久住女中本舗

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2008年 03月 28日

フリーサウンドノベルレビュー 『蟲屍』

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今日の副題 「こりゃ、蠱毒だな……」

ジャンル:普通に怖いホラー(?)
プレイ時間:二十分~三十分くらい
その他:選択肢が一箇所あり、エンドが二つに分岐。
システム:吉里吉里/KAG

制作年?
容量(圧縮時):1.71MB


道玄斎です、こんばんは。
今日は、久々にホラーがプレイしたくなってあれこれと探していたら、「『本気で怖いホラー』を目指して制作されたノベル」と銘打ってある作品を発見したので、プレイ、というわけです。
というわけで、今回は「異端者」さんの『蟲屍』です。

実は以前に比べてホラーに対して苦手意識がなくなったわけで、ちょっと前もちょろりちょろりとホラー作品をプレイしましたよね。そんな感じで「どんな怖いのでも来やがれ! まだ時間も早いから恐くねぇぞ!」と一人で凄んでいたわけですw 
大抵の場合、私がゲームをプレイしていたり、或いはこうやって文章を綴る時には例の「丑三つ時」が多かったりします。書いて速攻で眠る。けれども眠りに中々つけないからお酒をのみつつ、というわけです。
やっぱり丑三つ時にホラーをプレイすると、ふと自分の背中が気になったり(お風呂で髪の毛洗っている時とかに感じません? 妙に背中というか後ろが寒々しくて……)集中し切れないことも屡々。何しろ恐い作品をプレイする場合、刀を鞘から払って、机の上に置きながらプレイするくらいに小心者ですから。
今日はいつにもまして前置きが長くなってしまいました。
良かった点

・恐るべき低容量。HDDに負担を掛けない親切設計。

・意外と恐い。ただ、どちらかというと生理的に恐いっていう感じ。


気になった点

・選択肢の位置が少し気になった。

・SEなんかが入っても良かったかも。

ストーリーは、ベクターの解説文を引用しておきましょう。
ある病院で若い女性が、自分の体験について語るのですが…。
可能な限り削られた演出が想像力を喚起する和風短編ホラーです。
短期間で作ったこともあり、荒削りなところも目立ちますが、論理性よりも怖さを優先している為そういった部分も御了承ください。
エンディングはたった2種類、おまけもなし。

※注意
本作品は虫が苦手な方は御遠慮ください。
虫は苦手ではあるが本作品に興味があるという方は、自己責任でダウンロードしてください。

そう、虫が苦手な人はプレイをしない方が良いと思われますw
私ですか? ハイ、苦手ですw 昔は昆虫図鑑をぼろっぼろにしちゃうくらいまで、読み込んだりしていたのですが、年を取るにつれて虫がキモチワルク思えるようになってしまいました。
なんか、足が一杯あるとか、妙にヌラヌラしてるとか、あの繊毛みたいなのがぞっとするとか、色んな理由があるのですが、基本的に虫はあまり得意じゃない。
最近は、割と田舎に住んでいるので(神奈川のチベットと呼ばれる地域です。東京まで徒歩五分)、虫にも少し耐性が付いてきたんですけれどもね。

直球で好みのホラーとなると、やはり「あっちの世界」の住人が「こっちの世界」に出てくる、みたいなものが好きなのですが、本作は楽しみながらプレイ出来ました。
そうですねぇ、なんていえばいいのか分からないのですが、マジでこれに似た話を知っている(というか親戚が「喰われてる」)ので、人ごとじゃねぇなぁ、なんて思いながらプレイ。

正直な所を言ってしまえば恐い事は恐いんだけども、「本気で恐い」っていう感じでもなくて、寧ろ「気持ち悪い」的な生理的な嫌悪感というか怖さみたいな、そういう印象です。
ただ、これでもかと出てくる虫の怖さが、何ともいえねぇ……。
女性で、こういうのが苦手な人は多そうです。何を恐いと感じるか? それは多分感覚の違いに拠る所も大きいと思うので、「恐い思いが出来そうだ」と思った方はプレイしてみて下さいw

この物語のキーワードになっている虫=蟲ですが、これは「蠱毒」ですかね。
完全な蠱毒って言うとちょっと違うと思うのですが、毒性のある虫、ツボに入ってる、呪いに使うなんて特性を見てみるとこれは蠱毒にしか思えない。
こういう道具、私凄い好きです。禁書なら一冊ものすごいヤツを所持しているのですが(世界に四部くらいしかないヤツです)こういう、東洋系の呪いの本ってどっかに売ってないですかね。あっ、いや勿論呪いをかけるとかそういうのじゃなくて、純粋な好奇心ですってば。
専門的にそれに近い事をやっていらっしゃる方に聞いた事があるのですが、あまりはかばかしい答えが返ってこなかった。

そうね、版本とかそういうヤツだとカッコいいですよね。
多少高くても買ってしまいそうです。今欲しいのは『山海経』(せんがいきょう)ですが版本で買うと10万くらいするわけで。。 なんかこう学術的にしっかりとした呪い全書みたいなのがリリースれてくれれば、手軽な価格で買えていいんだけどもなぁ。せいぜい、それだったら一冊5000円くらいっしょ? 煙草を一月我慢すればそのくらいあっという間に捻出出来るさ。。

さて、一箇所物凄く気になった点があります。
それは選択肢の位置です。
というのは、物語を初めてすぐに選択肢が出てくるんですよ。いや、まぁそれ自体は全然いい。ルートの分岐が分かりやすいっていうのは長所だと思いますし。
問題は、決定的な分岐が「ラスト」の一ページ分くらいしかないのです。つまり98%くらい同じ文章を読まないといけないわけです、二つのエンドをコンプリートする為には。
で、既読スキップが付いていなかったので余計にそこが気になりました。
本当に最後の一ページ分くらいだけの差異だったら、選択肢をラストに持ってきた方が、プレイヤーにとっては親切設計だったのではないかな、と。

親切設計ついでに一点。
物凄く容量が軽いです! 2M未満。割と手軽に遊べますし、HDDを圧迫しない!
この低容量でこの内容だったら、コストパフォーマンス(?)は高いと思いますよ。
虫が苦手でなかったら、或いは苦手でも挑戦してやるぜ、ってガッツのある方は是非プレイしてみて下さい。
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by s-kuzumi | 2008-03-28 20:14 | サウンドノベル | Comments(4)
Commented by 夜明け at 2008-03-29 14:27 x
初めてコメントします。
夜明けと申します。
ノベルゲームのレビュー、楽しく拝見しています。

お呪い関係でおすすめの本があります。

図説日本呪術全書 豊島泰国 原書房

図説憑物呪法全書 豊嶋泰国 原書房

よろしかったらどうぞ。
失礼しました。
Commented by s-kuzumi at 2008-03-29 21:34
>>夜明けさん

こんばんは、はじめまして。

書籍の紹介有り難う御座いました。
早速アマゾンなんかで調べてみましたが、初学者でも理解しやすそうで嬉しい限り。
どうやら、出典がちゃんと明記されているようなので、第一歩として最適な本だと思いました。この本を足がかりにして、是非原典に当たっていきたいですね。

貴重な情報有り難うございました。
どうぞ、またお気軽に書き込みして下さいね。
Commented by イコ at 2011-12-01 22:17 x
世界に4部しかない本、気になりますね!
どんなタイトルなのか聞いても大丈夫ですか?
Commented by s-kuzumi at 2011-12-01 23:39
>>イコさん

こんばんは。初めまして……ですよね?

世界で四部しかない本ですが、名前はちょっと……。申し訳ないです。

一部は某大学の関連施設図書館に保管されているハズです。
ただ、これは内容があまりにもおぞましい……とかではなくて、私が個人的に物凄い思い入れのある本で、未だに手放せずにいるものです。

禁書……と書きましたが、所謂ネクロノミコンのようなタイプではないですね。

ちょっともったいぶった書き方をしてしまって本当にごめんなさい。


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