「ほっ」と。キャンペーン
2008年 03月 09日

フリーサウンドノベルレビュー 『Snow Destiny 2nd』

b0110969_18325344.jpg

今日の副題 「雪が降るのを待っている。君が来るのを待っている」

ジャンル:雪と奇跡のオムニバスストーリー(?)
プレイ時間:小一時間。
その他:別人物視点からストーリーを追えたり、選択肢によって分岐があるものも。
システム:NScripter

制作年:2003/?/?
容量:圧縮時、28.5MB



道玄斎です、こんばんは。
最近、世の中から「リンス」が消えたような気がしませんか?
いや、シャンプー・リンスのリンスです。私は髪の毛が放っておいてもサラサラしているので、あんまりリンスを使いません。寧ろ敢えて少し痛ませたくらいの方が髪の毛の纏まりが良い。
で、最近ふと気付いたのですが、リンスが世の中から消失して代わりに「コンディショナー」なるものにすり替わってしまっているようです。
昔は、シャンプー・リンス・トリートメント(コンディショナー?)という三種の神器だったような気がしたのですが、時代の流れに完全について行けていません。

今回は、そんな古き良き時代を彷彿とさせる(?)懐かしい手触りのする作品をご紹介致します。というわけで「CSL Software」さんの『Snow Destiny 2nd』です。
「CSL~」さんの作品は以前『Dreaming again  ~翼の少女』を取り上げた事がありましたね。
良かった点

・共通するテーマを持った短編オムニバスという趣向が好みだった。

・OPムービーが付いていたり、演出周りにこだわっていたり、頑張っている印象。


気になった点

・少し、ストーリーの展開が早急な感じがする。

・イラストはふんわりとした雰囲気のあるものだが、女性キャラがみんな同じに見えるw 或いは意図的にそうしてるのかも?

ストーリーは、ベクターの紹介文から引用しておきましょう。
"雪"をテーマにしたノベルゲームです。
厳選したストーリー3作品を収録しました。
美しいビジュアルエフェクト、えみえみ氏によるキャラクター、SoundBlue監修のテーマソングにのせてお送りする、小さな冬の物語

こんな感じとなっております。

どこか優しげな空気感といいましょうか。そういうのが持ち味の作品だったと思います。
うんと大雑把に分けてしまえば、「感動系」という事になるのかな?
如何せん、五年前の作品ですから今見ると、拙いというか、ちょっと垢抜けていないような部分も確かにあります。けれども、こういう雰囲気の作品、結構好きです。

着眼点が良かったなぁ、と思います。
テーマを決めて、「短編オムニバス」にする、という発想は、実はありそうでそんなに無いですよね。本作には三話、短編が収められているのですが、そのどれもが独立して存在しています。三話の背後に共通するキャラがいるとか、そういうことはない、まさに「短編集」といった趣。

少しだけ不思議で、少しだけ悲しさのようなものを感じる作風は私の好みの一つです。
一応、三つのストーリーがあるのですが、私は三番目の「雪娘」が一番好きです。プレイして貰えれば分かるかと思うのですが、或る意味バッドエンドみたいな結末があって、そういうの好きなんですよw

短編集という事なのですが、少しだけ文章というかストーリーの運び方が性急だったように感じました。折角、感動的なストーリーが載っかるわけですから、各話もう五分くらい伸ばして丁寧にじっくりと描写してあったら良かったなと思いました。
ちょっとだけテーマに直球で向かってしまった、という感じがしなくもない。これは完全に私の好みの問題なんですが「最終的にテーマに絡んでくるような寄り道」があった方が、作品に深みが出るような気がするんですよね。

あとは、女性キャラ(ヒロイン)のイラストがみんな似ているというw
けれども、考えてみるとこれは「敢えて」そうしてるのかなぁ?と思わないでもない。
直接的には関連性の無い三つのお話ですが、「雪」とか「奇跡」とか「女の子」なんてファクターは共通していて、その女の子の部分を意図的に繋げたのかもしれませんねぇ。

イラストの話が出たので、もう一点。
実は背景は3Dみたいな感じなんですよ。CADで作ったみたいな。ちょっと珍しいタイプの背景でした。
そういや、昔は画像だなんだって弄る時にはシリコングラフィックスの「irix」ってOSが人気だったような気がするんですが、最近は全く聞きませんね……。どうしちゃったんだろう?

実は、本作は「2nd」とあるように「無印」のものも存在します。そちらのリンクも張っておきましょう。こちらからどうぞ。
で、作者様のページを見ると何と、「3rd」が企画されているみたいです。これもリンクをはっておきますね。こちらです。
三番目はリレー小説にして書かれた作品になるみたいで、楽しみですね。本作が2003年度にリリースされたものと思しいわけで、それから五年たって、「今」の『Snow Destiny』がどうなるのか?今から楽しみです。

リレー小説とか楽しいよね。
リレーノベルゲームとか。そういうのやってみたいw
昨日、日々之雑記にも書いたんですが、何か楽しい事をみんなでやってみようZE!全てのオファーには答えられないかと思うのですが、何か面白そうな企画があればお声を掛けて下さいね。

もう梅も散り始めて、春めいてきました。
まだ、少しだけ冬の気配が残っているうちにプレイしてみて下さい。
[PR]

by s-kuzumi | 2008-03-09 18:32 | サウンドノベル | Comments(4)
Commented by 吾妹木綿 at 2008-03-09 20:46 x
学生時代はリレー小説とか書いてたなぁ…。
授業中に書いて次の授業中に次のヤツが書いていく感じで。
いかに続けにくい展開に持っていくかが面白いという。
最終的に製本までした記憶があります。全200ページくらいの。
授業聞けよって感じですね。だからバカなんだな、きっと(^^;
Commented by s-kuzumi at 2008-03-10 22:48
>>吾妹木綿さん

こんばんは。

リレー小説、昔友達と私もふざけながらやったことがありますw
一生懸命、話の軌道修正を図ろうとするヤツと、一生懸命、話を破綻させようとするヤツのせめぎ合いみたいなものが、面白いですよねw

しかし、製本までしてしまったとは、凄いですね。
それはやっぱり、大した作品になったのでは?と愚案する次第です。
バカなんてご自分で言ってしまっては、駄目ですよw 良いゲームを作ってしまえるような凄い人にバカはいない、と私は思いますよ。
Commented by k-tn at 2008-03-15 00:36 x
お久しぶりです、CSL代表のk-tnです。翼の少女に引き続き、紹介いただきありがとうございました!。オムニバスストーリーは、CSLでは結構昔から制作しています。おおまかなテーマのみを決めて、その中で各作家さんが自由に書いていただくので、各作家さんの個性がよく出ていい作品が揃えられます。ただ、あちらこちらで言われているとおり今回のは少々短すぎましたが…。

>イラストが似ている
キャラクターは、簡単な雰囲気のみで、キャラデザさんに一任してます。登場人物を似せることでうまく各話をつないでくれたと思います。

>3D
当時は3Dってだけで結構物珍しかったのもあり、買ったばかりのShade6でがんばってみました。ちなみに、今でも線画作りに使っています。

>次回作
オムニバス形式の新作「Cross Roads」を現在鋭意制作中です。今回は作品容量も十分大きく、満足いただけると思います!

SNOW3は・・・もう少し待ってください・・・。今後とも、CSLをよろしくおねがいします!
Commented by s-kuzumi at 2008-03-15 03:55
>>k-tnさん

こんばんは、おひさしぶりです!
コメント下さって恐縮です。

オムニバスストーリーは、手軽に読めるので一読者(プレイヤー?)としての、もっと普及して欲しいなぁ、と思っています。
3Dの背景はshadeだったんですねー。昔知り合いがそういう映像系の仕事をやっていて、名前は聞いていたのですがそういう事が出来るソフトだとは知りませんでした。勉強になります!

新作も制作中との事、プレイするのが楽しみですね。
勿論「SNOE3」もどんな進化が見られるか、今から期待しています。
こちらこそ、今後とも宜しくお願い申し上げます。


<< フリーサウンドノベルレビュー ...      なんてことない日々之雑記vol... >>