久住女中本舗

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2008年 01月 30日

フリーサウンドノベルレビュー 『ジンクスホリック・シンドローム』

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今日の副題 「怖いの好き、だよね?」

ジャンル:女子中学生おまじないホラー(?)
プレイ時間:一時間くらい
その他:選択肢有り。早く選択肢を選ばないと強制的にバッドエンドに……。
システム:吉里吉里/KAG


道玄斎です、お早う御座います。

どうもここ数日、具合が宜しくない。
風邪を引いているってわけじゃないけれども、風邪の初期症状みたいなのが出ていてかなり早い時間からぐっすり眠っております。

で、今日は一日空いておりますので、ここの所さぼっていたゲームをプレイ。
ワクワク感や、適度な怖さがあって楽しくプレイ出来ました。
というわけで、今回は「雨夜」さんの『ジンクスホリック・シンドローム』です。
良かった点

・女子中学生がおまじないを調査する、というストーリーは思わずワクワクしてしまう。

・女の子三人の会話ウインドウが同時に表示されて会話が進行するので、女の子同士のかしましい感じとかが良く出ている。

・絶妙なバランスの怖さが実現されている。


気になった点

・ちょっとラストが拍子抜け。もう少ししっかりとしたオチが付いていたら良かったなぁ、と。

ストーリーはサイトの方から引用しておきましょう。
中学生女子、三人組。
噂とかお呪いとかジンクスとか好きなんで、調べたりとかしちゃいます。

最近、学校で流行っている変なお呪い。

「サンマンさまにお願いしたら何でも叶うよ、叶うよっ」

そんなにすごいお呪いなら流行って当然。
だけどその一方で、「サンマンさまにお願いしてから変なことが起きるの、キモイの」という声も。
ホントかウソか分からないんなら調べてみようか、そうしましょ。

こんな感じ。

いや、もうこの概要だけで、十分楽しめる事が予想出来ますね。
このブログをご覧になっている方は、私が割とオカルトだ、超常現象だ、都市伝説だ、妖怪だ、幽霊だってのに興味関心がある事をご存じかと思います。
滅茶苦茶怖いのとかは(口裂け女とかね)ちょっと勘弁して貰いたいのですが、本作くらいの怖さの成分は丁度いい。

最近、西洋モノにも少し手を出していて『グリム童話』の完訳版を移動中の電車の中なんかで読んでいますが、凄く面白い。
私たちが知っている『グリム童話』なるものは、本当に全体の数パーセントで、それ以外にも面白い話が大量にあって大満足です。
私が気になるのは、「どれだけ自分の知っている日本の御伽草子だとか民話だとかに共通する話があるのか?」という事。パーツパーツで見れば、すぐに「アレに似てる」とか言えるんだけども全体の構成が似ているものになると、やっぱりあまり見つかりませんね。


っと、さっそく話が脱線してしまいました。
で、話を戻すと、女子中学生三人組がおまじないの調査をする、みたいなのが大まかなストーリーライン。
この三人組、なかなかいい味出してます。
プレイ画面では、三人の会話が同時進行的に楽しめるようになっていて、中学生女子の会話の雰囲気みたいなものが良く表現されていたと思います。発話するキャラのウインドウがアクティブになるので、混乱する事も無し。
スクリーンショットを見て貰えれば一発ですね。この場合、発話者はサヤカですな。

キャラクター的に一番魅力を感じるのは、やっぱり私はサヤカですかねぇ。
ヴィジャ盤だとか悪魔の証明だとか、そういうのを知っている女子中学生w ちょっと親近感を持ってしまいます。


さてさて、「サンマン様」とかなんぞや?というのが本作での重要問題となるわけですが、ちょっと詳しい人ならすぐに分かりますよね?
私自身はドンぴしゃでは分からなかったのですが、不動明王真言の「ナウマクサンマンダバザラダンセンダマカロシャダソワタヤウンタラタマウンカウン」の「サンマン」から採ってるんだろうな、と気付いてしまいました。
結果的には不動明王真言じゃなくて、もっとおどろおどろしい「アレ」だったわけですが、お稲荷様が出てきた時に「アレ」だと気付く事に……。

中学生とかがやっていそうなおまじないを軸にして、ホラー的なお話が進んでいく、というのは非常に面白いですし、興味がそそられます。
女子中学生におまじないとホラーですよ?こういうの好きなんですよねぇ。

そういえば、一箇所選択肢があります。
怖さが最高潮に盛り上がる時です。いや、最初選択肢が出てきた時に右クリックでセーブをしようとしたんですよ。そしたら選択場面ではメニューが呼び出せなかったんです。気がついたら自動でバッドエンドへ……。
そう、一定時間内に選択肢を選ばないと強制的にバッドエンドに向かってしまうのです。
とはいへ、バッドエンドも一見の価値がある画像が出てきているので、見てみるのも悪くないんじゃないかしら。

怖さ、みたいなものに凄くこだわりがあって、それでいて劇的に怖いわけじゃない絶妙なバランスを保っているな、と思いました。
例えば、携帯が鳴る時の着信音とか、謎の男(?)の息づかいとか、そういうサウンド的な面でかなり怖がらせてくれます。
場面が変わる時の、走査線が乱れているような映像もオイシイですよね。演出周りもこだわって作られたのではないかと思います。

こうした怪奇現象に対して、文献資料に当たって調査するのはサヤカちゃん一人だったりします。が、このサヤカちゃんの調査や、謎を解明してみんなに話す時の説明なんかは、ちょっと詳しい人だと思わずにやっとしてしまうような、そういう魅力に満ちています。
こういう中学生がいるのなら、お近づきになりたい。


さて、気になった点ですが、やっぱりラストの〆でしょうか。
あれはあれで女子中学生っぽくていいんですけれども、もうちょっとしっかりとした結末が付いていたらなぁ、と思ったり。何となく前半部が活きてこないというか、ちょっと宙ぶらりんのまま終わってしまったような、そんな印象でした。惜しい。


※システムの使い勝手は、こちらの判断ミスでした。
右クリックでメニューを呼び出したら、大きな紙のメニューウインドウ内で、再度右クリックを行えばちゃんとメニュー画面が消えてくれます。
完全に私のミスです。ご迷惑をお掛けして申し訳ない。


ワクワク感とコミカルさ、そして適度な怖さが混じった良作だと思いました。
ラストがちょっと気になる所ですが、十分楽しめるんじゃないでしょうか?特に怖い話が好きな人には。
プレイ時間は大体一時間、さっくりと楽しんでみて下さい。
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by s-kuzumi | 2008-01-30 08:40 | サウンドノベル


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