久住女中本舗

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2008年 03月 24日

フリーサウンドノベルレビュー 番外編 『記憶を奪わないで』

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道玄斎です、こんばんは。
妙に目が冴えてしまって、こんな時間にゲームをプレイします。
番外編は久しぶりですね。
番外編はゲームの尺自体は短いものの、その分短い中にギュッと物語が詰まっているような気がして、私自身「良い短編」を探すのが非常に楽しかったりします。
まぁ、短編っていっても、大体5~15分くらいでしょうかね。そのくらいの尺のものを番外編で扱う事にしています。

というわけで、今回は「路地裏の茶屋」さんの『記憶を奪わないで』のご紹介です。
ちょっと前に『そして彼女は語りだす』という作品のレビューを書いたのですが、同じ作者様です。
あの作品は短編ではありますが、物凄いインパクトのある作品で私のお気に入りの一本になっています。自分の興味関心に非常に近いところに作品があるって事なんですが、ここまでばっちり自分の興味関心に合致する作品は珍しいですね。


―― Foget me not...... ――

で、作品解説。
今回は先ず、紹介文にヤラレました。作者様サイトから引用しておきましょう。

大切な人がいました。愛した人がいました。
顔も名前も思い出せないけれど、それだけは確かなんです。


と、まぁこんな紹介文を見たらプレイしないわけにはいかないでしょう?w
しかも、プレイしてみるとどうやら『古事記』だかを踏まえたお話がちらっと絡んできて、又しても私の興味関心に近いという……。
伊弉諾尊が黄泉の国に行って、そこから逃げ帰ってくる下りが少し意識されているようです。

この作者様の作品の傾向っていうのかな?そういうのを一言で纏めると「すっごいセンシティブ」。飽くまで私ヴィジョンから見るとなんですが。
なんだか物凄い瑞々しさと、或る意味で少しだけ「枯れた」文学性みたいな、そういうものが同居しているようで、非常に興味深い。

私自身、村上春樹とか或いは原田宗典とか、他にも著名小説家と同じ大学の同じ学部に在籍していたわけですが、身の回りに腐るほど「小説家志望」とかいたんですよ。
私ですか?私は古典文学志望だったので、あんまり創作には関わらなかったですね。むかーし文芸同人誌を出したくらいかしら?あの時書いたものは恥ずかしすぎて人には絶対に見せられない……w
まぁ、それはさておき、兎に角、自分の身の回りに「小説家志望」とか「物書き志望」とかやたら多かったんですが、そいつらの書いたものを見ると、妙に鼻につくっていうか、そういう感触があったんですよね。
だけれどもこの作者様の場合、小説などもお書きになっているのですが、ああいう鼻持ちならない厭味がないんですよ。ここで取り上げている作品もまた然り。
小説とか、創作とかそういうクリエイティブな分野での良さが凝縮されているような、そんな印象で、このまま頑張って欲しいなぁ、とまことに勝手ながら思っています。

いや、ね。文学部とかに在籍していた人なら分かると思うのですが、こういう経験ってありませんか?

ある日、友達から呼び出しを受ける。
学食かなんかで、300円のお世辞にも美味いとは言い難いカレーかなんかを食べながら、その友人と話す。友人は少しだけもったいぶって、しかもちょっと憂鬱そうな顔をしてぽそりと、

「俺(或いは私)、デビューするかもしれないんだよね……」

と、まぁこんな経験です。

ポイントは憂鬱そうな顔です。憂鬱そうでありながらそれでいて喜びを押し殺したような、独特の表情をするもんです。詳しく話しを聞いてみると例の碧天舎から自費出版(或いは共同出版)を持ちかけられているいう。
私は、学部の四年間だけで、三、四回全く同じシチュエーションを経験していますw
で、そういうヤツは押しつけがましくもその出版社とやらに送った原稿を、プリントアウトして私に渡して「読んで、感想を聞かせて」なんて言うのだけども、なんつーか、鼻持ちならない小説なんですよ、みんな。或る意味でこれって小説家志望の負の道みたいな感じだけども、そういう悪い部分が見えないのが、この作者様の魅力ですね。

っと、半分、脱線してしまいました。
番外編は久々なので、少し勝手が分からず今回は長目になってしまっています……。
ストーリー自体はなんだかちょっとつかみ所がないようなそういう感じなのですが、寧ろ「雰囲気を読む」為の作品なんだろうと愚案する次第です。こういう「ストーリー」じゃなくて「雰囲気」を読ませる作品があってもいいですよね。

ちょっとこの作者様の作品はコンプリートしなきゃな、と最近思っています。今、私の注目の作者様ですね。
もう一作、オリジナルの作品があるので(他は名作文学作品のサウンドノベル化だったりします)、近いうちにプレイする積もりです。

それでは、もう一度寝直しますよ。
おやすみなさい。
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by s-kuzumi | 2008-03-24 04:17 | サウンドノベル | Comments(2)
Commented by 君島 at 2008-03-24 18:04 x
こんにちは!たびたびコメント失礼します。
こっちにコメントをかくのですが、私も夢の少女はこのまえやったばかりでした!なのでレビュー書いてくれてうれしいです。
自分のやったゲームのレビューを見るのが好きなので嬉しかったです。

ここのコメント欄はこのサイトさんの掲示板がないので、
掲示板代わりに使ってもよろしいでしょうか?もっと頻繁にコメントして、s-kuzumiさんと交流したいです。いいでしょうか?(不安)
Commented by s-kuzumi at 2008-03-24 19:19
>>君島さん

こんばんは。
『夢の少女』はやっぱり名作ですね。『I'm』と二大巨頭のような、そんな作品ですかね。

で、本当なら掲示板くらい設ければ一番いいんでしょうけれども、掲示板を付けると多分、私にとってあまり好ましくないような状況になりそうなので、敢えて掲示板は設けませんし、今後も導入する予定もありません。

まぁ、掲示板代わりっていうとアレですけれども、本当に自由に使ってみて下さいな。
もし、滅茶苦茶長くなるとか、連続で書きすぎてるとかそういうのがあれば、その時はメールにて(kazenitsurenaki アットマーク gmail.com)お送りいただければお返事を書かせて頂きます。
そこらへんの裁量も、お任せしますっていうとあまりにも無責任かしらw


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