな所ですね。
ストーリーを引用しておきましょう。
記憶を失った世良薫は、森の中に佇む奇妙な洋館を訪れる。
館の管理者である黒服の少年に案内され、長い螺旋階段を下りた地下室。
そこに真っ白な子供がいた。
紅い瞳に白い肌―――息が止まるほど美しい【少女】
彼女の退屈を紛らわせる事が世良の仕事だという。
その場で童話を読み聞かせ、無事に仕事を終えた世良に、黒服の少年は告げた。
彼女は【蝶憑き】であり、世良は蝶憑きに捧げるために館に招かれた【贄】であると。

今、こうやってストーリーを見直して初めて分かる所もあったりして……。
ちょっとミステリーのような要素も入っていて、単純に読めばいいっていう感じでもない。
少しづつ考えながら読んでいかないといけない側面もなきにしもあらず。

そうですね、暗くて「綺麗」(グロテスクなものを内包する)な世界が好きだって人にはお勧めです。分量もそんなに多くない。けれども一つの作品としての纏まりはありますし、なかなか手堅い作品なんじゃないかなと。ちょっと実験的な要素もあるような気がしますね。


プレイ画面が綺麗ですね。
雰囲気に合うような背景が付いていますし、ちょっとした小技みたいなものも利いています。
こういう雰囲気が「ゴシック調」ですね。いや、結構好きなんですよ、ゴシック調のものって。見てるだけならゴスロリとかも結構好きだしw

現世から隔離された、ゴシックな空間。それが本作の舞台です。
地下に幽閉(?)されしチョウちゃんは、アルビノで、蝶憑きという設定。「蝶」は本作で随所に出てくるキーワードです。
このチョウちゃんが、結構猟奇的な設定を持っているんですが、なかなかかわいらしくて魅力的です。主人公世良が作ったドーナツを喜んで食べたりとか、そういうシーンがあるからこそ、キャラの魅力が活きてきているように思えます。
全体的なトーンは、やっぱり暗め。だけれども世良とチョウちゃんの交流はほのぼのとするものがあったりして、良いアクセントになっていました。

これが全部が全部ダークな世界だとさすがに疲れちゃいますからね。
ちなみに、チョウちゃんが地下に幽閉されていてしかもアルビノで……なんて設定を見た時に、私は商業の某ゲームを思い出しました。

WHITE CLARITY』というゲームです。アクトレスというメーカーが作っているゲームなわけですが、某ショップにて格安で入手してプレイした記憶があります。
この『WHITE CLARITY』は舞台が中世ヨーロッパ的な世界でメインヒロインのリノはやっぱりアルビノで地下で幽閉されて過ごしている、と。

直接的な関係は恐らく無いのでしょうけれども、ちょっとなんて言うか隠微で中世的な雰囲気が似ているなぁ、と感じましたね。いや、だから何だって話なんですがw

本作は、「一般的」に受け入れられる作品、とはちょっと違うかな、というのも又正直な所です(まぁゲームは結局は趣味のものなんだから、一般なんて議論は意味はないんだけどもね)。寧ろ、こういう雰囲気の作品を好むコアなユーザーに熱烈に支持されていくような、そういう感じがしました。私自身は結構好きな感じですねぇ。

サイトの方を閲覧させて貰うと、ダークな雰囲気の作品を多数フリーで公開してくださっています。もしかしたら掘り出し物かもしれませんねぇ。
ちょこちょことダウンロードして遊ばせて貰おうかと思っています。

気になった方は、まずサイトの方に行ってみると良いでしょう。

※タイトルがへんてこな事になってました。10/25日午後八時四十分頃修正
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by s-kuzumi | 2007-10-25 13:16 | サウンドノベル | Comments(0)


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