久住女中本舗

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2008年 06月 04日

なんてことない日々之雑vol.79

道玄斎です、こんばんは。
今日は疲れてしまったのでゲームはプレイ致しません。

明日、数年前(二年前かな?)にリリースされた伝奇モノのレビューを書こうと思って、少しづつプレイを進めておりますが、如何せん、トータルで8時間くらいある長編なので……。



今日、ニュース番組を見ていたら、「本の選び方」が最近、変化しているという事でした。
どういう事かと申しますと、「ランキング至上主義」になってしまっている、ようなのです。本屋さんに行くと「週間売り上げランキング」表とかがありますよね?あれを目安に自分が面白そうな本を買うというのは、全然アリだと思うんだけども、完全にそのランキングだけが指標になってしまっているという。

一つには、恐らく魅力的な本がリリースされなくなってきた、という事情があるのではないかと思うのです。誤解を恐れず言えば「良い本」より「売れる本」に出版社の方の比重が傾いてきている、と。
まぁ、出版社は株式会社ですし、利益を上げて株主に納得してもらう事が第一。とはいえ、あんまり儲からないけれども「意義のある出版」ってのもきっとあるんですよね。
学術系の本の単価が高いのも、この辺りに事情がありそうです。

尤も、出版社だけに責任を負わせるというのもアレなので、読者の方にも。
やっぱり、読者のニーズってのが出版に大きな影響を与えるのも又事実。私が以前から疑問に思っているのは芸能人の自伝とか、そういう本が出ると一斉に報道されて、そういう後押しによってランキングに入ってしまうという悪循環。
いやいや、決して芸能人の自伝が悪であるとか、はたまた私は高級なものしか読みません、とかそういう事を言いたいのではなくて……。まぁ、うんとくだらない物言いになってしまうんですが、昔良く言われた(今もかしら?)「活字離れ」とかね、そういうのも原因の一端だよなぁ、と思うのでした。
何が良い本か、ってのは必ずしも自明ではないし、誰かに押しつけられるものではない、という大前提があるわけですが、それでも「名作」として残っている本は、それなりのタイムプルーフを経ているわけですから、一読してみる価値はあるのではないかと思いますぜ。
いや、これも次回自戒を込めて言うのだけども。悲しいくらい私は世界の名作とか読んでないんすよw 時間を見つけてちょこちょこ読むようにはしてるんですけれども、やっぱり面白いですよ?


と、以上が話しの枕です。
ここからが本題(?)。

いや、書庫を整理していたら、面白い本を見つけたのでちょこっと紹介してみようかな、と。
勿論、ノベルゲームで役立ちそうな書物をチョイスしますよ?

一冊目

『最後の忍者どろんろん』 藤田西湖著

今から50年前に出た本です。
著者は、甲賀流忍術正統14代目だかを自称していて、彼のまぁ、言ってしまえば自伝的な本です。まぁ、芸能人の自伝みたいなもんやね(え?w)。
内容は、忍術の奥義みたいなものは語られないけれども、端々に忍者になる為の修行法であるとか、忍術の一端が示されていたりして、結構面白いです。
なんだけども、結構眉唾な感じも受けなくもないw 先の大戦で極秘任務を受けていたとか、なんだか怪しげな所もあるけれども、そういうのも割り切って読むと良いかも? 私は結構、この本好きですよ?w
今は、アマゾンなんかで調べると、文庫本で安価に入手出来ます。私も文庫本で持っています。武術とか忍術とかに興味のある人はチェックしてみて下さい。もしかするとノベルゲームで諜報員とか描く時に役に立つかも……。


二冊目

『修訂 中国の呪法』 澤田瑞穂著

ソッチの方面では割とポピュラーな本。
一般書と学術書の中間くらいの感じかな?適度に読みにくくて、適度に読みやすい。
書いている人は、まぁ、こういう事を言うとアレなんだけど、ちゃんとした学者さんで、国書刊行会からも本を出しているくらいですから、内容は至って真面目。ちらりほらりとお札の写真が載っていたりして面白い事請け合います。
表紙は意外とキャッチーだしねw これも伝奇っぽいものを書くときに使える、かも?
ちなみに、アマゾンで調べたら大体3000円くらいの本です、内容を考えたら激安でしょう。


三冊目

『星の神話・伝説』 野尻抱影著

こいつは、例の講談社学術文庫の一冊です。定価で800円くらいだけどもブックオフかなんか探せば、半額くらいで買えるかも。
季節ごとに観測出来る、星座の神話や伝説を収めたものなのですが、特に「日本の神話・伝説」とかでなく、世界中の神話伝説が載っているので、意外と応用の利きそうな一冊です。
いや、実は、毎月100冊ペースで増える(増えてた。今月はかなり自粛してる)本で、積んでおく80冊の中から発掘しましたw だから私も未読です。今日の寝しなにでも読んでみますわ。


四冊目

『大正時代の身の上相談』 カタログハウス編

これはぐっとライトな文庫本。
何年か前『生協の白石さん』という本が出て、ちょっと話題になりましたよね。
学生の訳の分からん質問に、時に真面目に時に軽妙に切り返す白石さんの受け答えがウリの本でしたが、本書も割とそれに似ています。
というのは、大正時代の新聞の「お悩み相談コーナー」に寄せられた悩みを、新聞記者さんがやはり、時に真面目に時に軽妙に切り返して解答していく、というやりとりを収録した本だからです。最近の新聞のお悩みコーナーってなんだか訳の分からん作家さんやらが、したり顔でアドバイスしていてちょっと読んでいてイライラっと来ることがあったりするんですが、大正時代は、人間と人間の距離が近かったと申しましょうか、なんだか物凄い親身に解答をする記者さんに正直萌えますw

意外と、悩みって100年近く経っても変わってないもんなんですよw 
まぁ、中には結構ドロドロした悩み(本当に新聞に投稿していいのかよw)もあったりで、インスピレーションが刺激されます。 特に悪女に騙される文学青年の悩みは必読です!


最後

『観智院本『世俗諺文』の研究』 山根対助監修

今から1000年くらい前の源為憲さんという人が纏めた本。
当時の諺(ことわざ)の解説本ですね。諺に対して、出典を載せています。
ちなみに、これは一般に流通している本ではなくて、北海学園大学の論集、という位置づけなので書店での入手は不可能でしょう。古本屋を探せばあるかな? 興味のある方は是非是非。あんまりノベルゲームには役に立たないんだけどもね……。
あー、ちなみに中身は「手書き」されたものをコピーして製本してある、といった体裁ですので、活字ではありません。加えてオール漢文です。が、返り点、送りがなが付いている為、ふつーに中学高校で漢文を勉強していれば問題なく読めるハズです。漢文がニガテな私でさへ読める。たまに変な返り点が付いていたりする事もあるんだけども。



大体、こんな所でしょうか?
探せば、まだまだ見つかりそうなんですが、このくらいにしておきましょう。

やっぱり、本って自分の興味関心のあるモノを、自分で手にとって買わないと駄目なんだよねぇ。他人の評価に頼ってばかりいると、自分の検索能力は低下するし、感性も鈍るような気がします。「あまり知られていないけれども、自分ランキングで上位の本」を見つけた時(或いは発掘してきた時)の喜びといったらもう……。
皆様のベストブック、良かったら教えて下さいね。

それでは、良い読書を。
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by s-kuzumi | 2008-06-04 23:04 | 日々之雑記 | Comments(0)


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