2008年 07月 07日

フリーサウンドノベルレビュー 『伊達食う虫も好き好き』

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今日の副題 「彼女への想いは伊達じゃありません」

ジャンル:純愛もの(?)
プレイ時間:全てのルートを見て20~30分程度
その他:選択肢有り。バッドエンド、ノーマルエンド、トゥルーエンド(?)の三種類。
システム:吉里吉里/KAG

制作年:?/?/?
容量(圧縮時):22.4MB



道玄斎です、こんばんは。
今日は七夕、東京は折悪しくも今日は小雨が降っていたりするのですが、まぁそういう年もありますよね。そういえば、昨晩和歌の短冊をお見せしたのですが、今日、帰宅すると古書店市のカタログが届いていました。東西の老舗の古本屋さんが某デパートで即売会を開くという催しで、毎年この時期に開催される私達にとってのお祭りみたいなもんです。
短冊なんかも、著名な文人のものが随分出ていたので、興味のある方は調べてみると良いかもしれませんね。

さて、今日は「純愛」という言葉に引かれてプレイしてみた作品です。
というわけで「天獄」さんの『伊達食う虫も好き好き』です。
良かった点

・最後までプレイすると、純愛の良さが分かる。 男の子はこうでなくっちゃ。


気になった点

・やはり、ラストの処理に問題が。

ストーリーは、今回は私が軽く纏めておきましょう。
主人公は図書委員。いつも図書館に来ている大人しい女の子と知り合い、交流を深めていくが、ある日を境にして、彼女が図書室に姿を見せなくなってしまう。彼女に何があったのか?

こんな感じのストーリー。


短い作品です。
もう少しボリュームを増やして、細かい点を修正していくとより良い作品になったように思えます。ま、これは後述しましょう。

そういえば、そんなに気になったわけじゃないので、敢えて「気になった点」には書かなかったのですが、割と一文が長くなってしまう際、途中の読点で一度クリック待ち状態にした方がいいような気がします。

というのも私が割とちゃかちゃかとクリックして文章を読み進めていくタイプだからで、気にならない人には全く気にならない程度の問題。

イラストは数は少ないものの、美麗です。
立ち絵が二枚(女性キャラ)あるだけなのですが、高レベルのイラストでいいですね。ヒロインのビジュアルなんてかなり好みな方なので、ちょっとプレイしていて嬉しかったです。


本作の大きな特徴は、やはり「純愛」を描くという所にあります。
ストーリー的にはそんなにひねったものはないものの、「純愛を描く」という焦点はぶれないので、これはこれで。
大体、図書館にいつも本を読みにやってくるちょっとおとなしめの女の子、なんていかにも私が好きそうなヒロインじゃないですか。真の好みとしては一見おとなしめ、実は勝ち気なタイプなんですが、これは余談ですね。

彼女がある日を境に何故、図書室に来なくなってしまったのか? その謎を突き止める事、そして結果として提示される現実にどう対処するのか、そこが作品のメインの部分。
謎自体は凄いあっさりと突き止められるのですが、問題は「その現実をどう受け止めるか」という所で、主人公の純愛が炸裂します。ちょっとその辺りで生々しい描写が出ていて、そこは少し気になる所ではあるものの、こういう男の子の姿勢、凄く共感出来ます。
ちなみに、この純愛ルートにいくとエンディング後に「Fin」と表示され、恐らくこれがトゥルールートなのでしょう。

男性プレイヤーなら結構共感出来るんじゃないでしょうか?
意外と男の子の方が実は夢見がちで、精神性みたいなものを重視するように思えるので、トゥルーエンドでの主人公の行動は大いに共感出来るのでした。


さて、一方で気になった点なのですが、ちょっとエンディングが弱かったな、と。
トゥルーではない別のルートを読むと、トゥルーエンドに行く過程でとった行動で、完全なハッピーエンドになる事が示唆されているものの、実際にトゥルーエンドを見ても、ちょっと尻切れトンボになってしまっているというか、最後の最後での爆発力が不足していたように思えます。
やっぱり、ここは折角の美麗なイラストが付いているのですから、そういうのを使って処理した方が良かったのではないかと。或いは、ここだけでも一枚絵が付いていても良かったのかも。

多分、そうした優れた所を積極的に活かす事で、作品のレベルが一段上がるように思えます。
あとは、もう少し細かい設定に対するフォローや、伏線の回収があっても良かったかな、と。彼女が図書館に来れなくなった原因を作った某人物w の正体や、その目的なんかがもう少し語られると満足度も増すように思えます。
その意味で、少し一個の作品としての纏まりというか、完成度が甘かった部分もあるように感じました。


尺も短いですし、さっくりとプレイするのが吉。
最後の最後で、うっとりするような純愛が見れますので、是非そういうのを楽しんで下さい。

それでは、また。
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by s-kuzumi | 2008-07-07 21:17 | サウンドノベル


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