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久住女中本舗

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2008年 02月 10日

フリーサウンドノベルレビュー 『がくさい』

フリーサウンドノベルレビュー 『がくさい』_b0110969_2338517.jpg

今日の副題 「元気になろう」

ジャンル:学園祭アドベンチャー(?)
プレイ時間:三十分くらい。
その他:選択肢有り。バッドエンドも。
システム:NScripter



道玄斎です、こんばんは。
昨日は、凹みまくって更新が出来ませんでした。
勿論、今日もまだ引きずっているわけですがw いや、ね、丁度一年くらい前からずるりずるりと引きずっている事があって、けれども全然元気だったわけですよ。
けど、たまたま地雷を踏んでしまったというかw まぁそんなわけです。

で、こういう時には「あおぞら幼稚園」の作品が最適なので、プレイしてみました。
シンプルで明るくって、元気になれるようなお話が「あおぞら幼稚園」さんの持ち味。何やら凄い企画が進行しているので、やっぱり今年も目が離せないのでした。

というわけで、今回は「あおぞら幼稚園」さんの『がくさい』です。
良かった点

・選択肢や画面下部に出てくる会話ウインドウなど新機軸が。

・読むと少し、元気になれます。


気になった点

・一応、選択肢があるものの、あんまし意味がないようなw

・学園祭そのものの描写がもう少しあっても良いかも。

ストーリーは、サイトの方から引用しておきましょう。
学際まで残り一週間──

俺は寝過ごしたのを良いことに文化祭委員に任命される。
面倒くさい、それが正直な感想だった。
でもサボると、幼馴染がうるさい。

「サボったら、承知しないから」
「……」

嫌々ながらもやる気を出していくが──?

こんな感じ。

いやいや、しかしあおぞら幼稚園さんの作品は、何度取り上げたか分からないくらい取り上げています。安心してプレイ出来る、というのは大きな強み。こう、なんていうか、ドロリドロリとした暗い話は皆無なので、沈んだ気分の時にプレイするのにぴったりです。

実はですね、気分を盛り上げる為少しだけお酒を呑んでいます。
今日は珍しく洋酒を。Glenfiddichの21年モノ。香りが良くてしかもあまり悪酔いしない。良いお酒でした。たまには洋酒も悪くない。
そんなこんなで、一生懸命気持ちを底上げしていますw

本作は、学園祭をテーマにした作品で、学園祭の準備期間を過ごし、学園祭を成功に導くというのが目的という事になりましょうか。
珍しい事に、ここ最近の「あおぞら幼稚園」さんのリリースでは見られなかった、会話ウインドウや選択肢が実装されていました。
多分、所謂「ヴィジュアルノベル」タイプっていうのかな、画面全体を会話ウインドウにする、みたいな。一応、それでも左右に会話を入れるウインドウがあったのですが、今回はそうした形式とは少し違って、オーソドックスに画面下部に会話ウインドウがついています。

又、選択肢が存在している、というのも一味違う感じでしたね。
選択肢があるのって、本作と『おにあい』くらいじゃなかったかな??
『おにあい』もそうなのですが、本作の場合あまり選択肢が有効に働いていないような気もします。一応、バッドエンドも確認しているのですが、決定的に物語が分岐していくとか、そういう感じではないんですよね。
その分、トゥルーエンド(?)を見るのは非常に簡単。常識的な選択肢をしていけば基本的にトゥルーエンドにたどり着けるかと思います。

選択肢の問題ってのは、実は難しくて、トゥルーエンドへの到達があまりに困難だとやる気が削げてしまったりするわけで、ほどよいさじ加減が必要になるんじゃないかな、と。
勿論、作品のジャンルによっても選択肢の比重は変わってきますが、私の大好きな『柵の淵』なんかは、選択肢の選択によって到達するエンド(バッドエンドを含めて)が非常に良く出来ていたと思います。バッドエンドによって、プレイヤーに真実の一端を知らしめて、トゥルーエンドへ到達しよう、という気持ちを後押ししてくれるそんなエンドでした。

そういえば、音楽が中々面白いタイプのものでしたね。
学校でおなじみのチャイムの音、「きーんこんかーこーん」ってなヤツを上手に曲の中に取り込んでいます。この音楽のチョイスはいいですねぇ。
なんだか、自分が高校生だと錯覚してくるような……。

自分自身、高校生くらいの時って、全然学園祭・文化祭なるものとは関わりがありませんでした。学園祭の日はさっさと帰宅出来るからラッキーってなもんです。
あっ、今思い出したけど、高校二年の時に「タコス屋」をやったわ……。クラス単位じゃなくて、クラスの有志という形でやった記憶がありますねぇ。結局、私一人が延々と熱い鉄板の前で、やはり延々とタコスを焼いていて、あまり良い思い出ではないのですがw


ま、それは兎も角、「いつものテイスト」というのが、今回ほど有り難かった事はありません。
男の子の造型や、幼なじみの女の子などプレイしていて、本当に安心感を覚えました。
ちょっと学園祭そのもの、の描写が不十分な気がしないでもないわけですが(つまり、クライマックスというか盛り上がりが乏しい)、安心感を持ってプレイ出来ます。

何度も繰り返していますが、こういうちょっと鬱々とした気分の時は、こうした楽しいゲームをするのが一番です。
「あおぞら幼稚園」さんにはまだまだ沢山フリーで遊べる「元気になる」お話があります。
是非、プレイしてみて下さい。

by s-kuzumi | 2008-02-10 23:38 | サウンドノベル | Comments(0)
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