2007年 11月 25日

フリーサウンドノベルレビュー 『Orleans』

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今日の副題 「遠い日の約束」


ジャンル:ファンタジックな伝奇(?)
プレイ時間:一時間半~二時間くらい
その他:選択肢無し、一本道。


道玄斎です、こんばんは。
おおよそ、忙しさの原因を始末出来たので、これから又少しづつ更新ペースが上がるかもしれません。そうですねぇ、師走くらいから前のようなペースに戻れたら、と。
勿論、クリスマスだなんだってのは予定はないですから、ゲーム三昧といきたいものです。
というわけで、今回は「HERMAX」さんの『Orleans』です。
良かった点

・導入部分がなかなか軽快で、楽しくゲームの世界に入る事が出来る。

・イラストが可愛い。


気になった点

・多少、ストーリーに分かりにくさが。

ストーリーですが、気合いの入ったフラッシュが公開されていますので、そちらへリンクを張っておきます。こちらからどうぞ。

ファンタジーと伝奇を足して二で割ったような手触りでした。
私は未プレイなのですが、『Fate/stay night』にちょっと似てるかな?何故未プレイなのに知っているかというと、テレビアニメを見ていたからです。それに関連商品が巷にあふれているので、何となく概要は理解しているという。

タイトルとストーリーの概略を見れば、大体どういうお話か分かるのではないかと思います。
恐らく例の「オルレアンの乙女」でしょうねぇ。
ま、それはともかく、ジャネットのイラストが可愛らしくていいですねぇ。男物の服を着ている所にこだわりがあるような気がします。一枚絵はラストの一枚だけでしょうか?もう少し要所要所で、一枚絵が見れたら嬉しからまし。

個人的にいいなと思ったのは冒頭部です。
まぁ、又例によって学校で昼寝をする主人公なわけですが、その後ジャネットが現れ一緒に暮らす事になるあたりの流れは、なかなか軽妙で物語に読者を引き込みます。
同級生の日本風美人の女の子の描写がちょこっと出てくるのですが、単発キャラだったのが少し残念です。何かしらストーリーに絡んでくるのかと思っていたのですが。。

ジャネットが家政婦として主人公と生活していく日常の描写もなかなか好きです。
ちょっと惚けた所のあるジャネットと、(ご多分に漏れず)妙に短気で冷静で、尚かつ非常識をそれなりに受け止められる主人公のやりとりは、ありきたりではあるのですが、やっぱり見ていて和みます。

最初、読み進めていくと、ちょっと文章が読みづらいかな、と感じました。
というのは、漢字変換率がかなり高いのです。いや、私も今これを書いていて「自分だって結構漢字ばっかりじゃん」と思っているのですが……。
これが、小説とかで「縦書き」だったらさほど違和感はないのかもしれません。けれども、サウンドノベルという形式で、尚かつ横書き、更に文章表示スペースが或る程度制限がある状況下では、意外と漢字変換率が高いと、読みにくいような気がしています。
尤も、途中まで読み進めていくと、慣れてしまうんですけれどもね。

これはどうでもいい話なんですが、私の漢字変換率が高いのには訳があって、私は本当に手に負えない程馬鹿だったので、中学三年生くらいまで、漢字が殆ど書けませんでした……。
せいぜい書けたのは、自分のフルネームと数字、それと小学二年生くらいまでに習う程度の漢字しか書けなかったのです。
その後、紆余曲折を経て、漢字も何とか人並みくらいには書けるようになったのですが、その時の反動か、やたらと漢字に変換してしまうクセが付いています。見やすさって事を考えると、適度な漢字変換に留めておいた方がよさそうです。


本題に戻りましょう。
ジャネットとの穏やかな生活は、突如として崩壊するわけですが、冒頭部から「イヤなヤツ」として描写されつづけてきた学校の先生が一枚噛んでいた、っていうのは意外性があっていいですよね。
先生との接触によって、主人公はジャネットの過去や自分を取り巻く状況を認識していく事になります。先生も完全にイヤなヤツっていうわけじゃなくて(ちょっとラピュタのムスカ大佐っぽいけど……)、彼も又ジャネットに対して愛情を持っていたからこその行動だと、ラストの方で明らかになります。
このあたりから、世界観といいますか、物語の仕組みといいますか、まぁそういうものが明かされていくのですが、やや分かりづらさがあったかな、と。
プレイしていくうちに理解できていく所もあるのですが、何となくすっきりと理解出来ていく、という感じではなく、ラストのあたりでも消化不良感があったので、そこの所が気になりました。
正直、最後の約束は、果たされる事はあるのかしら?と色々考えてしまったという。


後半はかなり伝奇っぽい感じになるのですが、本作の一番の見所はやっぱり、ラストシーンです。先に少し触れた一枚絵が出てくる所です。
物語が収束していく最も美しい一点。そこに効果的に一枚絵が使われていてとても良かったです。又、香水なんてちょっとしたアイテムが絡むのもなかなか巧みだな、と思わされました。


大体、一時間半~二時間くらい。
ファンタジーと伝奇が混ざり合った世界を、是非楽しんでみて下さい。
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by s-kuzumi | 2007-11-25 17:52 | サウンドノベル


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