2007年 10月 28日

フリーサウンドノベルレビュー 『聖夜ニ銃ヲ持ツ者』

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今日の副題 「独り者はクリスマスに集まって何かやろうか?」


ジャンル:現代ファンタジー(?)
プレイ時間:一時間~一時間半くらい
その他:二種類のエンディングあり。一週目をクリア後にもう一度プレイすると選択肢が増える。


道玄斎です、こんばんは。
休日なので、頑張ってプレイを。といっても最近では過去にプレイしたものをもう一度やり直す方が圧倒的に多いんですけれどもね。
というわけで、今回は「Magicair/Air」さんの『聖夜ニ銃ヲ持ツ者』です。
良かった点

・後半からの盛り上がりが凄い。

・既存サンタ(?)の設定をひっくり返すようなオリジナリティのある設定。

・ラスト、泣かせてくれます。


気になった点

・もう少し、背景画像にこだわっても良かったかも。

・立ち絵、一枚絵が無いというのも、ちょっと寂しい。

こんな感じです。ストーリーは今回は私が手短に纏めておきましょう。
クリスマスイブの夜。高校生三太の元に、今年もサンタがやってくる。
二丁拳銃の美しい女の子のサンタ。
三太とサンタ。ふたりの「さんた」は夜を翔る。サンタを消す為に……。

文章が拙いのはご容赦下さい。

さて、ぼちぼち冬ですね。
クリスマスまでにはちょっと早いかと思ったのですが、フォルダを漁っていてピンとくるものがあったので、今回はこの作品を。
今日の副題は、あまり作品内容と関係がありません。いや、全く関係がありませんw たまにはこういう変則的なのもいいかなと。駄目ですか……?

まぁ、言いたい事はいっぱいあるわけですが、広告代理店の戦略に謀られて、クリスマスには綺麗なお姉ちゃんと話題のスポットに行って、予約が取れればロブションだかで食事をして、タイミングを見てはクリスマスキャンペーンで販売している宝飾品を渡したりして、やっぱり予約してあったちょっとリッチなホテルに一泊、なんてクリスマスを過ごす人には全く無縁の話ですので、割愛しますよw 

すみません、今日は少し僻みモードですw
大体、日本人なんだから異教の祭りをわざわざやらなくてもいいじゃないか、と。
それもちゃんとした信仰を伴っての祭りならともかく、スタイル的な感覚でやるのはどうもねぇ?わたしゃそんな暇があるなら新年に向けてお酒を買ったり、お餅を搗いたりしたいですな。
まだ、これを書いている時点では日本の神様は出雲大社にお出かけ中なので、余計に異教の進入を防ごうとw

以上、全くの蛇足ですね。

さて、本題に入りましょう。
なかなか魅せてくれた、良い短編(と言ってもいいくらいの長さかな?)でした。
オリジナリティのあるサンタの設定がキモでしたね。三太なる少年との掛け合いも良い感じです。BGMにピアノ曲が多かったのも雰囲気に合っていたと思います。

さて、そのサンタなのですが、美人の女の子なのです。更にS&WのM500を二丁拳銃にして持っているという……。M500知ってますか?アメリカでは「大きな銃」というのが大人気でして、そうした流れで名門S&Wが製造・販売した超大口径ハンドガンです。

こうしたちょっと異質な設定をもったサンタなわけですが、彼女の目的は「自分を消すこと」。人々の思念がサンタの存在を創っていて、人々から「サンタの記憶」を銃で撃ち抜く事で消滅させる事が出来る。その為に協力者である三太と、毎年クリスマスイブとクリスマスには夜な夜な、記憶を消すために空を翔るという。
何故、サンタは自分を消したいのか?その辺りは実際にプレイしてみて確かめて下さい。かなりエンディングに近い部分になってしまいますしね。

割と短い作品、という事は先に述べた通りなんですが、後半からの盛り上がりが結構凄いですね。しかも脈絡なく盛り上がる、っていうんじゃなくてそれ以前で語られる内容がしっかりと踏まえられた上での盛り上がりですから、本当に一気にぐわっと盛り上がってきます。
しかも、かなり感動出来てしまう。不覚にも目頭が熱くなってしまったんですが……。

エンドは二種類。一週目をクリアすると、選択肢が増えてもう一つのエンドを見ることが出来ます。「あとがき」を読むと、一週目のエンドは「トゥルーエンド」で二週目で見ることが出来るエンドは「ハッピーエンド」という事です。
どっちが好みか、これは完全に趣味の問題でしょうね。
ちなみに私は、一週目の「トゥルーエンド」が有る意味でベタなのかもしれないのですが、良かったです。

ちょっとした淡い恋愛の要素もあるんですが、そういう要素が浮くこともなく、上手に物語の中にとけ込んでいて好印象。
年の瀬の雰囲気も随所に出ているかと思いますので、やはり十二月に読んで(プレイして)欲しい作品ですね。

さて、気になった点ですが、背景がもう少しこだわりがあっても良かったのかな、と思いました。
いや、良い作品なんですよ。だからこそ、もう少し魅せる背景がついていても、と。
例えば、三太の部屋の背景は、もうおなじみ(?)のあの背広が掛かっているあの部屋ですw
背広ってああいう所に掛けておくものなのか、という疑問はさておき、やっぱりもう少し作品世界にマッチした背景をチョイスして欲しかったですね。
背景画像がきっちりしていたならば、下手をするとイラスト不要なんて事もあるわけで、惜しいです。

あとはイラストでしょうか。
背景がばっちりだったら、ひょっとするとイラストが無くても全然OK(「全然」に肯定語を付けると、必ず「間違った日本語だ」と言う人がいるのですが、夏目漱石や柳田国男もやってますよ?)なのかもしれませんねぇ。
ただ、現行のスタイルだったらちょっとした立ち絵くらい付いていても良かったかもしれませんね。少しだけ文字の後ろに見えるの画面が寂しいんですよ。


少しだけ季節を先取りして、レビューをお届けしました。
何度も述べていますが、もう少し寒くなってからプレイして欲しい作品です。

「Magicair/Air」さんの作品も今まで、随分取り上げましたね。今の所四作リリースされているわけですが、内三作品レビューで取り上げさせて頂いております。
興味のある方はサイトにて、或いは(参考になるか分からないけれども)本ブログのレビューをご参照下さい。

/* 今日はちょっとした散歩をしてきました。いつもは電車で行く酒屋に歩いて行って又一本……。今日のお酒は「明鏡止水」なる長野の酒です。普通の吟醸酒を購入。一口呑んだのですが、旨い。ふっくらとした酒の旨味が出ていました。私の定番の酒にしようかと思っております。 
これは蛇足ですが、ゲーム制作のプロジェクトが密かに進行しています。原案を今練っている最中です。実は既にして40*40で50枚くらいシナリオを書いたのですが、全部気に入らなくて破棄するという憂き目を見ながら頑張っております。なまじあれこれいろんな作品をプレイしていると、「アレと似ている気がする……」とかそういうのが多くて困りますw イメージは「日本風」です。まぁ、期待せずに待っていて下されば幸いです */
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by s-kuzumi | 2007-10-28 17:24 | サウンドノベル


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